河林満という地元出身の小説家(いわき市佐糠町)
故河林満さん
昨日、佐糠町のお祭りでしたがその中で、
墓石を護岸工事に使い村を守った話しを紹介
しました。「ある護岸」という小説の舞台は
まさに佐糠町です。
手元の資料を探しましたが、引越しで
行き先不明なのか失くしたのか?
「ある護岸」はついぞ見あたらず・・・・
ネットで検索したら、お名前も間違って
おり、大変失礼しました。
二度の芥川賞候補の地元出身の作家
を紹介しなくてはと想い再び調べましたが
ウィキペデイアに記載があったのでご紹介
します。
河林 満(かわばやし みつる、1950年 12月10日 - 2008年 1月19日 )は、
日本の小説家 。福島県 いわき市 佐糠町に生まれる。1991年から、
吉野せい賞 の選考委員をしている。
東京都 立川市 や昭島市 で育ち、東京都立立川高等学校 定時制を
卒業した。その後は、郵便局員(2年勤務)、立川市職員(27年勤務)
となったが、文筆業に専念すべく退職。
1986年に、「海からの光」で第9回吉野せい賞奨励賞、1988年、
「ある執行」で第七回自治労文芸賞 を受賞した。その後、「渇水」で
文學界新人賞 を受賞し、『文學界 』1990年6月号に掲載した。同作品は
103回芥川賞 候補にもなった。1993年には、同じく『文學界』に掲載された
「穀雨」で再び109回芥川賞候補となった。1998年に立川市を退職し、
文筆を専業とした。2008年脳出血の為逝去。57歳
写真の無断搭載と磐城蘭土紀行いうブログからの
一部転載にご容赦願います。
「ある護岸」をお持ちの方コピーでも
けっこうですのでいただければ幸いです。
佐糠八幡神社礼大祭
常磐共同火力発電所があるいわき市佐
糠町。今日、佐糠八幡神社で礼大祭が
おこなわれた。本殿の修復と鳥居の新
築それに、大震災復興記念碑の建立と
地元にとっては吉日が重なり、復興祭
と名うって、盛大に行われた。
吉野正芳衆議院議員、赤津一夫市議も
挨拶された。
青年会による笛と太鼓にあわせて、
子供たちの稚児獅子舞が奉納された。
この地区も大震災の津波により水没
し、かなりの被害を負った。
佐糠町は鮫川の河口左岸に位置し、
古来よる水害が後を絶たない。
水害は今回だけでは無い。
戦前まで、鮫川は氾濫を繰り返し多く
の人命が失われた。
この神社のすぐ脇に水難供養がある。
もう10年以上前に一冊の小雑誌の
中に「ある護岸」と言う、この佐糠町
を舞台にした短編を読んだ事がある。
小説は鮫川で溺れ死んだいとこの33回
忌でこの地を訪れた事に始まる。
その小説の中に、そこには廃仏毀釈に
よって「墓地の墓石のことごとくを川
岸に沈め、もって護岸の強化を念じ
た。断腸の功あってか、鎮魂力宿って
川は鎮まり・・・」とある。
地元の人々の願いは通じた。
作者は佐糠町出身の河林満さん。
「渇水」で芥川賞候補にもなってい
る。吉野せい賞選考委員。残念な事に
2008年脳出血で57歳と言う若さで他
界されている。
町の歴史を青年、子供たちと伝えてい
って欲しい。
水に悩まされて来た佐糠町にとっては
今日は新たなる出発の日となろう
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