携帯電話を鞄から取り出そうとして、アスファルト舗装されている歩道に落とした。慌てて拾い上げたが、特に壊れてはいないようだった。「本当に大丈夫だったのかな?」家に帰って、冷静な目で改めて観察してみた。

ガラスの表面に4cmほどの薄いキズが走り、1ミリほどのアスタリスク型のキズも見つかった。操作にはとりあえず支障はない。一応、ネットで調べてみたら、ガラスの交換だけで1万円を超える修理代金がかかるらしい。

「これだけのキズなのになあ。」
キズは表面的なものに見えた。そして、ふと、そう言えば携帯電話を買ったときに、表面に強化ガラスフィルムを貼ったことを思い出した。画面の端からフィルムをはがしてみた。

フィルムをはがしてみたら、本体の画面にはキズが残っていなかった。ほっとしたし、強化ガラスフィルムを貼っていたことに、自分をほめてやりたくなった。

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金曜日は実家に帰るつもりだったが、仕事で帰れなかった。相変わらずつまらない仕事に捕まっている。

昔の同僚が「命に関わる仕事であれば全力を出すべきだが、そうでない仕事は手を抜けばいい。」なんてメールをくれた。自分でも今している仕事は「くだらねえ。」とつい思ってしまう。そして、ごくたまにだが、口からこぼれてしまう。自重したい。

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土曜日には実家に帰った。姉の家に行って、いろいろと相談事を聞いた。そして夜は、義理の兄とビールと焼酎を飲んだ。

チェックしてみたら、8月11日からお酒を飲んでいなかった。ビールを2缶と焼酎の水割りを飲んだら意識がかえって高揚してしまい、夜は12時過ぎまでネット麻雀をしていた。

長野市のアパートにある貧弱なネット環境ではネット麻雀もロクにできやしない。実家にはまともなWifi環境がある。久しぶりだったのでワクワクしたが、後半はボロ負け状態になり「もう2度とやらない」と決意をした。

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気象予報士の試験が終わって1週間が経った。もう朝5時に起きることもないが、仕事がその分、忙しくなっていて、やれやれと思っているところだ。

ただ、試験は思ったほどできたわけではなく、落ちていることも十分に考えられる。次回には受けなければならない一般試験の見直しも始めようかとも考える。

それから英語や中国語の勉強もしなければならない。何から始めようかと、考えてはいるが、仕事が忙しいことを理由にまだ漠然としているのが現状だ。

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実家までの行き帰りに、CDで松本清張の「二階」と「張込み」を聞いた(新潮CD)。

体調を崩した男が2年ぶりに帰ってくる。1階は印刷工場。2階の部屋で寝ているが、その世話を妻は看護婦に依頼する。2階で日々過ごすうちに、看護師と夫は次第に接近するような気配を見せる。

文章は客観的なのだが、引き込まれる。ラストは異常な世界が展開されるが、その異常さも納得させる力がある。松本清張って本当にすごい作家だと改めて思った。

「張込み」もよかった。女の怖さが垣間見えた。時代が変わっても、男女間の感情のもつれや愛情は相変わらずのようだ。それから、仕事とはどういうものなのかについても、その普遍性に気づかされる。重い話だったが、いい話でもあった。