プリーツプリーズは異次元の服

 

プリーツプリーズのワンピース購入。なんか感慨深し、、、。ブランドものに興味のない母が定年まじかになって数年くらい爆買いしてました。子供の教育費も必要なくなり余裕ができたんでしょう。ワタシもそんな年代になってしまってのか、、、と。

 

そういえばパリのカルチェ財団で『イッセイミヤケ プリーツ展』を見に行ったこと思い出した。、、、、いつだろう?調べてみたら1998年だった。

Issey Miyake Making Things

 

プリーツプリーズ、テカテカしてて少々暑苦しい肌触りで柔らかさが無いことと、この一点を着るだけで着こなしが決まってしまう存在感の強さで避けていたブランド。それでワタシという『個』が負けてしまう気がする。着物をまとって自分がガラリと変わってシャッキリする快感とは別次元のね。着て歩くだけで、「あ、ヤバイ(イッセイのプリーツ着てる)ヒト、やってきたー!」みたいな強烈な印象を放つんですよね。

 

若い頃は中高年ミセスさんしか着てるの見かけないのが不思議だった。いま自分もオバーサン年齢になってみたら、肉感を拾わないプリーツ素材がいかに頼もしいか実感できてきてます。これは若い人が着るのは勿体ない!とも断言しようか。

 

いま持ってるイッセイミヤケのブランドのプリーツ服は4枚。クレープ加工でざらざらシャリシャリしてるやつ。チューブ状のマキシスカートだけは長すぎてもて余し、長身の友人に譲りました。

 

 

実はキュートなプリーツプリーズ

きっかけはインスタグラムで見つけた某セレクトショップのスタイリングがあまりに可愛くて。

若いスタッフさんがフレアをひらひらさせて店内をウォーキングしてる動画。颯爽と歩くとスカート部分がフリフリと揺れているの。

 

(*下のショップさんのインスタ投稿、削除した模様。残念。)

 


プリーツプリーズってこんなに可愛く着れるんだー?って目から鱗。ウエストが絞ってあるデザインも驚き。お直しなしで着られる長身が羨ましい、、、。

 

 

プリーツプリーズというとAラインのワンピースかストレート。ウエストを隠す寸胴コーディネートで、茶髪で厚化粧の裕福な主婦のオバさんがゾロっと着てるイメージしかなかったんで新鮮だった。(いやぁ、すごい偏見、、、、)

主婦!と言い切ってしまうのは、デスクワーク仕事してるとプリーツのボトムスなんてチクチクと痛くて着れなかったんで。特にクレープ素材バージョンのは固い。4時間ものオペラ観劇で座り続けるたときはプリーツ襞がお尻と太ももに食い込んで痛くて散々でした。(体重によりますか、、)

 

話をもどして、このワンピース。白に黒のペイント柄だと思ってたら、ごく薄いイエローも入ってた。このポリエステル素材、極薄ながら、プリーツで出る立体の影のお陰で透けない。素敵、素敵です!これは布のアート!

 

 
155センチだけどサイズ3買いましたんで、着てみるとマキシ丈になっちゃいました。今の流行りなので違和感なし。

 

ミディ丈にもなります。ウエスト部分を着物の着付けみたいに端折れば。実は別に持ってるチューブ状ワンピースが丈が長すぎるので、そうしてます。そうすると2重に折り返したウエスト部分をカモフラージュするため何かトップスを羽織らないと。ベルトするとか。

 

そこでハタと悟る。プリーツプリーズ着てるミセスさんたち、長すぎる丈をもて余してウエストで端折ってるのかも。その結果、ウエストカバーした寸胴シルエットにならざるを得ず、イコール、『プリーツプリーズはミセスの寸胴コーデ』というイメージとなったのかも?

 

そこがファッション雑誌は絶対書かない『不都合な真実』とでもいうか、、、、。イッセイミヤケのプリーツはサイズが平均的な日本人に合わないんですよ。眼鏡のフレームに『(鼻の低い)アジアン用モデル』があるように、お直し不可なプリーツプリーズだからこそ、『チビで短足)ジャパニーズ仕様』が国内限定で売ってもいいと思うんですが、、、。日本女性の平均身長もかれこれ私の昭和後期から伸びてないようだし。

 

日本の値段は消費税込みで60500円。このまま売り切れずに残ってて日本に帰ったときにデパートで買えたら免税になって55000円、って欲だして迷ってるうちに売り切れてしまってた。再入荷待ちって、せっかちな私は待てそうもない。

 

高級デパート、SAKSサイトで820ドルながらも瞬くうちに売り切れ。Farfetch様で、10%オフの特典もらえたので「エイヤっ!」とポチる。結果560ドルで、免税無しで日本で定価で買う価格とほぼ同じとなりました。

 

当分はこのプリーツワンピースとプラダの靴たちを眺めて愛でて暮らします。やっとニューヨークでも大騒ぎになってるコロナ騒ぎ。こんな状態でお洒落してお出かけ予定はないんで。