宅建の登録実務講習に行ってきた。行く前には1か月間の事前学習をしなければならない。俺は真面目にそれなりに勉強したが、今から考えると、この事前学習は無駄でしかなかった。しなくても、全然、かまわない。なにかチェックされるわけでもないし。
+++
登録実務講習そのものは2日間の講習で、1日目が朝9時30分から18時30分まで。2日目が朝9時30分から17時30分までと、無駄に長い。
1時限は60分。最初に20分のあいだDVDを見る。冗談ひとつ言わない面白くない講師が、ひたすらテキストを読むのを聞くという読経の時間。事前学習もこの講師のDVDを見るという内容だったが、そのときはまだ倍速ボタンを使えたのでよかった。今回もそのボタンがきっとあるのだとは思うが、講師が押してくれない。
+++
2日目の最後には修了試験があった。試験といっても、テキストを見てもよいという甘い試験。2日間の講習内容そのものが試験問題になっているので、特に難しいわけではなかった。しかし、合格点がマークシート式、記述式とも8割の設定だという。
マークシート式では問題数が30問なので、6問まで間違えられるが、記述式は20問なので、4問しか間違えられない。試験後に、友達と話していて、記述式で2問ほどケアレスミスをしたことがわかる。あと2問間違えたら、不合格だと思うと恐ろしい。その2問以外に間違い(ケアレス以外はない。)がないことを祈るばかりだ。
+++
「講義の途中で退室すると、修了試験が受けられません。1秒でもダメです。」と、講義の最初に脅しのような説明を受けた。たいした授業でもないのになあ。
+++
いっしょに講習を受けた友達は、この2日間、体調が悪かった。彼女の席は俺の席の後ろだった。
1時限目の授業終了間際に彼女に背中をたたかれた。
「目の前が真っ暗。死にそう。」
「救急車呼ぶ?」
「それはいい。けど、呼吸もつらい。死にそう。」
俺はどうしたらいいのかわからなかった。彼女を救急車に乗せたら、俺も同乗しないとなあ。この講習もやり直しになるなあ、と一応考えた。
なんとか休み時間にまでたどり着くと彼女に話を聞いた。講義の間に何度も意識が飛んだらしい。もし立っていたら、倒れたという。貧血のようだった。俺の背中をたたいたときは最後の力を振り絞ったのだという。
+++
昼休みに薬屋さんに付き合う。そこにたどり着くまで何度もしゃがみ込み、歩くのもやっとという感じだった。薬を買って、また講習会場に戻るときもふらふらしていた。
「迷惑かけたから、昼食はセブンで私がおごるね。」
そう言っていたが、セブンでは信じられない量の昼食を買い、そして結局、すべて俺に払わせ、しかも食べきれずに捨てるという絵にかいたようなひどい女ぶりで「さすがだ。」と感心した。
その日は1日中、そんな感じだった。俺は、昼食のあとの授業で睡魔に襲われたくらいで、比較的真面目に授業を受けた。
+++
読経の後の講義はDVDではなく、リアルな実務家による不動産業の実状を交えながらの講義だった。こちらはそれなりに面白かった。
「いまどき宅建士になったところで儲かりませんよ。」という説明もあった。脱サラして宅建士を始めてみたところで、賃貸の仲介も、不動産売買も決して儲かる話ではない、という。
なかには不動産業の登録した直後に、東京の不動産会社から声をかけられて、話に乗ったところ、それが詐欺案件でしかも実行犯にさせられた、なんてこともあるらしい。地面師に利用されてしまう不動産業者っていうのも当然いるわけだ。
+++
既存の不動産業者や大手の不動産業者の体質が古いという話も聞いた。法律の勉強もしないので、間違いも多いのだという。そんな感じは、なんとなくしていた。
例えば、一筆の土地を7月1日に売主が買主に売ったとする。その土地の固定資産税を売主が1月1日から7月1日分を支払い、残りは買主が負担するというのが関東流で、売主が4月1日から7月1日分を支払い、残りを買主が負担するのが関西流だという。争いはあるが、4月1日からという関西流が優勢だという。今回の講習でもそういう説明を受けた。
でも、こんなインチキな話はない。FP2級の合格者としていわせてもらうと、固定資産税は、1月1日の土地の所有者が払うもので、固定資産税の清算なんて制度はない。
なにが関東と関西で争いがある、だよ。こんなものは宅建業界が作り上げた幻の制度だ。こんな法令無視の制度を作って疑問も持たないどころか、推進しようとしているあたりが、古くて遅れた業界という気がする。不公平感が残るっていうなら「売買代金額で調整しろ!」って言いたい。「固定資産税の清算金」なんて、いかにももっともらしい、素人を騙すインチキ臭がする。もうそういう素人を煙に巻くような時代じゃない。
+++
そんなわけで、リアルな講義の方は勉強になる講習だった。少子化が進むと、都市計画法上の非線引き区域が増えるという話も、真偽は別として面白かった。
ただ友達はそうでもなかったらしい。「どの講義もつまらなくてクソだった。」と吐き捨てるように言ったのが印象的だった。
+++
本当は、こんな宅建の講習以外にも、いろいろと勉強しなければならないことがあるのだが、ほとんど進んでいない。賃貸不動産経営管理士の勉強もさぼりっぱなし。
Duolingoだけはしっかり勉強していて、今週初めて1週間で経験値が1万1千を超えた。そう。やり過ぎ。
改めて、俺の逃避能力のすごさには驚かされる。よっぽど賃貸不動産経営管理士の勉強が嫌なんだなあ。
+++
ダイエットの方も、一応続けているけれど、停滞している。マンジャロの副作用は、もうほぼない。ただ、その分、ちゃんと食欲を感じるようになってきて、つい食べてしまう。
もう少し強い作用の薬にした方がいいのかもしれない。
+++
映画「バック・イン・アクション」を見た。
『バック・イン・アクション』ティーザー予告編 - Netflix
オープニングのアクションシーンに感心して最後まで見たけれど、俺が見るような映画じゃなかった。平和に2人の子供と暮らしている元スパイの夫婦が、再びスパイの最前線で戦わなければならなくなったというお話。
理由はスパイ時代の貴重な機器を、夫が隠し持っていたから。技術が日進月歩どころか時進日歩のこの時代に、10数年前の先端技術を取り合うって設定自体が俺にはありえないように感じてしまう。
映像は立派だがストーリーは軽い、子供向けのアクション映画だった。よくこんなつまんない映画を最後まで見たなあって自分に感心した。
何度も挫折しそうになった。結末もへなちょこだったので挫折した方がよかったのかもしれない。小学生同士で見るならいいよねっていうような内容だった。
でも俺に小学生の子供がいても、もう俺は見たくない。「楽しんでね。」って声がけだけにしておく予定だ。
