師走の浅草の風物詩「羽子板市」(17日~19日)に、今年から羽子板以外の伝統工芸品も出品されます。

東京銀器や江戸木目込人形、江戸指物(さしもの)、東京本染注染(ほんぞめちゅうせん)など東京の工芸品のほか、輪島塗、山中塗など全国の漆器をまとめたブースを作ります。

 

 

東京歳之市羽子板商組合から9月に依頼を受けた私(自民党伝統的工芸品産業振興議員連盟 副会長)が伝統的工芸品産業振興協会に要請。協会側も、「ぜひ参加したい」と、ふだんは「伝統工芸青山スクエア」で、展示、販売している商品を使ってブースを設けることにしました。来年からは、全国の産地に呼びかけ、品目を増やしたいと協会も意気込んでいます。

江戸時代には「歳(とし)の市」と呼ばれ、羽子板以外も扱われていたそうです。

 

 

江戸木目込人形は来年の干支である「辰」や招き猫で年の瀬気分を高めます。東京銀器は岸田総理が広島サミット前に、日本を紹介する映像撮影のため、青山スクエアを訪れた際、ブレスレットを買い求めたエピソードもあります。また、江戸指物は職人さんがヒノキの箸を作る実演も行います。手ぬぐいを出品する東京本染注染は、経済産業省が今年、伝統的工芸品に指定した唯一の品目で、江戸川区にも生産者が2社あります。

 

外国人観光客も増えた今年、羽子板市が一層にぎわい、売り上げが伸びることを願っております。