一粒万倍日で、天赦日の今日は、2004年に逝ってしまわれた、鷺沢萠さんの誕生日です。
亡くなられた日より、生まれた日を覚えていたい、そんな風に思っています。
そして、いつも、この状況を彼女ならどう表現するだろう?
と思ってしまいます。
彼女は、スマフォを知らずに逝ってしまいました。
彼女ならどういう使い方で登場させただろうか?
SNSはどう使って、どう小説にしたのだろう?
そして、このコロナ禍をどう受け止め、どう描いたのだろうか?
と思います。
彼女と彼女の作品に惹かれた理由はいくつかあります。
表紙買いをしてから、読み続けた彼女の作品。
小説とエッセイのギャップに驚いたり、同じ病気を持っていたことで親近感を覚えたり。
サイン会にも何度か行きました。
トークショウにも。そして、イラストレーターのあしさんとレポートを書きました。
今、思うとこのトークショウは、2003年6月28日の開催。
http://www.rgs680.com/report/sagisawa.html
この日から、1年も生きていらっしゃらなかったと思うと、とても貴重なトークショウだったのだと思います。
私の人生の何かを変えた人です。
私は彼女のような小説家にはなれないし、小説も書けないけれど、表現者として尊敬の人。
52歳の彼女もきっと美しかったでしょう。
そして、どんな作品を書いていたでしょうか?
もう決して読むことができない作品を思いながら、Happy Birthday!
もしかしたら、すでに輪廻されているかもしれませんね。
どこかで、新しい人生を始めているのかもしれません。