月曜日に東京に出張した。翌日の火曜日を休日にして、月曜日にはとことん飲むつもりだった。銀座、新橋、赤坂で飲んだ。最初は10人ほどで、2次会からは友達と2人で飲んだが、最後の店に入る前に、最後の友達とも別れた。
そして、火曜日にホテルで起きたら、携帯電話がなかった。最後の店は中国人が経営している店で、ぼったくりに近い金額を支払った。きっとあの店で、携帯を失くしたに違いない。
それで、すぐに警察に行き、遺失物の届け出をした。携帯電話会社に警察から電話をして、電話の使用も止めてもらった。新幹線に乗って、また名古屋まで帰ってきた。名古屋で地下鉄に乗るとき、定期券がないことに気が付いた。そういえば、定期券はいつも携帯電話ケースに入れているんだった。
それで、栄駅まで切符を買って乗り、そこで定期券の再発行の手続きをした。それから、AUの店に行って、新しい携帯電話を買う算段をした。店の人の話だと、俺が契約しているUQモバイルはそういった手続きがスムーズにできないということだった。
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それでも手続きを何とか進めた。携帯電話の会社にも数時間いた。夕方からボイストレーニングがあったので、その時間調整のために職場に行って、仕事をすることにした。
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携帯電話のケースのなかには、定期券のほかに、そういえば名刺も数枚入れていた。
職場に行くと「大騒動になっていますよ。」と周りの人に言われた。まず、俺の携帯電話は、タクシーのなかに置き忘れていて、ケースに入っていた名刺から、タクシー会社が職場に着払いで送ってくれることになっていた。
そして、俺本人は、どこかの店で金が払えず、拉致されたのではないかという疑いが発生し、いくつかの事務所に迷惑をかけているのだという。確かに、いちばん最初の予定では、東京の事務所に、火曜日の朝、寄ってから名古屋に帰ることになっていた。
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それで、あちこちに電話をかけて謝り、また、AUの会社にも電話をして、携帯電話の契約を取りやめにした。考えてみると、この手続きだけで、10万円以上の出費が抑えられたことになる。
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ボイストレーニングに行った後、AUの会社に行って、手続きを進めてもらったのに中止したことを謝って、お詫びの品を置いてきた。それから、翌日、着払いで届けてくれた、東京のラッキータクシーという会社にも、お礼の品を送った。そのタクシー会社からは、翌日、お礼の電話まで来た。「東京に行ったら、また使わせていただきます。」と、頭を下げた。
隣の席の同僚が言う。「私も何度か財布を失くしたけれど、日本はちゃんと戻ってくる国なんですよ。そんなにすぐにあきらめちゃだめですよ。そもそも、どうして、職場に電話をしなかったんですか。そうすれば、何事もなかったのに。」
俺は謝ることしかできなかった。それから後も、いろんな人からいろいろ言われた。最初はひたすら謝っていたが、2日ばかりたった後からは「そんな昔の話は、どうでもいいでしょう。もう俺も忘れちゃったし。」なんて答えるようにした。
ただ職場の女性たちは「こんなに心配させたんだから、ケーキなどの高いお菓子を提供して謝るべきだ。東京土産程度ではごまかされない。」などと未だに強気なので、どうしたものかと考えているところだ。
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冷静に考えてみると、ホテルの場所は携帯電話のなかにしか記録がなかったので、タクシーに乗るまでは携帯電話があったはず。そうでなければ、タクシーに乗ってもホテルにたどり着けないことになる。そのことに、まず気がつくべきだった。
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3月1日の水曜日には、職場外の人と2人で飲んだ。
全て注文はタッチパネルでする居酒屋で、最後に清算金額も表示される。それを見たその知り合いは、その金額を半分に割った。俺がその金額を出すと、「取っといて。」と千円を返してくれようとするので、断った。
それから、会計前のレジまで行くと、その知り合いは、俺にまた「半分、出してくれるかな?」といった。俺はもう払ってるよと思ったが、ここのところ、世のなかに迷惑をかけ続けていることを思い出して、またその金額を出した。するとまた、「取っといて。」と千円を返してくれようとするので、断った。
そして、俺はこの日、ちゃんと電車に乗って帰り、そして一人で2次会にも行かずに家に帰ってきた。翌朝、「俺ってえらいなあ。」と自分で自分をほめたくなった。
そして、翌日の昼頃、一緒に飲んだ知り合いから電話があった。「財布を見たが、どう考えても、払ってもらい過ぎている。」という。それはそうだろう。2回、半額を払っているんだから、俺がほぼ全額払っていることになる。ただ、翌日、財布を見るなんてことができるこの人はすごいなあと思った。俺なら自己嫌悪に陥るから、飲んだ翌日は、必要がない限り、財布の中身なんか絶対に確認しない。
「今から届ける。」という知り合いに「そんな必要はないよ。」と答えた。次回、その分、出してくれるのだそうだ。まあ、こうやって、社会にかけた迷惑を、だんだんと解消していこうと思った。
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そして、金曜日には、会社の面接試験があった。俺は面接官側である。正直、レベルが高すぎで、今の求職者ってこんなにすごいのかと認識が改まった。
金曜日に、面接試験が終わったが、また別の職種の面接試験が、来週以降に予定されている。面接試験の案内と、書類試験の不合格通知等を出す仕事は、考えてみたら俺しかできる人がいない。それで、本当に久しぶりにまともな残業をした。
俺なんかよりもずっと、真っ当な人なのになあ。書類審査で落ちた人に出す通知は心が痛む。
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そして、今日の土曜日は、金曜日に飲んでいないにも関わらず、ダラダラと過ごした。このブログを書いたら、さすがに建築材料のレポートは提出しようと思う。
何を考えているんだか、自分でも自分が謎だが、こんな1科目のレポートに9000字以上も費やしてしまった。そもそも、自分の家か、知人の家の部屋ごとの建築材料を調べろなんていう、課題自体に無理があり過ぎる。自分の家ならともかく、押入れや浴室まで見せてくれる知人が、学生には必ずいると思っているのだろうか。それに何にも知識がない学生が、どうやったら、建物の建築材料を調べられるんだよ。
こんなプライバシーの概念も知らないような建築学科の教授様の偏った課題など、適当に書いておけば十分なのだが、ついつい本気を出してしまった。この大学の経営陣の狙い通り、建築士の試験には全く関係がない、無駄で不効率な作業に時間を費やし、留年にまた1歩近づいてしまった。学生が留年すれば、学費がまた余計に入ってくるもんなあ。大学は笑いが止まらないだろう。
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明日は、朝からいろいろあって、忙しい。夜も遅くなることが目に見えているので、今日は土曜日のうちにブログをアップしてしまう。
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ジャン・クロード・ヴァンダムの映画「ネバーダイ 決意の弾丸」を見た。
ヴァンダムは、元軍人。言葉も不自由で、薬中毒の設定。この状況をなんとか克服し、残虐非道なギャングを蹴散らす映画だと思っていたんだけど。最後まで、アクションは不発。ヴァンダムは、アクション俳優から、演技派の俳優に転身したんだっけ?と思うくらい、納得できない映画だった。
ヴァンダムよりも敵のギャングのトップの演技の方が遥かによかった。賢かったし、絆の深さも感じたし、そして同時に裏切者に対する酷薄さも無理なく表現していた。だからこそ、主人公の裏切りがどんな結末になるか、ずっと観客がついていけた。
この映画では、こんな地域がワシントンにある国会議事堂のすぐそばにあるってことに、一番、驚かされたし、恐怖も感じた。
