荒川区の野球少年が使っている扇大橋少年野球場(荒川河川敷)にトイレが増設されます。今秋、台風シーズン以降に工事が始まり、来年3月までに完成の予定です。

 野球少年や、お母さんたちからの要望を受け、区に働きかけた成果が実現し、うれしいです。

 

昨年6月、宣伝カーで西日暮里を回っていた時、学校帰りの児童ら5、6人から「お願いがありまーす」と、声をかけられました。第一日暮里小学校に通う、少年野球チーム「西日暮里グライティーズ」に所属する男子たちで、「荒川河川敷の野球場のトイレが少なくて困っている。作ってください」という訴えでした。私は「がんばるね!」と答えました。

少年野球チーム「青雲クラブ」(南千住が拠点)の石井友広監督に聞くと、子どもたちやお母さんが、トイレが少ないために、少し離れたショッピングセンターまでトイレを借りに行っていることもわかりました。

 

扇大橋少年野球場(足立区小台1-22地先)がある荒川河川敷は、国土交通省、荒川下流河川事務所が所管し、治水対策などに当たっています。そして、災害時に支障がない範囲で荒川区に野球場のスペースを貸しています。

トイレやネット、ベンチなどは区が設置、管理し、大雨などで水害の恐れがある場合には、荒川下流河川事務所の要請に従って、それらを事前に撤去する責任を負っています。流水量が増え、設置物が流されて、下流の橋脚などに引っかかったり、壊したりすることを防ぐためです。

 

私が区の担当部局に要請した当初は、「新たに上下水道を通すのは予算がかかりすぎる。定期的な清掃も大変」と否定的な回答でした。しかし、地元の区議からも要望があったようで、結局、既存の手洗い場まで引かれている上水道を利用して水を流し、汚物は貯めて汲み取る形のトイレ(見た目は、普通の水洗トイレ)の設置になりました。女性用1、男性用3(小2つと大が1)で、予算は1,600万円です。15日に成立した荒川区令和4年度予算に盛り込まれています。

荒川の上流で大雨が降り、この地点の水量が大幅に増えそうな場合は、事前にクレーンで吊り上げ、河川敷の外に移動させます。