キッチンのリノベ 施工業者評

忘れないうちに今回頼んだ施工業者(こっちでいうとこのコントラクター)のメモ。誹謗中傷や悪口のつもりはないです。この拙いブログ、そんなにアクセスないしニューヨーク住みの日本人さんの目に留まることも少なかろうと思って正直に書いとこ。

日本人用掲示板か口コミで

15年前。コンド購入して最初に掲示板で見つけたコントラクターさんはベテラン日本人大工、Kさんでした。当時で70歳超えていた方なので、今もご存命かどうか、、、。とてもしっかりやってもらえました。見積りも日本式の部品ひとつひとつまでリストアップされた完璧なもの。中国人スタッフを仕切って3人でスピーディに仕上げてくれたなあ、、、。

もうＫさんの工務店はない。新たに見つけたのが日本人掲示板MIX・Bで日本語で宣伝してたＣという業者。連絡取ってみたら、最初の返事だけは日本語。それから実際に応対したのは陽気で感じのいいオッちゃん。日本人の友達が代理で広告載せてたってことを後で知りました。多分、英語話せない日本人のお客なら、この友人さんがずっと通訳としてフォローしたのかも、、、？

このときは現在住んでる賃貸アパートのクロゼットの取り付けをお願いしました。このオッちゃんが直接作業するわけじゃなく、スタッフを連れてきてやらせてた。

しばらくして賃貸にだしてる家のバスルームの漏水やら問題あって、このオッちゃんにまた依頼。これが大失敗。テナントの入居日に間に合わなかったのです（涙、、）。テナントの親が激怒！不動産担当者も入って平謝り。

この仕事で反省点を、、

• デザインをオッちゃんに任せてしまったこと。センスが悪い、、、とはいわないが、私の好みじゃない出来上がり。インテリアデザイナーを入れなかった私が悪いんですがね。デザインの打ち合わせをブッとばして解体、施工、、、なんで。漏水の原因であった配管パイプは時間かけて原因突き止めてしっかり治してくれたので施工スキルはあると思った。
• 遅れに遅れた工事の原因はタイル貼り担当の大工のノロノロ作業のせい。オッちゃんはどうにもならなかったのか、助っ人を呼ぶとかもせず。結局テナント入居日に間に合わず、私がテナントに少しながらも賠償金払って収めてもらった(涙）。

そして今年、懲りずにまた同じオッちゃんにキッチンを依頼した。今回はキャビネットや蛇口、照明などなど全て私が選んで発注。IKEA専門デザインサービスからプランナー図面も用意。オッちゃんたちはそれ見て施工組み立てするだけ！1ミリもデザインに関知させないよう予防線をしっかり張ったつもりだった。

しかし、しかしだ、、、また今回も失敗。

思いつくままリストアップしてみます。

• 工期という概念が無さ過ぎ。工事は生もので遅れるのは理解してるけど、早く仕上げようという意思、ゼロ。
  • コロナ不況ですぐにテナント決まらないと予想してたんで、遅れても大丈夫だろう、と思ってたのでこの点は目をつぶって依頼。経済回復が早かったか、すぐに決まったのが想定外、、、。
• 現場はゴチャゴチャに乱雑極める。整理整頓の概念ない。立ち寄る度にすごく不快な気分になる。おっちゃん、自社トラックを持ってないんで地下鉄で現場へ来るのだ。さすがに最初の解体ででる廃材は業者使って引き取りさせてたけど、その後にでる廃材、ゴミ、機材は現場に完成ギリギリまで置きっぱなし。たまに夜にスタッフの車で来て撤去していくが焼石に水。どれだけクレームしても動じない。そういうのを勝手に棚やら窓際に置くんだが、普通表面が傷つかないようにカバーシートかけるよね？それをしない！ほんと、気持ち悪かった。
  • 「汚すぎるから片付けろ！」と、何度も何度もクレームしたが、馬耳東風であった。
• コンドの建物にルールがなかったとはいえ、夜にも作業しに来る。
  • 気味悪い。オッちゃん本人は認められたいのか、わざわざテキストして知らせてくるんだが、、、。
• IKEAのプランナー図面、ぜんぜん見ない。勝手に解釈して組み立てた！
  • キャビネットの端にはサイドパネルをつけるのがイケアのモジュールのルールなのに下調べもせず組み立ててた。で、施工ミスを見つけた私が激怒してやりなおさせる、の繰り返し。幸い、私はイケアのキッチンプランナーと3回はアポ取ってプランしただけに、割と詳しくなってたんでミスが発見できた。
• 嘘言、言い訳だらだら、、
  • クライアント側の私、英語での疎通が出来ないほうがうまくいったのかもしれない。オッちゃんのグダグダした言い訳を聞いてゲンナリしなくて済む。なんつうか、女々しいというかなぁ。IKEAの組み立て、たいしてやったことないのに「詳しいよ！僕ら！」の嘘を早くに見抜けなかったことは悔やまれる、、、。オッちゃんにとってはセールストーク、嘘ついてるという感覚ないんだなぁ。
• オッちゃん、アンチ・ワクチン派らしくて、マスク、手袋で完全防備。近寄りたくなかったぞ！
• いまどき支払いはクレジットカードOKの工務店もある時代に小切手支払い。それも１０００ドル単位で小分け払い。オッちゃん、ぜったい納税を胡麻化しているはず。私のほうが確定申告で賃貸物件のリノベの控除つけるときに不利になるか？と会計士に確認したら何とかセーフらしい。

