『海角七号 -君想う、国境の南-』

用事があって先週欠席した台湾華語クラスですが、先生から補足のメールが届きまして、

 

「前回はクラスで映画を見たから、今度のクラスまでにアナタも見ておいて。」

 

 

 

、、、と私(唯一の日本人で, 更に唯一台湾人にゆかりがない生徒なので)には特別に日本語字幕の動画のリンクを送ってくれました。

 

面白かったー。

 

主演の郵便配達員役の台湾人男優さんと、ガイドの日本人役の日本人女優さん、この二人が演技が素人っぽいというか、、、特に女優さんがなんだか私にはしっくりこないんだけど、、、。気が強くてビッチ的なキャラで似合ってるようではあるけど、なんか華がないとうか、、、。でも先生によると、このお二人さんは実生活でも最近ハッピーエンドに結婚したんだそう。クラスのみんながホッコリ、、、。

主演がちと頼りない分、脇役演じるベテラン俳優さんが力を発揮してる。この私でも他に見た映画やドラマで覚えてるくらいだから彼らはベテラン俳優なはず。私個人的にはピアノ担当のバンドメンバー少女の残す印象が強かった。いまごろプロの女優さんになってるのかな?

 

映画というよりは、映像というか色彩に深みがないというか、撮影具合がテレビドラマみたいな感じ。台湾はそんな作り方をするものなのか?台湾歌手ショウ・ルオのライブブルーレイを持ってるが、テレビ中継を見てるような映像だったし。

 

ラストシーンでステージのバンドと観客が一体になって合唱する「野ばら」。シューベルトの曲ですが、先生は日本の唱歌と思い込んでたからコッチがびっくりした。日本統治時代の音楽教育の教材だったそうで、年配の台湾人には馴染み深い曲だそう。

 

中孝介さんという歌手が本人役で出演していた。私は知らなかったけど、日本よりも台湾で有名な歌手さんだそうで。

 

ちょっと疑問に思ったんで、私は先生に質問した。

「この時期(1945年終戦後~)、日本が出て行って、じゃ、台湾人はこの時点で何語を話してたの??さくっと日本語止めて台湾語ですか?」

 

蒋介石が逃げてくるまでは台湾に今話されてる中国語(マンダリン)は存在しなかったんですよね?とまで聞きたかったけど、クラスのトピックが日本統治が50年続いたという説明に割かれてしまい、質問への回答はうやむやになってしまった。なぜそんな質問したかというと、台湾の映画やドラマで、台湾語話す祖父母世代が、マンダリン話す孫世代が会話できなくて嘆くシーンがよくあって、私にはかなりショッキングな光景なので。

 

この監督はこの映画のあとに「セデック・バレ」を制作したという。私は途中までしか見てないけど、かなり日本統治の姿勢を厳しく描いた映画というので、この一作の後から視点を相当広げた模様。