8日午前、自民党総裁選、菅義偉候補の出陣式に出席した。

 菅さんは「日米首脳会談にも37回中、36回同席した」と安倍政権の継続性を語った。

 本人登場に先立ち、「地方を代表する」形で3人が登壇した。岡山県北部の歴史の長い小さな温泉旅館の若手経営者が、「Go To Travel キャンペーンで我々の仲間の多くが救われた」。

 神戸牛の生産者が「輸出の施設を農水省がやっと神戸につくってくれた後も、厚労省の検疫関係などで2年以上輸出できなかった。菅官房長官の指示で、やっと『行政の縦割り』を破ってもらえた」。

 北海道十勝の上士幌町で移住促進のNPO法人を運営している若い女性が「菅さんが作った『ふるさと納税』のおかげで特産品をつくる若い人たちが定着した」。

 

 また、菅陣営の選対本部長を務める小此木八郎衆議院議員は、父・小此木彦三郎元通産大臣の秘書を菅氏が務めた間柄。

「初めて出会ったのは私が10歳の時。当時は、朝、母が焼く鮭や卵を2人の兄や姉と一緒に食べて、たまに父もいたが、そこにある時、26歳の菅さんが一緒に食べるようになったのが、とても自然な感じで、もう一人のお兄ちゃんが増えたという感じだった。無口で真面目な人で。」と思い出を語り、「秘書としても、その後横浜市議としても、国会議員になっても、いつも靴の底をすり減らして歩く人だった」と紹介した。

 

 今回の総裁選は、コロナ感染への配慮から所見発表演説会も限定メンバーしか傍聴できず、党本部に各候補の選対本部ができてしきりに出入りするということもなく、この出陣式だけが全員参加だった。