こんにちは。薬剤師の佐藤です
いよいよゴールデンウィークに入りましたね。体調に気を付けて楽しく過ごしましょう
さて今回は、以前書いた「薬の名前の由来を見てみよう」シリーズの第3弾として、近くの小児科でよく出る薬を書こうと思います
●ムコダイン(成分名:カルボシステイン)
Mucous(粘液)+ Dynamic(流動化)、粘液を流動化する薬剤、つまり粘液の排泄を促進する薬剤を意味する。
●トランサミン(成分名:トラネキサム酸)
構造上、trans(トランス)体とcis(シス)体の立体異性体があり、トランス体のみ抗プラスミン活性を有するアミノ酸骨格を有するため、それらを組み合わせた「トランサミン、TRANSAMIN」と命名した。
●オノン(成分名:プランルカスト)
弊社社名(小野薬品工業株式会社)より命名。
●アレジオン(成分名:エピナスチン)
病変[=lesion(レジオン)]を無くする[=A(ア)]という意味に由来する。
●ミヤBM
「ミヤ」は宮入菌のカタカナ名から、「BM」は butyricum MIYAIRI のイニシャルをとった。
薬効や、構造の特徴、会社名など、いろいろな由来があっておもしろいですね
名前を入り口にして、普段使っている薬により関心を持っていただけると嬉しいです
※参考
各医療用医薬品のインタビューフォームを読みやすいように編集しました。