職場の車のタイヤ交換をすることにした。タイヤ交換が初めてだという女性が手伝ってくれる。油圧ジャッキがあって、クロスレンチもあると聞いていたので、俺は楽勝だと思っていた。
ところが、油圧ジャッキをどこにセットしたらいいかがわからない。俺としては、前輪側をごっそり持ち上げて2本交換して、その後、後輪側を持ち上げて2本交換すればいいや、と思っていた。でも、そのセットする場所がわからない。大きなカバーが貼ってあって、車軸が見えなくなっている。
それでしかたがなく、1本ずつ交換することにした。5つのナットを緩めてから、油圧ジャッキをマークが付いている箇所付近に当てて持ち上げる。それからナットを外して、タイヤも外す。新しいタイヤをはめ込んで、ナットを仮締めして、それからジャッキを元に戻す。そしてナットを増し締めする。
当たり前の話しだが、ナットは随分ときつく締められている。クロスレンチをはめて、足で踏まないと緩まないナットもある。左側の2本のタイヤを交換したら、めんどくさくなってきた。「今日のところは2本でやめとく?」手伝ってくれる女性に声をかける。
「そんなのダメですよ。」
彼女は信じられないという表情で俺を見た。めんどくさいなあ、と思いながら残りの2本も交換した。寒かったのに、汗がコンクリートの床にポタポタと垂れた。
職場に戻ってしばらくしたら、誰かが「この会社にはインパクトレンチがある」という話しを始めた。
「それを俺の作業の前に言えよ。」
「クロスレンチのことばかり言っていたから、思い出せなかった。」
「そうかよ。」
そして、その日は夜、残業をして、その後で飲みにいった。この日も3時近くまで飲んでいた。最後の方は記憶も曖昧だ。ただ家に帰ったとき、携帯電話がないことに気がついていた。
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俺は今、ワイモバイルを使っている。確か、基本パックに紛失した場所がわかるアプリが入っていたように思う。ただの気のせいかもしれない。
それで翌朝になって調べてみたけれど、わからなかった。いろいろ調べるのも、二日酔いで気持ち悪くてなかなかはかどらない。「困ったら、聞いちゃえ」と思って家の近くにワイモバイルの店があるので行って聞いてみたが「まずは警察に行ってください。」ということで、相手にもしてもらえなかった。二日酔いで何も言い返すことができなかった。
契約時の書類を引っ張り出して、いろいろと試してみたけれど、どうしてもできなかった。紛失した携帯のありかについて詳細を調べようとしても、ワイモバイルとソフトバンクの画面が入れ替わるだけで調べることができない。
途方に暮れながらネットを見ていたら「iPhoneを探すには」というページがあった。その記事を頼りにアップルのホームページにアクセスした。結論を言うと、それだけで簡単に見つかった。昨日飲みに行った最後の店にあるようだった。やっぱり頼れるのはアップルなのかと少し残念な気持ちだった。
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翌日の土曜日、夕方になって携帯電話をお店に取りに行った。特に揉めることもなく、すんなりと返してもらうことができた。
「飲んでいく?」と聞かれたけれど、2日酔いをまだ引きずっていたのでやめておいた。
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ここのところ、毎日「ストライク・バック」を見ている。
今週は、シーズン3とシーズン4を全て見た。
シーズン3での敵の目的は新開発した天然痘ウイルス。あっという間に広範囲に感染し、死に至らしめる。
そして、シーズン4では爆弾作りの天才が作り上げた核爆弾。
世界をあちこち飛び回りながら、何十人という敵を撃ち殺し、そして味方も次々と倒れるというこのドラマ。政治家と軍部と傭兵とが互いにだまし、嘘をつき、殺し合う。日本もいろいろなところで、こういう世界の流れに巻き込まれているんだろうなあ、と自覚はないけれど見ていて思う。
シーズン4では北朝鮮に駒として使われる日本のヤクザが出てくるが、このヤクザが本当に肉体的にも精神的にも強そうで、とてもいい演技をしていた。俺はすごく印象深かった。
北朝鮮に潜入して、溶鉱炉を爆破してくるというミッションもあり、それはいくらなんでも無理だろうと思っていたが、それなりになんとかミッションを成功させて、無理筋の脚本だったけれど面白かった。
さて、シーズン4も見終わり、もうこれで終わりかと思っていたら、シーズン5もキンドルプライムで見られることがわかった。今週もたぶん、ずっと見続けるんだと思う。

