月曜日は休みだった。特に何の予定も立てておらず、暇だった。もちろん、大学のレポートやCADの勉強等々、やることはあったけれど、まったくやる気がわかなかった。ネットで見ていたら、スイッチのソフトで、ファイナルファンタジーの10と10-2がリメイクされて売っていたので、買おうかと思ったくらいに暇。でも前向きなことは何もしたくなかった。
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ネットフリックスの「地面師たち」と「極悪女王」を以前から見たいと思っていた。
ただ、ネットフリックスでは、以前、俺のクレジットカード情報を使って、知らないコロンビア人が2015年から7年間にわたってプレミアム契約を結んでいた。俺がクレジットカード明細を見ないのも悪かったけれど、コロンビアで視聴されているなんて、不自然だと思わなかったのだろうか?それ以来「こんないい加減な企業と契約するもんか。」と思っていた。
今年の冬に、野沢温泉で、ニュージーランドの女性の友達に会ったとき、彼女は夫に、僕について「彼はいろんな資格を持っている。」と説明をした。その資格の数を聞いて、彼女の夫は驚いたようだった。それで「いつ勉強しているんだ?日本には、ネットフリックスがないのか?」と俺に聞いてきた。ネットフリックスが、世界的に、娯楽を提供するいい企業だってわかったけどさあ。
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それで、暇だった月曜日、とうとうネットフリックスと契約してしまった。コロンビア人は俺の金でプレミアム契約をしていたらしいが、俺は一番安い、広告付きの790円のコースにした。それで十分だった。
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9月は一滴もお酒を飲まずに過ごした。
だからといって、健康になったわけでも金持ちになったわけでもないけど、自分にこんなことができるんだということが驚きだった。
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そして、今週末は金曜日から日曜日まで、田舎の5人の同年代の友達と2泊3日の旅行に行った。この間は、でも、事業を停めることができないので1日、1万円で、僕の仕事を知り合いの人に代行してもらった。
目的地は熊本と福岡だった。
全部、友達が旅行の手配をしてくれて、僕は朝7時に、セントレアで友達と合流する予定だった。
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空港に、駐車場の予約をしていた。駐車場に車を停めて、旅行用の小型のスーツケースを下ろそうと思ったら、なかった。よおく考えてみたら、そもそも車に載せた記憶も、スーツケースを持って家を出た記憶もなかった。僕は機内持ち込み用の荷物だけ車に載せたことを思い出した。スーツケースは、着替え等々、パッキングしたのに、まるまる家に忘れてきた。
それで、機内持ち込み用の荷物だけ持って、友達たちと合流した。
まず、セントレアから、熊本空港へ行った。熊本空港で、おにぎりを食べた後、タクシーで、サントリーの九州熊本工場に行き、見学をした。見学のあと、モルツ等、3杯限りの試飲があって、できたてのモルツを飲んだ。これが1か月ぶりのアルコールだった。工場の説明も、わかりやすくて興味深かったけれど、ただビールの元になる麦芽汁にホップを入れて香りづけすることを「アロマリッチ・ホッピング製法」って名づけているのには、ふかしすぎだろ、って突っ込みたくなった。
工場で飲んだビールは、とにかく泡が美味しかった。泡だけを飲んでいたいと思ったくらい。そうしたら、ビール缶に取り付ける「神泡サーバー」というものがあることを知った。でも、熊本工場の売店では売っていないんだって。「アマゾンで買ってください。」と言われた。
それから、熊本市内まで、サントリー工場のバスで行き、ホテルにチェックインした。
僕は、それから100円ショップに行って、下着を買ったり、H&Mに行って、着替えをかったりした。携帯電話の充電器とかも100円ショップで買った。なにしろ、荷物を何も持っていないんだから仕方がない。
そして、夜は「馬肉料理 菅乃屋 新市街店」ってところで、馬肉のコース料理を食べた。今まで桜肉というと、噛み切れない赤身の肉というイメージだったが、まったく違った。馬肉が、刺身でも、焼き肉でも、アラカルトでもとてもおいしかった。特に肉みそは素晴らしかった。
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翌日は、新幹線で福岡に移動した。
宿泊するホテルに荷物を預けると、全員で競艇に行った。
競艇では、まあまあの穴を当てたので、僕の収支はトントンくらいだった。
そして、夜は、中州 博多船という屋台船に乗って、フグ料理を食べた。量が多くて、とても満足した。
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その翌日は(今日のことだけど)、朝から、お寺や神社巡りをした。
東長寺の大仏を見て、大仏殿にある極楽巡りなんかもしてきた。
櫛田神社にも行って、博多祇園山笠の山車なんかも見てきた。
それから、福岡空港経由で、またセントレアまで戻ってきた。
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そんなわけで、今週も大学の勉強はしなかった。
CADの試験勉強は、教材を、機内持ち込み用の荷物に入れていたので、何の支障もなく、勉強ができた。
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村上春樹の短編小説集「一人称単数」(文藝春秋)を読み終わった。
正直言って、どの話もつまらなかった。「品川猿の告白」くらいが、少し心に沁みた程度で、後の話は、短い話をただ載せたって感じだった。「ヤクルト・スワローズ詩集」なんか、こんな文章読んで何を感じろっていうんだよ。
表題にもなっている短編「一人称単数」は、めったに着ない上質なスーツを着て、バーに行ったら、50歳くらいの女性が突然声をかけてきて、いわれのない批難を受けるって話。
まず、女性が突然声をかけてくるところから不自然過ぎる。しかも、スーツのことを題材になんて。で、春のとてもいい気候だったのに、バーの外に出たら、すごく寒くなっていた。街路樹には、大蛇が絡まっていた。?
こんなでまかせのストーリーにもなってないような話をただ書くのって傲慢だと思う。得たことは少なかった。それでも、最後まで読ませちゃうっていうのは、さすが大作家ってことなんだろう。
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映画「ジョン・ウィック:コンセクエンス」を見終わった。
2時間40分を超えるらしい。でもそんな長さを感じなかった。この映画は、ジョン・ウィックの第4章にあたる。自分が第3章を見逃しているってことは、途中で知った。
ジョン・ウィックなので、アクションがすごい。延々と殺し続ける、今回は一部では大阪が舞台になっている。日本でこんなに殺しちゃったら、裁判、何年かかるんだろう。
キアヌの運動能力ってすごいなあ、なんて思いながら最後まで見た。ラストの決闘シーンが気に入って、このシーンだけは何度も巻き戻して見た。予想外だったので、面白かった。
第3章も見ないとなあ。

