東武鉄道の「とうきょうスカイツリー駅」周辺が、27日から上り線だけ高架化するのに先立ち、新駅のプラットフォームや新しい線路の状況を見学しました。(20日)

 新駅は現在の駅より少し南側に位置し、27日以降、浅草行き上り線は新駅利用、下り線は従来の駅のままとなります。 27日以降は押上大踏切を通過する電車は半分になり、混雑が大幅に緩和されると期待できます。

 

 

 「開かずの踏切」と呼ばれる押上大踏切について、地元の皆さんから「小さい子を乗せた自転車や、お年寄り、ベビーカーも多く通り、非常に危険だ」との声を受け、私が国土交通副大臣だった2007年から実現を目指して尽力してきた連続立体交差事業です。建設工事が始まってからも、毎年、区長や区議会、地元町会代表の方と一緒に国土交通省に出向き、大臣らに補助金確保を要請してきました。

 

 「遮断機が下りている時間の長い踏切」の多くは、通勤ラッシュ時に電車の本数が急増することが原因ですが、スカイツリー駅を通る東武伊勢崎線は浅草と日光を結ぶ観光路線を兼ねており、日光行き特急スペーシアなどの運行が増える土曜午後なども、押上大踏切はしょっちゅう閉まりっぱなしになります。

 コロナ禍以降、スカイツリーに隣接するソラマチなどに、電車でなくマイカーで来るお客さんも増え、踏切周辺の混雑に拍車をかけています。

 

 現在上り線が走っている位置に今後、高架の下り線を建設し、2025年3月末までに全体の高架化が完了し、押上大踏切が全面解消される見通しです。