自分が交渉下手なことについて自信がある。必要なタイミングで、必要なことが言えない。そして、不要なことを話して、暗礁に乗り上げてしまう。

 

今やっている事業がどうなるかも目途が立たない。事業を買ってくれる人との交渉もうまくいかなかった。ほかの購入希望者もどこか消極的なように僕には思えた。事業がトータルで莫大な赤字になることは覚悟していた。でも、赤字がいつまでも続き、損失が拡大する方向にしか話が進まないことが恐怖だった。

 

そして片手間にやっていたFXは暴落していた。それに対する損切も勇気がなくてできない。

 

2級建築士の製図試験も自信がなく、さらに賃貸不動産経営管理士試験も失敗した。

 

ネット麻雀ですらぼろ負け。どこまでついてないんだよ、ってがっかりしていた。

 

月曜日にジムに行ったときは、いつもべらべらしゃべるのに、トレーナーと話す気力もなく、つらいブルガリアンスクワットを黙々として、「肉体をいじめれば、他の事みんな忘れられるかなあ。」と思ったけど、そんなことはなく、ただ筋肉痛が増えただけだった。

 

全部、自分が蒔いた種ということを自覚していただけに落ち込んだ。

 

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あまりに俺が交渉下手なのを見かねて、知り合いが、様々な交渉をしてくれた。

 

僕としては、12月末で事業をやめることを優先していたが、交渉次第では3月末まで延期してもいいと伝えていた。

 

知り合いが交渉してくれた結果、今やっているフランチャイズの事業は3月末でやめることになった。しかし、3月末まで継続する価値のある条件になった。僕にはこんなことはできなかった。

 

いったんは3月末でやめることにはなったものの、この事業を次のフランチャイジーに引き継ぐのか、全く別の人に譲るのかは、まだ決まっていない。今後は「誰かに譲ること」がメインの懸案事項になる。

 

そして、この知り合いが、購入希望者を複数人、見つけてきてくれる。なかには、かなり前のめりの人もいる。どれもフランチャイザーの出してきた条件よりは何倍もいい条件だった。

 

「もう、お先真っ暗。」な状態で、途方に暮れていたけれど、知り合いにかなり救ってもらった。赤字の解消は不可能だけど、この負の連鎖を終わらせたい。なんとか、このまま、うまく話がまとまるといいなあと、今はただひたすら願っているところだ。

 

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12月2日に2級建築士の製図試験の発表があった。覚悟はしていたが、不合格だった。ランクは3。『「知識及び技能」が著しく不足しているもの』だった。かなり低い評価だ。

 

そうだろうなあ、とは思う。実質2か月半くらいしか、製図の勉強はしてない。それでも、僕としては勝手に、もうちょっとで受かるってレベルくらいには達していたと思っていたので、かなりショックだった。

 

で、久しぶりに製図を少し描いてみた。見づらい。俺の描く線はメリハリがなくて、本当に見づらい。ちょっといろいろと本格的に考えないとなあって、自分の描く線を見ながら、どうしたらいいか考えているところだ。

 

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知り合いが頑張ってくれているけれど、相変わらず、自分自身はツキに見放されているような感じがしている。

 

それでも、思わぬ人が突然、声掛けをしてくれたり、励ましてくれたりする。今はとても弱っているので、そういう声がありがたい。

 

長野の地元の友人に2級建築士試験に落ちたと言ったら「息子が使っていた、建築製図の描き方の本を貸してあげる。まだ受験しようと思うだけでえらいよ。」と励ましてくれた。

 

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映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見た。

https://youtu.be/_k67hkAytrE

 

 

チェ・ゲバラが青春時代、南米大陸横断旅行を友達としたときを描いた映画だ。

最初は、1台のバイクに2人と荷物を載せて旅をし、故障した後は、徒歩で。最後はいかだで旅行をする。

 

彼が、医学生からどのように革命家になったのか。その原点を描写している。

 

ブエノスアイレス、パタゴニア、チリ、ペルーのマチュピチュ、サンパブロ、そしてベネズエラ。この映画で、南米大陸をとても身近に感じた。

 

旅のなかで、彼は成長していく。何度もつらい目に遭い、多くの人に会い、多くの人に助けられ、そして徐々に、自分自身が助ける側にまわっていく。

 

若いときは、こういう無茶な旅をした方がいい。自分が山登りをしていた頃を思い出した。僕はもっと、自分勝手に、自分のしたいように旅もするべきだった。旅のなかでしか得られないことがあると、この映画を通じて痛感した。とても印象深い、いい映画だった。