クラフトビールの日本一を決める「すみだビアフェスティバル」が9日、錦糸町のすみだ産業会館で開かれました。全国から40社70銘柄が出品され、800人(入場制限)のファンが、全種、樽生によるサービングを楽しみました。

 

 両国のビヤレストラン「ポパイ」の創業者、青木辰男氏がNPO法人「日本のクラフトビアを支援する会」理事長として2009年から開催、今年は10回目でした。

 私は、青木さんの後継社長、城戸(きど)弘隆(42)さんが、墨田区議阿部よしたけさんの旧吾嬬三中の同期生である御縁などから招かれ、あいさつもしました。

(左から山本亨墨田区長、城戸弘隆さん、松島みどり、青木辰男さん、阿部よしたけ区議)

 

 私は、好物の苦い味の黒ビールを小さなカップで2種類味わったあと、壇上に立ち、「皆さん飲んでいますか!?楽しんでいますか!?」と呼びかけたら、ワーッと歓声が上がりました。

「城戸さんと初めて自民党の『地ビールを応援する議員連盟』でお会いしたのは15年以上前のこと。各地で地ビールを造っている小さな醸造会社の方々は、町おこし、場合によっては山おこしかもしれないけれど、そういう気持ちでやっていらっしゃると思い、応援しています。

 さらに、中小・小規模事業の世界では事業承継が大変なのですが、アルバイトで入った城戸さんが、20年ほどがんばり、クラフトビールを愛する青木さんから社長を引き継いだことにも感動しています。6時に終わった後、ぜひ、錦糸町をはじめ、墨田区内で飲み足してくださいね」とあいさつしました。

 ふだんは故郷の新潟県に引っ込んでいるという青木さんも会場にいて「後継者ができたのはほんとうに幸せですよ。借金があったら継いでもらえないので、一生懸命返しました。どんどん、私に似てきた」とうれしそうでした。

 会場内外では、事前に応募した100人近いボランティアがそろいのTシャツ姿でせっせと手伝っていました。

 全員の投票では、岐阜県のストロングビール「ベルフォンセバーレーワイン」(アルコール度数15%)がグランプリを獲得しました。

 見知らぬ40代後半くらいの男性2人がやってきて「東大応援部の後輩です」。各地のビアフェスティバルに一緒に出かけているそうです。

 会場には「すみだの職人が造るグラス」などのセミナーも開かれました。

 墨田区の観光は、両国・国技館と東京スカイツリーが中心になりがちですが、最近は錦糸公園やミズマチ(隅田公園)でも、飲食関係のフェスティバルが数多く開かれており、いろんなきっかけで墨田区を好きになってもらい、墨田でおカネを使ってもらいたいと思います。