連休の3日から5日にかけて、好天のもと、新しく選挙区となった江戸川区北部(総武線沿線)を宣伝カーで隅々まで回り、時々、公園でくつろぐ人たちに声をかけ、選挙区の変更について説明しました。

 

 

 その結果、「選挙区割りの変更について、ほとんど知られていないな」と深刻に感じるとともに、「江戸川区は、私のことを知らない、あるいは初めて見た人でも手を振ったり、励ましてくれたりする優しい人が多いな」とほっとしました。

 

 私の東京14区に新しく編入されたのは、江戸川区の人口の約3分の1です。新東京14区のうち約6割は、28年間活動してきて顔や名前が浸透している墨田区ですが、4割が新しく選挙区となった江戸川区です。この江戸川区民の方に、区割り変更を知ってもらい、松島みどりを知り、理解していただく、この難題に挑戦し始めたところです。

 

 地図でわかるように、江戸川区で私の選挙区となるのは、東西にとても長い地域であり、同区で最も古くから発展した町々です。「もともとの江戸川区」という表現を地域の方から伺いました。

 

 

 東半分(小岩全域と上一色、本一色、興宮町)はこれまで平沢勝栄衆議院議員(東京17区)であり、西半分(平井、小松川、松島、東小松川、西小松川町)は大西英男衆議院議員(東京16区)だったことが、説明をより難しくしました。

 そして、区役所や区総合文化センターがある「中央」という中心地区は中央1―3丁目が大西議員で、4丁目だけが私です。この中央4丁目を東京14区に含めないと東半分と西半分が地続きとならないのです。

 なお、京葉道路より南の小松川は防災のための再開発により、集合住宅しかありません。南端には都営新宿線の東大島駅があり、他の地域とは趣が異なります。

 「平井」は墨田区の立花や東墨田と、「旧中川」という小さな川を隔てただけで、これまでも「宣伝カーの声が聞こえる距離」だったし、立花の皆さんと旧中川で桜のお花見をしていると、対岸で散歩する人たちが見え、また、墨田区の不動産の物件紹介が「平井駅から徒歩何分」だったり、マンションの名前に平井が付いていたりします。

 

 小岩など東半分でアナウンスするとき、「次の選挙から平沢勝栄先生は葛飾区だけとなります。小岩は東西南北いずれも私、衆議院議員松島みどりがこれからお世話になります」とはっきり言うようにしました。

 松島みどりを知っていても「墨田の人」のイメージが強く、中には、勤務先の関係で「荒川で見ている」という人もいるためか、小岩のある女性から「なんで小岩だけ(遠い)墨田区とくっつくの?と文句を言われ、「いえ、平井も松島も総武線沿線全てです」と答えたら、納得してくれました。

 

そこで私は、一歩進んで墨田区、江戸川区いずれの人にも「両国、錦糸町から始まって平井、小岩まで、総武線は千葉に渡る手前まですべて私です」と言い切ることにしました。厳密に言うと、途中の亀戸駅は江東区、新小岩駅は葛飾区に立地していますが、それぞれ墨田区民、江戸川区民が日常的に利用しているからです。

 

大西英男衆議院議員の選挙区では、「大西先生はどこに行っちゃうの?」と質問され、「江戸川区の中部、南部は大西先生のままです」とか「江戸川区は人口が多いので、大西先生はこれまで何十年も暮らしてきた「松島」(地名)が選挙区から離れてお気の毒です。でも、区割りは学者が決めたことなので・・・」と説明します。

大西先生がご自分が設置した自民党掲示板にはすべて「松島さんのポスターを貼ってもいいよ」と言って下さったので、製作中の新しいポスターを5月末から貼り始めたら次第に理解されるようになってくると思います。

 

 なお、私の選挙区の北端になる北小岩には、京成本線(上野―成田空港)の京成小岩駅と江戸川駅があります。

 人口70万人と大きい江戸川区には都心と結ぶ鉄道として南に都営新宿線、東京メトロ東西線がありますが、先述の東大島駅を除くと私の選挙区と関係がありません。

 

 江戸川区の選挙区を走っていて感じるのは「川」の存在です。

 墨田区から、小さな旧中川をちょこっと渡った後、平井駅と新小岩駅の間に、荒川と中川(葛飾区から流れてきて、私の選挙区を過ぎて荒川と合流)があり、ここを平井大橋(蔵前橋通り)または小松川橋(京葉道路)を立て続けに渡るのですが、長さ1km弱に及び、橋の高さも高く、風の強い日は私の宣伝カー(上が重い)では、窓を全部閉めても浮き上がりそうでこわいぐらいです。

 さらに進んで新小岩駅と小岩駅の間に中川(葛飾区から来て江戸川区の南部で旧江戸川と合流して葛西・舞浜間で東京湾に注ぎます)があり、これは蔵前橋通りか千葉街道で越えます。千葉街道は京葉道路から分岐しています。

東端の東小岩や北小岩に至ると江戸川に達し、広大な河川敷が数多くのグラウンドなどとして利用されています。その向こうに見えるのは千葉県市川市です。

 

 墨田区も川に囲まれた区ですが、これまでの東京14区(墨田、荒川、台東の一部)時代は狭い隅田川をどの橋で渡るか、だけでしたから、かなり趣きが異なります。

 いずれにしても、新しいところで活動するのは大変なだけでなく、わくわくもします。「地区ごとにコミュニティ館があるんだ」とか「平井駅も小岩駅も再開発がすごいな」とか、「ここはお寺の集中しているところだな」とかいろいろな発見があって面白いものです。

 

 そういえば、選挙区南部には「江戸川競艇場」がありました。10数年前の国交副大臣時代、所管する大井競艇場を視察に行ったことを思い出しました。