9日、墨田区の3か所の防災訓練に参加しました。

 まず、木下川小学校跡地で東墨田1.2丁目町会と東墨田3丁目町会の合同で行われた防災訓練で、向島消防団の方の指導で、止血のための包帯の巻き方やAEDの使い方を学びました。
 東向一南町会の防災訓練(第一寺島小学校)では、上水道のマンホールにスタンドパイプを立て、ホースに水を送るやり方を教わりました。家の近くの路上に「消火栓」と書かれた箇所を確認しておかなければと思いました。

また、消防署員の方から「大きくて重い消火器の他にも、家の中で使えるスプレータイプの消化器もあるので子供やご年配の人は活用を」とアドバイスがありました。町会員で構成する区民消火隊が学校のプールからホースで水を引いて行う消火活動の実演があり、盛り上がりました。

東墨田、東向島ともに、中高年の町会役員だけでなく、小さな子供連れの若い家族も目立ち、3年ぶりの訓練は活気がありました。


 中和小学校で行われた立川・菊川の5町会合同訓練は、私も初めて見る、全く新しいタイプのものでした。  

5~6人ずつがグループになり、机に向かって、静岡県(防災への取組が進んでいる)が開発した「避難所運営ゲーム」に知恵を絞っているのです。卓上の図には、4階建ての中和小学校の教室と倉庫が描かれています。

次々に問題カードをめくっていきます。

例えば、「心臓病の夫とうつ病の妻という高齢夫婦が来た。どこの部屋に入ってもらう?」「母と小さな子3人、どこへ?」「明日、ポータブルトイレが20届く。どこに配置するか?」「3時間後に食料が届く。分配は誰の仕事?」「グループホームの職員1人が認知症の9人を連れて来た。どこの教室へ?」(1人ずつのカードには、認知症の程度と身体の障害や年齢についても書かれていました)こういった具合です。「発電機はあるの?」と疑問を投げかけたグループがあったので、私は、会場にいた校長先生を呼んできて「備蓄倉庫の中身を点検し、地域の方たちの要望を聞いたり、情報交換したりして欲しい」と促しました。

墨田区の小学校は教室も体育館も冷暖房完備ですが、体育館に予備電源があるだけです。最近の日本は、暑いか寒いかどちらかの日が圧倒的に多いし、既存のトイレを利用するためにも、停電に備えた自家発電の整備が必要です。