文化庁の「地域文化遺産活性化事業」を活用して修復された吾妻橋3丁目町会のお神輿が、9月16日から18日にかけて行われた牛嶋神社の祭礼で披露されました。

 

 

 2018年に同町会の町会長から、神輿の修繕に多額の経費がかかると相談され、「地域の文化遺産の保存・継承を支援する」文化庁の補助金を私が紹介したことがきっかけで、修繕が実現しました。

 

 

 

 

神輿の歴史はおよそ95年前にさかのぼります。

大正12年(1923年)の関東大震災で焼け野原となった下町の復興のため「復興大博覧会」が上野で開催されました。工芸部門で一等賞を獲得した宮本卯之助商店(浅草)出展の神輿を町会役員が気に入り、購入しました。

 その後、東京大空襲や戦後の混乱を乗り越えて受け継がれた歴史が認められ、文化庁の事業の対象になり、約631万円の補助金を受けました。

 コロナのため来年に延期された5年に1度の大祭では、美しい神輿が地元の皆様に担がれることを願っています。