先日、ボイトレの先生とトレーニングの帰りに、駅に向かって歩いていたら、「最近、音について研究をしている」という。「そうなんですか。」「音は波だということはわかっている。それから、周波数とか電磁波にも興味を持ってきて。」といって、取り出してきたのは、量子力学の本。

 

「いきなり、そこですか。」俺はかなり驚いた。量子力学はわからないというより、わかろうとも思っていない。

 

量子力学はさっぱりわからないので、わかるレベルの音の話をしていた。ところが、わかるレベルの音の世界でも、読んでいる本の種類が全く違うらしくて噛み合わない。同じ科学フィールドの音の世界の話をしているのに、こんなに噛み合わないってことがあるんだろうか?

 

先生は「シューマン共振」について話した。初めて聞く言葉だった。ちょっと調べてみたら、オカルトのような話だった。

 

俺の理解で(今回、間違っている可能性大あり。)説明する。

 

地球上では、雷が落ちる(木星でも落ちるけどさあ。)。そのとき、ものすごい音がする。聞こえる音だけでなく、聞こえない音もたくさん波として発生する。そして、聞こえない波は、なかなか減衰せずに、地球上を何周も回る。そして、雷も次々と落ちていく。そのため、その周波数が、地球上でずーっと維持されている。

 

そこで、こう考える人がいる。有史以来、あらゆる生物が、この周波数を浴びている。この周波数は、地球上の生物にとって、いい波なのではないか?って。で、その周波数を人為的に作り出す装置があって、それが、シューマン共振発生器。

 

この話を聞いて、自分でもアマゾンで、シューマン共振発生器を買ってみた。科学は結局のところ、理屈を立てたら実験だからなあ。

シューマン共振発生器は、中国から届いた。説明書も何も入っていない。USBで電源を取って、ベッドわきに置いてみた。あたりまえだが、何の音もしないし、何の変化もない。そして1週間がたった。

 

未だに、特に何の変化もない。でも、やたらと眠りやすくなってきたような気がする。体に悪いような気はしない。なぜか、やめようとも思わない。

 

よく、雷がよく落ちる年はマツタケが豊作になると聞く。ひょっとしたら、この周波数が影響しているのでは。松林を持っていたら、実験したいけど、持ってないからなあ。

 

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今週は、火曜日から木曜日まで研修だった。朝10時から夕方6時まで。かなり詰め込んだ研修で、疲れた。

 

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月曜日は、弁護士の先生に、開業する事業について相談をさせてもらい、金曜日には長野県の実家に帰って、いろんな人に会ったり、さまざまな手続きをしたりした。

 

そして、土曜日はジムに行き、夜は飲みに行って、久しぶりに記憶がなくなるくらい飲んだ。

今日の日曜日は二日酔いだ。

 

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そんなわけで、今週も大学の勉強は何にもしていない。新しい事業のオンライン研修がまだ残っていて、そっちが優先になる。本当に卒業ができるのか、だんだんと不安になってきた。

 

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沢野ひとしのエッセイ「ジジイの文房具」(集英社)を読み終わった。

世の中には、なぜかうまくいく人というのがいるが、沢野ひとしこそ、そういう人だ。

昔は不倫相手なのかよくわからない謎の「ミホコさん」という人が、エッセイによく出てきて、彼女への憧れを恥ずかしげもなくよく書いていた。

 

浪人生の頃、お茶の水駅前の本屋で、沢野ひとしのサイン会があって、一言、作者に何かコメントを示せるようになっていた。俺の友達は「ミホコさんによろしく」と書いて、沢野ひとしに「なんだこれは!」と驚かれていた。

 

ジジイの文房具は、そんな幸せな沢野ひとしが、また適当なことを適当に書いたエッセイだ。この本を読んでも何にも得るところがないが、生きていると何かいいことがありそうだという気にはさせられる。

 

昔から、沢野ひとしの本は、人生に疲れると手に取ってしまう。そして、どの本もどこか暗いが、どこか救いがある。

 

こんな本を、また金を出して買ってしまった。くやしい。と書いても、許してくれそうなのが、この本のいいところである。