仕事をやめて、毎日、自然に起きるまで寝ていたら、10時ころに起きるようになってしまった。そして、その反動で、夜は2時過ぎまで眠れなくなった。
10時に起きても食欲はない。でも、夜9時過ぎになると猛烈に腹が減る。バクバク食べて、そして眠くなったら寝る、という生活をしていたら、体重が跳ね上がった。自分史上最重のデブになりそうだった。
勇気を出して体重計に乗ってみた。大学で山登りをしていた頃と比較すると17キロも増えている。
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高校生の頃はもっと痩せていた。思春期をこじらせて、人が物を食べる姿を汚いと思っていたので、基本的にほとんど食べなかった。
あの頃の「食べたくない。」っていう感覚を取り戻したいけれど、自分自身のことなのに、その頃、何をどのように考えていたのかよく思い出せない。変わったやつだったなあ、と今は当時の自分を振り返って思う。
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太ってくると、体が思ったように動かない。そして、すぐに疲れてしまう。物を拾ったり、座ったりするのも億劫だ。動かないので代謝が悪くなる。それでも夜の食欲が止まらない。
友達に相談したら漢方外来を紹介してもらった。それで、今週、行ってきた。
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その漢方外来のクリニックは、すごく混みあっていた。入口からもう人が並んでいた。漢方ということもあるのか、中国語で話している人もかなりいた。
そのクリニックでは、初診の人はAGEsが体内にどのくらい蓄積しているかを計測する糖化測定を無料でしてくれることになっていた。
そのときにもらったチラシによると、AGEsが蓄積することを糖化といい、年を取るにつれて上がるらしい。体の焦げ付き具合を測る指標ということだった。最大値は3.0。
測ってもらったら、俺は2.9で、糖化年齢が86歳だった。看護師さんのメモには、「2回測定しましたが2.9でした。」と書いてあった。間違いじゃないという主張が読み取れた。俺の体はかなり年老いている。
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診断は、舌の状態を見て、そのあと、話をするだけだった。
「舌を出して。」
出したら「もっと出して。」と言われる。
俺はボイトレの先生によると、舌を喉の方に押し下げる筋肉がとても発達していて、舌を出す能力が低いらしい。俺が「十分出した。」と思っていても、いつも「足りません。」と言われる。こんな診断でも言われるのかと、少し反省した。
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診断後は別の階にある薬局に行く。クリニックは混みあっていたが、薬局も混みあっている。1時間近く待った。
「あのクリニックは、初診の方でも容赦ないんです。」と薬剤師が言うほど、大量の漢方薬だった。
基本的に飲むのは得意なので、どれだけ薬の量が多くても平気だ。
早速飲んでみた。プラセボなのかもしれないが、飲んだら、夜寝る前の謎の食欲がかなり解消した。これからどのように自分の体が変化していくのか楽しみだ。
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土曜日に、昔からの(俺が幼児の頃からの)知り合いのおじさんに連れられて、堀川に行った。
納屋橋から、宮の渡し(熱田)まで堀川を船で下る。乗船した客は3人だけだった。
ガイドの人が歴史にとてつもなく詳しくて驚いた。道路側から見ていた川を川の側から見るのはなかなか面白かった。
金山にあるウインズ名古屋に行くときに渡る川が堀川なのだと初めて知った。また、資格試験を受けに行った大学に行くときに渡った川も堀川だったのだと知った。
夕方、知り合いと、この船のガイドをしてくれた人と3人で、熱田神宮近くの店で飲んだ。
アルコールを飲むのは、今年初めてだった。
1杯目のビールを飲んだ時、ホップの香り高さを感じたが、2杯目にはもう何も感じなかった。日本酒も飲んだ。
たったこれだけの酒で、自分が酔っているのを感じた。ずいぶん弱くなったものだなあ、と思った。
ガイドの人と後藤新平の話で盛り上がった。今まで、後藤新平は僕のなかで、東京の人というイメージだった。しかし、昔の名古屋大学医学部で後藤新平が学んでいたということを知って驚いた。
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映画「ブラックバッグ」を見た。
スタイリッシュなスパイ映画ということだったが、確かに。これがスタイリッシュなのか。なるほどなあ。
誰が裏切り者なのか。スパイ同士が探り合いをする。
スパイ同士の会話では、答えたくないことは「ブラックバッグ」と言えばいいらしい。
「どこに行くのか?」
「ブラックバッグ。」
あと、ポリグラフにかけられたとき、肛門括約筋を締めると、ごまかすことができるのだとか。本当かなあ?そんなことを学んだ。
スタイリッシュ?そうかもしれないけれど、今一つ、派手さがない分、つまらなかった。自分自身がスタイリッシュじゃないせいなのかもしれないけど。
