SONYの “局名タッチBCLラジオ” ICR-SW700です。

MW/SWの2バンドで、放送局毎のカードが付属し、内蔵バーアンテナの長さが140mmもあり、とても感度が良いラジオです。

 

 

この機種には初期型と後期型があり、初期型はロックボタン(緑色)付きの電源スイッチがありケースの品質も良く(材質・印字)、とても気に入っているのですが、その反面で初期型はタッチパネルの不具合が多く、キーが反応しない現象が多発したようです。

 

先頃、比較的外観の状態が良い初期型ICR-SW700を入手しましたが、縦の列で3列目・4列目と“2”のキーが反応しませんでした。

原因を調べるためケースを分解し、タッチパネルを取り外します。

 

 

拡大写真です。右側が茶色く変色しており、赤丸の部分のパターンが腐食して、そのうち2本が切れているようです。

 

 

別の角度からの写真です。

 

 

下記が回路図です。色枠で囲んだ2列の線が切れると、ちょうど反応しないキーに一致しています。

 

 

早速このフレキ基板の2線の切断箇所を半田付けで結線しようとしましたが、熱を加えるとたちまちパターンが溶けてしまい、接合することはまったく不可能でした。

 

そこで、後期型の ICR-SW700 (外観に傷があるが正常動作する) がフリマで出品されたので部品取り用に購入し、そのタッチパネルを手持ちの初期型機種へ移植することにしました。右側がその部品取り用の後期型です。

 

 

これを分解してみると、さすがに後期型のタッチパネルで、対策が施されているらしく、前回の破損部分にシールが貼られており(腐食防止の為かどうかは不明)、全体に変色もなく綺麗でした。下記は交換後の写真です。

 

 

拡大写真です。ケーブルの艶が違いますね。裏側にはシールが貼られています。

 

 

内部を組み上げたところです。

 

 

電源を入れたところ、無事、すべてのキーが正常動作しました。

修理前は選局はおろか、時刻設定もできなかったのですが、短波/中波とも全周波数で正常に選局ができるようになり、とても気持ち良いです。

 

 

同じ悩みをお持ちの方に、ご参考になれば幸いです。

 

なお、ICR-SW700 には 姉妹機 ICF-M500 (MW/FM) があり、こちらの方が入手しやすいのですが、キー配置や寸法などタッチパネルの仕様がまったく異なり、部品取りには使用できませんので、ご注意ください。