2日、荒川右岸河川敷(墨田区墨田5丁目地先)で開かれた墨田区合同水防訓練(墨田区、本所・向島消防署、本所・向島消防団)を視察しました。

 消防団の皆さんも普段の制服に加え、分厚いライフジャケットやヘルメット、足元は長靴で、酷暑の中、頭が下がりました。

 訓練は「台風の接近に伴う豪雨により、住宅地において浸水等の被害が発生、更に荒川の水位が上昇し、越水による危険と堤防付近に漏水箇所が確認された」との想定で、まず「巡検隊」が派遣されたあと、次々に出動命令が下りました。プラスティックの袋に土を詰めて作った土のうを積み上げ、杭を打って、固定する工法や、堤防の上が舗装されている墨田区周辺の事情に合わせて、積み上げた土のうにビニールシートを巻いたりして流されないようにする工法を見ました。

 また、都市型災害に備え、下水のマンホールから水が噴出した場合、周囲を枠で囲み、逆流した水を止め、その水の重みでマンホールの蓋を押さえる「マンホール噴出防止工法」や、商店の入り口や地下街などの浸水を阻止するために、高さ50㎝、長さ15mの水を入れたチューブ状のものを作るという工法もありました。

 東京消防庁のゴム製やアルミ製の5、6人乗りの救出ボート(手漕ぎあるいは電動機付き)が、本所・向島消防署合わせて14機あり、町に水が溢れた時の救出に使うと聞きました。私たち来賓は、訓練の近くまで案内してもらい、説明を受けることができました。

 関東各地で水害が起きた令和元年秋の台風19号でも、荒川の堤防に異常は起きず、墨田区は被害がありませんでしたが、こうした水防訓練に敬意を表するとともに、荒川の堤防の強度維持及び、上流の埼玉県の調整池の一日も早い完成、さらに京成本線荒川橋梁(葛飾区-足立区)の付け替えの工事を早く進めることなど、国政の立場でしっかり取り組んで行きたいと、改めて心に誓いました。