バレエ文化振興議員連盟の幹事長として、18日、矢野財務事務次官に、バレエへの財政支援拡大を要請しました。同議連は、稲田朋美衆議院議員が会長、浮島智子衆議院議員(公明、プロのバレエダンサー出身)が事務局長という構成で、国会では珍しく女性3人で要望行動をしました。



 特に、コロナ禍の補正予算で行われた「アートキャラバン」事業を、通常予算に盛り込んで、継続的に行うことを要望しました。アートキャラバンは、ふだん、プロのバレエや演劇、オペラなどの公演を見る機会が乏しい地方都市を含む各地で公演し、子どもたちに見てもらうものです。日本バレエ団連盟では2021年7月から2022年1月にかけて全国の27か所の劇場で全31公演を実施しました。
 鑑賞した子どもたちの4割が「初めてプロのバレエ団の公演を見た」といい、子供たちが身近に質の高い公演を鑑賞することにとても役立っていると私は評価しています。子どもたちからは、踊りに加え、生のオーケストラ演奏や衣装も含め、「ワクワクした」「キラキラしていた」と多数の感動の声が寄せられました。
 地方都市には多くの劇場がありますが、施設が立派でも、採算性から、バレエやオペラ、オーケストラなどは公演が少ないのが実態です。

 私は「通常予算で芸術・文化支援を急に増やすことが難しければ、地方創生など他の項目でもいいから、アートキャラバンのような事業を実施し続けてほしい」と要望しました。

アートキャラバンで公演された、東京バレエ団の「くるみ割り人形」のイメージ

 

同じくアートキャラバンで公演された、スターダンサーズ・バレエ団の「ドラゴンクエスト」のイメージ