市ヶ谷の防衛省・陸上自衛隊駐屯地(東部方面隊)に、先月、地元墨田区の方々と見学に行きました。

 今回は、旧陸軍の大本営地下壕に初めて入ることができました。2020年に一般公開が決まったのですが、コロナの影響で中止が続き、今回初めて中に入りました。

 大本営地下壕は昭和16年から17年にかけて建設され、資料が残っていないため、利用時期や方法については不明ですが、昭和20年8月10日、阿南惟幾陸軍大臣がポツダム宣言受諾の決定を陸軍将校らに伝達した場所とされています。

  上空の敵にわからないよう、天井の上に当たる所には木々を植えたり、通気筒の上には石灯籠を置いたり、日本庭園のような様式にしてあります。

  戦後はGHQが利用、昭和34年、日本に返還されました。壁には「No Smoking」などGHQが利用した頃の英語の表記がいまも残っています。

 入ることのできない奥まで、タブレットを利用して見られるようになっており、大変、興味深かったです。

 市ヶ谷記念館は、戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)の会場となった大講堂や、昭和45年、作家の三島由紀夫氏が自衛隊員にクーデターを呼びかけたバルコニー及び、切腹自決の現場も残されています。歴史的建造物を間近で見ることができます。

 皆さんは岸信夫防衛大臣にも面会できて、大喜びでした。(私自身は、別の仕事のため、面会には立ち会えませんでした。)