今週は飲みに行かなかった(ただ今日の夜は飲みに行く。)。そのせいか、風邪をひいたかのように体調が悪い。もしかしたら本当に風邪をひいているのかもしれない。眠たくて仕方がないし、体を動かすのがつらい。
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久しぶりに月曜日にジムに行った。今回のテーマは全身で、ベンチプレスからスクワットまでひと通りやった。そのせいで、火曜日からはずっと筋肉痛だった。
飲みに行かなかったので、今週は毎朝、大学のレポートを書くことができた。1週間、勉強し続けると、自分が変わるのを実感する。月曜日には、何のことやらわからなかった課題も、手を出し続けているうちに、水曜日くらいには全体像が把握できて、昨日の土曜日にはできあがった。ただできあがったレポートを提出しようとしたら、うまくいかず、今、大学側に質問をしているところだ。
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半村良の小説「雨あがり」(集英社文庫)を読んだ。
半村良といえば、伝奇シリーズが有名で、俺も高校生の頃はそんな伝奇シリーズばかり読んでいた。
人がそれなりに悩み、波乱万丈の人生を送り、唯一無二のものだと信じてきた人生が、実は何千年も前に、既に決定されていたことだとか、圧倒的なスケール感のSFを書く。
未だに、俺がeco検定とか受けているにも関わらず、環境問題に本気になれないのは、高校時代に読んだ半村良の小説による影響が大きい。そのストーリーでは、植物が自分たちに都合がいいように、人の脳を操って、植物にとって都合がいい環境を作らせるというのがテーマだった。なんというタイトルだったかは忘れたけれど。
半村良の本ではないが、今の地球の支配者をDNAの量で比較すれば、小麦だという本も読んだことがある。植物に操られているのではないかという疑問は、でも、持っていた方がいい感覚だと思う。
そんな半村良が、新宿の夜の街を描く。夜の飲み屋の世界は、今も昔も変わらない。そう。夜の飲み屋は生産を中心とした「文明」ではなく、ムダを中心とした「文化」だからだ。いつの時代も変わらない酔っ払いたちの生きざまを、味わい深く読んだ。そして、純文学のテイストなのに、冒頭の「おさせ伝説」では思いっきり、落ちをSFにしている。たまらんなあ、と思いながら読んだ。
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弘兼憲史の「取締役 島耕作」と「常務 島耕作」(モーニングコミックス)を全巻、読んだ。
舞台は中国。電機メーカーの初芝は、中国に工場を持ち、中国人と協力をしあいながら企業を成長させていく。
この漫画が世に出てもう20年近くが経つ。「中国の学生はよく勉強する。日本の技術に追いつくのは時間の問題。」「日本は中国に数学オリンピックで勝ったことがない。」「日本の技術に追いついたら最後、安値でシェアを奪われ、日本の企業は中国で立ちいかなくなる。」
そんなことをさんざん話しておきながら、初芝の結論は「中国に技術供与をする。」「うちがしなくても他の企業がする。」「今、しなくてはならない。」からだそうだ。日本の電機メーカーが中国の電機メーカーに出し抜かれて、追いつくことすらできない現状を見ていると、この初芝の選択はあほだったとしか思えん。
先日、半導体の大家といわれる人の話を聞いた。退職後、やはり中国から高額待遇での引き抜きの話が来たが、断ったのだそうだ。理由は国益に資さないから。これが通常の判断だと思う。
初芝は「うちがやらなくても他の企業がやるから。」と技術を中国側に積極的に供与する。今の自分たちさえよければあとはどうでもいいのだろう。こんな島耕作を外務大臣にしようとした、鯉住総理もあほ過ぎる。
そして、このシリーズで、島耕作はかなりの数の人を殺している。直接手は下さないが、故意を持って、そのような状況にはめ込んでいる。女性には相変わらず節操がない。これは初芝全体のろくでもない文化の問題だ。いろんな意味で、苦々しく思いながら彼の活躍を読んだ。


