母の夢をみた。

4年前に亡くなってから母の夢をみるのは初めてだ。

なんというか、会いたかったと言うわけではないけれど。
恋しいと似た気持ちが沸いてきた。


母は、こうでなくてはならないんだと頑固になり。よく感情で脅していたと思う。
違う意見を言えるように成長した子や孫たちとの言い争い。

それでも朗らかなところもあったけれど。

今思い出すと、晩年は老いていく自分の自信のなさもかいま見えてたな。

田舎の家を守ろうとすることに必死過ぎて、何から何まで取り仕切っていた感じであった。

私の将来を考えて自立に向けて育ててくれた母。

愛が深かったと思う。
かしこい人でもあったかもしれない。

けれど正直、優しい人だと感じたことはなかった。

目的達成重視で、優しい母親という雰囲気ではなかった。

田舎という小さな世界しか知らなかったと思う。あの協調性のなさ。ワンマン社長のよう。
などとちょっと辛口に。


手先は器用だったけど、不器用な生き方だったかなあと今は思う。

自分ですべてを背負ってたんだろうな。

それは今の私も家の中ででかい顔をしている。必死ではある。同じかもしれない。

夢をみて、目覚めた時に。

母は優しい人だったのかもしれないと思えた。

私の小さなことにしあわせを感じることのできる能力はたぶん母ゆずりだ。

好奇心旺盛でいつも小さなノートを持って、驚いたことや初めて知ったことを書き付けていた。

亡くなる前7年くらい認知症になった。
最後に会いに行ったの時も私のことも認識できたのかどうか。
コロナ禍で1人で病院で逝ってしまった。



私の中のどこかでは
もしかしたら、おいていかれた感があったのか⁉️

苦労続きで辛かった記憶を忘れてしまいたくて認知症、になり何かも忘れたかったのか❓😓みたいな。

だから夢にも出てきてくれなかった。

理屈の通らない私の文句。



夢にみることができたのは私が許されたのか、許したのか。

今ならば母の話し相手に私もなれるのに。
これからはしょっちゅう出てきてよ。ねえ母さん。

久しぶりに元気だったあなたの姿に会うことができました。
ほがらかな母。
ありがとう。

と素直になれた朝でした。


お読みくださりありがとうございました。