墨田区で生まれ育ち、幕末から明治にかけて活躍した、勝海舟が今年生誕200周年を迎えます。

 

 西郷隆盛との会談による江戸城の無血開城の実現や、咸臨丸艦長として日本人による初の太平洋横断など、数多くの偉業を成し遂げた勝海舟は、本所亀沢町(現在の両国四丁目)で生まれ、青年期までを区内で過ごしました。「勝海舟生誕の地記念碑」がある両国公園は、勝海舟を顕彰して歴史文化公園として整備されています。また、隅田川に面した区役所のテラスには銅像があります。

 

 勝海舟生誕200年を記念して、7月17日(海の日)には「第17回勝海舟フォーラム2023」がすみだリバーサイドホール(墨田区役所)で午前9時から行われるほか、JR両国駅西口の「両国江戸NOREN」では、7月15日(土)から28日(金)まで、勝海舟生誕200周年記念パネル展も予定されています。

 

 また、現在日本経済新聞朝刊で連載されている陸奥宗光の青春時代を題材とした小説では、ちょうど江戸幕府に洋式海軍を創設しようとしている時期が描かれ、勝海舟が重要な役割を担っているところです。