前の職場にサンドイッチを持っていく話は諸事情で1週間延期になった。しかし、それでもサンドイッチを作る練習だけはした。それで、食パンも台所にたくさん置いてある。

 

身近に食パンがあるので、チェダーチーズを載せてオーブンで温めた後、焼いたベーコンやパセリなどを挟んで簡単なサンドイッチを作って食べることが多くなった。

 

食感が悪いので、パンの耳を切り落とす。問題は包丁の切れ味が悪いことで、普通の包丁はもちろんのこと、今持っているパン切包丁でも今一つすっきりと切れない。

 

金曜日の夜、スーパーに行って包丁を研ぐ器械を買ってきた。スリットに包丁を垂直に入れて、前後に10回ほど動かすと研げるのだという。

 

家に帰ってきてから試してみたら、包丁の刃がすり減ってしまい、おまけに一部分欠けてしまった。どうやって使うべきなのか、全然、わからなかった。研げるような使い方が本当にできたのだろうか?包丁はますます切れ味が悪くなり、これ以上使い続けるのをあきらめた。

 

土曜日に、ネットで切れる包丁を探してみた。すぐにでも欲しいので、現地まで買いに行くつもりだった。俺の考えでは、上田市の隣の坂城町は日本刀で有名な街なので、きっと坂城町にはすごく切れる包丁があるだろうと思っていた。

 

ところが、長野県で切れる包丁を作っていることで有名なのは信濃町だった。行こうと思えば行けるが、遠いので諦めた。それで、上田市内で切れる包丁を売っている店を探した。

 

その店は、町の中に普通にあった。包丁と彫刻刀で有名な店のようだった。

「包丁が欲しいのですが。」俺が言うと「どのくらいの予算?2千円、3千円くらい?」と聞かれた。「もう少し出してもいい。」

 

それから、いろんな包丁の説明をしてくれた。切れ味の高いプロ仕様のものは、当然、手入れも必要なこと。冷凍食品や餅など、固い部分が残っている食材を包丁で切ると、刃が欠けるので使ってはいけない、ということなどを聞いた。7回も焼きを入れたという万単位の包丁も見せてもらった。最近は、中国の学生が親に頼まれて高い包丁を買いに来ることが多いらしい。

 

俺は、8千円くらいの包丁を買おうと決めた。パンでも、具の入ったサンドイッチでも、十分に切れるという。パン切包丁ではない、普通の包丁だ。

 

「この包丁なら、7千円の別の包丁と同じ刃なんですよ。切れ味は一緒。」というので、7千円のものにした。

「ありがとうございます。包丁は、1年くらい使って、それから研ぎ直しをすると、もっと切れるようになるんですよ。うちでは、研ぎもしているので、持ってきてください。この包丁なら、20年は使えます。」

「包丁を研いでもらうなんてことができるんだ。」

「ええ。今は50本くらい研いでいます。年末は多くなるんだけど、今年は少ないくらいかな。」と店主は言った。それから、千円も値引きして、端数も切り捨てて、6千円で売ってもらった。

 

家に帰って、ミョウガがあったので、みじん切りにしてみた。まな板まで食い込むくらいに切れる。こんなに切れる包丁を持ったのは初めてで、これからは料理の時の感覚も変えなければいけない。

 

こんな身近に、こんなお店があったなんて驚きだった。

 

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日曜日の午前中に、実家に帰った。23日に、行きつけのバーでイブのイブ会があるというので、そこに行った。クリスマスだというのに、俺の予定はこれだけだった。

「いやあ、人生、失敗したわあ。」と一応、言ってみるが、あまり深刻感がないのが、俺の悪いところだ。

 

クリスマス・イブだというので、シャンパンを開けて、ワインも飲んだ。それから2軒はしごしたが、いつものように途中から記憶がない。そして月曜日は二日酔い。

 

本当に進歩がない。来年も似たようなことをしていそうで、それを考えると情けない気持ちがする。

 

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柳沢きみおのマンガ「夜に蠢く」と「続・夜に蠢く」(ゴマブックス)を全巻読み終わった。

 

主人公は家庭でも居場所がなく、会社も潰れてしまったサラリーマン。急死した一流の出版社の社長とそっくりだということで、彼の立場をそのまま引き継いで生活を始める。それまでの妻子は置き去りにして。

 

美人の元社長の妻は冷たく、会社ではただのお飾り。それで、夜の街に生きがいを探す。最初は秘書があてがった愛人で収まっていたのだが、欲望にはキリがなく、そしてまた東京という都市は金さえ出せばそれを実現する手段を次々と提供する。

 

文字通り、酒と女の世界で、欲望に身を任せ、そして疲れ切ってしまう悲しい男の性を描いている。

 

共感はできるが、堕ちていく一方の主人公に「もうちょっと何とかならなかったのかよ。」と言いたくなる。もっとも、彼は遊び人だったからこそ、高級マンションや現金をたっぷりと手に入れることができたわけで、まあ、うらやましいというか、なんというか。

 

それにしても、一昔前の俺だったら、柳沢きみおのマンガを読むなんてことはなかった。俺も人生に疲れてきたのかなあ、とも思う。

 

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柳沢きみおのマンガ「悪の華」と「続・悪の華」(ゴマブックス)も読み終わった。

 

覚せい剤の所持が発覚したタレントの身代わりに、2億円をもらって刑務所に入った芸能プロダクションの男が出所する。

 

婚約者は、2億円を出した芸能プロダクションの社長に奪われていて、どうやらそれが目的の身代わりだったらしい。

 

彼は復讐を誓い、自分も芸能プロダクションを始める。

 

美人の女と寝ても、高い酒を飲んでも、最後には空しさが募るのが、柳沢きみおのマンガの特徴だ。俺は、彼ほど、酒にも女にも強くないが、強くてもやはり空しいのかと、読んでいて妙に納得させられた。

 

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「インビジブル・スクワッド 悪の部隊と光の戦士」というイタリアの映画を見た。

 

子どものヒーローものだが、なかなかいい。スネ夫とジャイアンみたいないじめっ子がいて、シズカちゃんみたいなヒロインがいる。

 

主人公は、透明になることができる。というわけで、その能力に目覚めると、早速、裸になって女の子達のシャワールームに入ってみる。

 

ところが、コントロールが効かず、女の子の着替えを見ているうちに透明でなくなってしまう。シャワールームに突然現れた全裸の少年を見て女の子達は大騒ぎ。

 

警官であるお母さんに「わからないわ。あなたの考えていることが。女の子はゆっくりと進めたいの。いきなり裸はだめ。」とため息をつかれてしまうのが、かわいそうだった。

 

話はどんどんと発展し、最終的にはロシアの潜水艦をこの少年が沈める話にまでなる。そしてヒロインの女の子の美しさは、日本では信じられないレベル。生きている人形のようだ。子ども向けSF映画としてとてもよくできた映画で気に入った。