「カネの花」を見終わりました | 旅するクラシック音楽ファン青山碧のブログ
面白かった爆  笑がっつりはまりました。
 
あらすじ
大財閥チョンアグループに仕えるカン・ピルジュは、書類のねつ造、裏金の操作、財閥一家の放蕩息子チャン・ブチョンの代わりに服役するなど、理不尽な要求を全て実現する敏腕弁護士。その真の目的は自らの人生と家族を奪った財閥一家への復讐だった。時に静かに、時に大胆に復讐を遂行する。そこに愛する人への切ない思いが交錯し…
 
復讐ドラマなのにドロドロしておらず、むしろ痛快、ドキドキラブラブわくわくでした爆  笑
 
なぜなら話の骨格は大財閥を舞台とした金札束と権力をめぐる争い
ピルジュの復讐計画は「ブチョンを財閥トップの会長にし、ブチョンの母マルランが幸せの絶頂を味わっている時にすべてを奪い取る」だから、ブチョンを権力争いに勝たせていくんです。
 
この、騙し、騙され合いがえげつない。
見てる方もまんまと騙されて、えびっくりマークそうだったのはてなマークの連続。
それが心地よい。
 
見どころ

何といってもピルジュを演じるチャン・ヒョクの演技力びっくりマーク

動作は少なく、セリフも淡々としています。

表情も終始抑えめですが垣間見える復讐心、悲哀、あざけり、恋心、多彩な表情が見る者をひきつけます。

 

表情筋と目のわずかな動きで複雑な感情を表現できるのが素晴らしい音譜

 

例えば7話。

マルランに微笑を見せた後、マルランを見送りながら徐々に笑みが消え平静な顔になり、

目に涙がにじみ今にも大粒の涙がこぼれそうビックリマークと次の瞬間、

顔の角度が少し下がり、瞳がすっと上を向いたら、

あれはてなマーク涙が引いていてる。復讐の顔になってるガーン

何なの、この演技力

 

また、顔の左右で違う表情をすることがあります。
右目は平静を装いながら左目が全く違う感情をしてドキッびっくり
ピルジュの表の顔と裏の顔をうまく表現していると思います。
この「真実を語る左目」(と私が勝手に名づけている)はチャン・ヒョクさんの魅力のひとつ。
ドラマ「運命のように君を愛してる」でも、好きなのにわざと冷たく突き放すシーンなどに出てきて好きでした。
 
アクションは少なめですが、時折ある冷酷なバイオレンスシーンにキュンキューンです。
 
恋愛ドラマ
ブチョンと結婚させようと選んだ大統領候補の娘モヒョンにピルジュは恋をし苦しみます
…切ないラブストーリーですが、利用し利用された仲なのに良い関係を持てるのが理解しづらいです。
 
それよりも2ショットが多く気になるのはブチョン母マルランとピルジュドキドキ
この二人の関係が実にセクシーで緊張感漂います。
 
私はピルジュがマルランの信頼を得るために色仕掛けに出ていると思っていました。
それにしては8話で2人が寝ると取れる演出があり、やりすぎでははてなマークと疑問でした。
全話見終わったあと他の方の考察を読んでいたら「マルランは誰よりも早くピルジュに夫の姿を見ていた」とあり納得しました。(最終話まで見てもマルランの気持ちに気づけなかった私汗
 
マルランも切ないですね。夫に愛されなかった寂しさを抱え、赤の他人(実は夫の子)のピルジュに夫の影を見ているなんて。
そう思うと腕時計をはめてあげたりネクタイを直すシーンは夫の身支度を整える妻のようです。
 
ブチョンとピルジュ
もっと2ショットが多いのは、ブチョンとピルジュウインクスター
ブチョンはピルジュを信頼しているし、復讐の道具としてブチョンを操るピルジュですが長年一緒に育ちの兄弟のような関係で、時々本当にブチョンを心配したり成長を喜んだりします。
 
序盤はおバカキャラだったブチョンの中盤以降の成長ぶり、ピルジュとの関係の変化にも注目です。
ということでドラマ「カネの花」ベストカップル賞は私的には「ピルジュとドキドキブチョン」です。
 
ラスト
復讐だけでは終わらないラストも好感が持てました。
個人的にずっとやり残していた宿題を解決してくれるような脚本に感謝です。
 
素晴らしい脚本と演技派の役者さんで本当に久々にがっつりはまったドラマでした。
 

面白いのでまだ見ていない人はぜひ見てくださいねニコニコ

 

好きなシーンも挙げてみました下矢印

「カネの花」好きなシーン