フリーランス・コントラクター

後で知ったことですが、おっちゃん、大工を一人も雇用してないフリーランス・コントラクターだった。いわゆる、仕事請け負ったら、基本、コーディネートするだけ。常に囲ってるらしい馴染みの大工に下請けに出す。そのせいで、現場にくる大工は一人だけ。オッちゃんは運搬や軽作業を手伝ってたり、指示を出して掛け持ちの現場を回ってる様子。

今回のキッチンリノベ見てたけど、キャビネット組み立てのところは私が間違い見つけてクレームしてもオッチャンは一切手をつけず、最初に任せた大工だけにやらせてた。何人もの正社員スタッフを雇ってる工務店よりは安いのが取り柄とはいえ、こういう形態のコントラクターは珍しくないらしいです。配管や電気系統の仕事はまた別の作業員が来てた。

問題は、下請けに対して、ボスとして強い態度を取らない。技術の継承とかナイナイ。オッちゃんが下請けに正しい指示をださなかったから、結果間違えてしまってやり直させたケース、いっぱいあった。それを大工に修正させるのも時間かかってた。下請け大工のスケジュールによっては作業無しの日もあったし。

こういう体制だと、工期遅れたからって、もう一人スタッフを投入するとか出来ないものらしい。そんな人員を持ってないんだろう。組み立てくらい１，２人の作業員が一日でササっとやれるもんだと予想してたのに、現場でポツンと一人、イケアの説明書とにらめっこでノロノロと仕事してる大工、端から見てる私のほうがイライラ。

１００％否定しない理由もあって、、、

最初のバスルーム工事で懲りてるのに、なんでまた頼んだ？

ニューヨークでアジアン女は生きにくいのです。気の強い気質の日本女性ではありませんので。

数年前、セントラルヒーティング修理で雇った業者はスタッフ全員があらくれたアラブ系、工事のどさくさで壁を破損したり、天窓開けっ放しで水浸しとかやらかしたのに知らん顔。クレームしても、とことん男尊女卑を態度で見せつけられて涙でるくらい悔しかった。

日本人も誰も彼もが当たりじゃないのです。掲示板で日本人の大工さんを一人見つけて見積り取りに来てもらったら、とんでもないサイコパスっぽい嫌味なオヤジだったことも。断ったも腹いせに後で嫌がらせされるんじゃ、、、と、しばらくはすごく怖かった。

ローカルの工務店も床の工事で使ったことあるが、大忙しなのかドタキャン率高い。せっかく半休取って待ってたのにモヤモヤ、、。オーナーはユダヤ系だっかかな。ガガガーっと数日で仕上げていったが、あとで欠陥工事判明したんでやり直した。

そう、コントラクターって碌でもない人に当たる確率高いのです。評判のいい日本人コントラクターさんは、予約いっぱい。掲示板なんかに宣伝しないのですね。半年前くらいから打診しておかないとやってくれない。（なので、友人から連絡先教えてもらえません、、）

そんな状況なので、こんなオッちゃんはまだマシなのです！！！こんな出鱈目なイケア組み立てしても、工期無視する人でも、外を見渡すとまだまだ、まだまだ酷いコントラクター、わらわらといるわけです。このオッチャン、私のクレームに逃げはしなかったし（ぐちぐち言い訳はしまくったが、、）、応対は女に対して威圧感をかけそうなマッチョとは程遠いおっとり穏やか。私がギャンギャンと文句いっても、大声だして喧嘩ごしに反論するタイプじゃない。基本、ふだんは日本贔屓でお喋り好きなオッちゃんなのです。私が不機嫌でないときは和気あいあいとお喋りながら作業を見守ってる時間もあるのですよ。私、今回は常にやたらイライラと不機嫌でしたが。（繰り返すが妄言、虚言吐きではあるから話半分に聞いといた。）

テナントがクレームしてきた小さな修理、私抜きでテナントに連絡とって現場に行って対応してくれるのも助かる。一年数か月続いたロックダウン中も一件クレームきたとき、私が現場に行かなくて済んでホントに助かった。そういう数時間もかからない便利屋的な仕事を頼むには問題なしな人。

コロナのロックダウン中で他の工務店を何人かあたって見積もり取るのも気が引けたこともあります。まだテナントが住んでるところへ他人を入れて採寸とか見積もり作業してもらうことに抵抗あって。

次回はバスルームを少々手を加え直し、キッチンは冷蔵庫キャビネットを追加、、の軽いリノベをしたい。もうさすがにこのオッちゃんに任す気はないけどね。