会社を経営していると、随分無駄を発見します。


しかし、経費削減と一口に言ってもなかなか容易には出来ません。


わたしも半年ちょっとで1店舗当たり1ヶ月40万程の削減をしましたが、問題はいかに『品質を落とさずに無駄をはぶく』という事です。


品質を下げてコストを削減することは簡単です。


しかし、無駄は品質の中にあるのではなく、本当に『それ』が必要か?にかかってきます。


また、水道光熱費はもちろんですが、お客様に不快感を与える経費削減だけは絶対にタブーだと私は思っております。


ですから、まず自社では仕入先の見直し、交渉、から始まり、私ができることは私が動く。その分スタッフ達には別の仕事を割り当てる。時間の無駄を省く等・・・etc。


動いてみた中で、本当の経費削減は社長の無駄であるとよく解りました。つまり、一番動ける私自身がよりよい発想力、行動力を持たなければ、役員報酬の一番の無駄ということになります。


社員ばかりは責められません。


二番目に感じたのは、スタッフさん達の価値観と社長の価値観の違いです。私もサラリーマンでしたから気持ちは解るところがあります。


例えば電気の無駄遣い。スタッフ達は何気なくつけっぱなしにします。しかし経営者の立場になると、お客様のために使う電気、品質を上げるために使用する電気、仕事上つけなければならない電気以外は、たとえそれが十分であっても無駄と感じます。


1日30分無駄な電力を使用すると1ヶ月で15時間、2ヶ月で無駄な電気を丸1日つけっぱなしということになります。


けち臭い話をしているようですが、これが経費削減です。


人件費でも同じことが言えます。スタッフの休憩時間をなくすのでは、品質は下がりますし、第一人道的に許されないことでしょう。


しかし、コミニュケーション以上の無駄なおしゃべりは1日30分で、2ヶ月で丸1日分(24時間)の人件費が出るということです。


おしゃべりのための給料です。独り言を30分もいう人は居ませんから2人で話せば、その二倍。


けれどスタッフを削る、働けとどなるのでは、効率も落ち、かえって見えないところで品質を下げかねません。


おしゃべりも世間話では無駄ですか、会社をよくするためにはどうしたらよいか・・・と話し合えば立派な作戦会議にすることも可能です。


そしてそんな話をしながら、仕事を与えるのがリーダーの役目でもあります。自社ではアルバイトさんの意見から、すでに実行された様々なアイディアがあります。


どんな人材でも優秀にするか不平不満ばかり言う人材にするかはリーダーの能力にかかり、その責任があるということです。


つまりスタッフを切る前に自分を切れ!・・・・究極の経費削減ですね^^;W