全日本ボクシング選手権大会が墨田区総合体育館(錦糸町)で行われ、26日の閉会式で、日本ボクシング連盟顧問として私がリングの上で挨拶しました。
 目の前には各級で優勝した女子9人、男子12人が目をキラキラさせて、私の言葉にうなずいてくれました。
 この大会で優勝した選手のうち、男子3人、女子5人がパリ・オリンピックの最終予選に進出します。

 



 「これから最終予選で戦う方々、ぜひ、勝ち残ってパリに出場してください。日本のボクシングは世界的にも強いですが、『ボクシングと言えば日本のお国芸』という基盤をいっそう固めて下さい。

 2020東京オリンピックで、ボクシングはここから近い両国国技館が試合会場となりました。そこから、ボクシングと墨田区のご縁ができました。
 この大会も墨田区のスポーツ好き、ボクシング好きの方々が100人近く、ボランティアとして手伝ってくれました。
今回は93回目の選手権大会ですが、91回目から連続してこの錦糸体育館で開かれ、来年以降も11月下旬に、ここで行われることになっています。

 



93回というと昭和の初め、第二次世界大戦の前から戦後の厳しい時代も含めてボクシングは日本に根付いているわけです。戦後、国民のみんなが飢えていたときも苦労したと思いますが、今、普通の人は何でも食べられる時代に減量に取り組む皆さんは、より一層、大変だと思います。どうかこれからも頑張っていただき、来年もこの体育館でお会いしましょう」と述べました。

一昨年、昨年の選手権大会では、東京オリンピック金メダリストの入江聖奈選手が連続優勝しています。