だいたい毎週日曜日の夕方あたりにこのブログをアップしている。先週はちょっと早めで、気象用語でいうところの「昼過ぎ」(午後0時から3時)にアップした。

それから、ネット麻雀をしてダラダラしていたら、大雪注意報が出て職場に呼び出された。
いくつかの苦情を聞いて、その処理の手配をして、午後6時頃に交代をした。交代をした人たちは、午後8時頃には大雪警報が出て、苦情も多く、なかなか帰ることができなかったらしい。

その翌日の成人の日も、何度も電話で呼び出された。本当は俺は緊急電話の当番ではなかったのだが、緊急電話当番のやつらがサボっているので仕方がない。責任者っていうのはそういうものだ。守衛が何度も電話口で「すみません。」と謝る。「いいよ。しょうがない。」でも、本当はもっと雪で本格的に呼び出される覚悟をしていたので、それなりに済んでほっとした。

電話で呼び出されたついでに、俺の車にぶつかってきたおじいさんと和解してきた。全額、修理費用を持ってくれることになった。4万円くらいだから車の修理費用としてはそんなに高くもないと思う。

最後は「ありがとね。」「迷惑かけちゃって。」「いいいよ、大した事故じゃなかったし。」なんて感じで円満に解決した。本当は自動車修理の人にもっと高い値段を提示されたんだけど、おじいさんの支払い能力が不安だったので、だいぶ値切った。塗装が必要という所もコンパウンドで擦ってもらうだけにした。

ついでに自動車修理の工場にも電話したけれど、代車の手配がつかないそうで、修理が実際にいつ行なわれるのかはわからない。値切りすぎたのかもしれない。

なんて心配していたら、さっき(日曜日の午後)、代車の手配が付いたというので車を持っていった。

+++

今週は呼び出されることはないだろうと思っていたが、金曜日の夜に電話で呼び出された。上司に連絡して、今は暗くて行っても意味がないから、土曜日の朝、明るくなってから対応をする、ということにした。人の手配だけはした。俺の言うことに黙って付いてきてくれる仲間がいることに感謝したい。

それで、土曜日は朝5時に起きた。6時45分に仲間と合流して現場に向った。車で現場に行く途中、長靴を忘れたことに気がついた。

「長靴忘れた。荷台に積んでないよね。」
「積んでませんけど。どうします?戻りますか?」
「いいよ。行っちゃおうぜ。」

現場は積雪がすごいと聞いていた。自分が履いているものを見下ろした。ジーパンに革靴だった。少し厚手の靴下を履いている。こんな革靴で行ったら、アホだと言われるし、万が一、川のなかに入ることになったら普通に困るよなあ、と思った。

「コンビニに寄ってくれ。」

コンビニに寄って、とりあえずガムテープを買った。それからビニール製のゴミ袋も。ゴミ袋を選んでいたら、見知らぬおじいさんに肩を叩かれた。

「あけましておめでとうございます。」
おじいさんが俺に頭を下げる。俺、このじいさんと知り合いだったっけ?と思う。会社の関係者かなあ?とも思う。
「ああ。はい。おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」と答える。
「どうですか。いいお正月でしたか?」
「いろいろと事故があって、ちょっと大変でした。」
この人はいったい何者だろうと思いながら頭を下げる。
「そうですか。」そう言いながらおじいさんは俺の前から去って行った。

そのおじいさんは、その後、レジで並んでいた女の子にも声をかけていた。
「あけましておめでとうございます。」と挨拶をして歩いているおじいさんということらしかった。

再び、現場に向う。車内で、俺は靴を履いたまま、一足ずつ大きなビニール製のゴミ袋に足を突っ込んで、口を布製のガムテープでジーパンの外側からぐるぐる巻き付ける。ビニール袋入りの革靴を見ると、これなら雪山でも入っていけるような気がした。もちろん、滑りやすいとは思うが、何もないよりはかなりましだ。

役場の人に電話をかけて、詳しい現場を探す。現場にたどり着いて、写真を撮る。
そのうちに村役場の人も来てくれる。俺の足がゴミ袋に包まれているのを見て、何か言うかな、と思ったけれど何も言わなかった。

そこで対応を話し合い、電話で上司と相談する。思ったより、事故の規模は小さかった。そのままいくつかの現場を見ながら、また職場に引き返す。規模は小さかったが、人が死んでも不思議はない事故だった。

冬の運転は雪の反射が強いせいか、普段よりも疲れる。職場に帰ってきた後、郵便局に寄ったりしながら家に帰った。眠たくて仕方がなかった。

+++

松尾スズキ主演の映画「イン・ザ・プール」を見た。原作は奥田英朗の同名の小説でこっちは大昔に読んだことがあった。

精神的になんらかの問題を持った人が、伊良部というとんでもなく傲慢で常識の通じない精神科医師にかかることで、不思議と治療されてしまうという小説だった。

この小説が映画化されてもどうってことのない映画になりそうだったが、どうってことのない映画を見たかったので見てみた。確かにどうってことのない映画で、何も考えるようなことはない映画だった。そういう映画が見たかったので、これはこれでよかった。

+++

久しぶりに、本物の書店に行った。田舎の書店なので、つまらない本しか置いていない。それでも何冊か本を買って、それからレジに行く前に音楽CDを売っているコーナーにも行ってみた。

SMAPがすごく売れているらしいが、俺には全く興味がない。というか、ほとんどのミュージシャンのアルバムに興味がなかった。俺は音楽についてはわからないからなあ、と思いながら歩いていた。

それでも、「プリンス4Ever」というプリンスのアルバムを見たときにはつい手が伸びて買ってしまった。

死んだロックンローラーはどうしてこんなに魅力的なのだろう。プリンスの歌詞はforが4で、toが2でyouがU。そしてIには目のイラストが描いてある。プリンス4Everの歌詞カードがどうなっているのか、俺は見ないから知らないけれど、昔見たほかのアルバムはそうだった。

1999を聴く。ああ、たまらないな、と思う。こういう格好よさを俺はしばらく忘れていた。試験勉強中に最も聴いちゃいけない音楽だ。すべてを投げ出したくなる。

+++

精神科つながりというわけではないが、内田有紀主演の映画「クワイエットルームにようこそ」も見た。正確には松尾スズキつながりなのかもしれなかった。

内田有紀が素晴らしく、蒼井優とか俺が好きな演技派の女優も出ていて気に入った。大竹しのぶも存在感がある。

映画自体は俺はなんともよくわからない。俺には遠い世界のような気がして、今ひとつピンとこない。この精神科病棟では「人がいっぱいいるのに孤独」で泣く患者が多いそうだ。どこかかわいそうで、そこから出たいと思っている患者の気持ちも沁みる。

でも、俺自身、大きな家に一人で暮らしているが、あんまり孤独感がなく、むしろこのくらいが快適だと思っている。意外とこの精神科病棟も快適なのかもしれないな、と映画を見ながら思った。

映画のなかの内田有紀がよすぎて恋に落ちそうだった。映画のなかで宮藤官九郎が内田有紀を振ったときには「おい!」と怒った。

俺は蒼井優と内田有紀がいれば、閉鎖病棟に1年くらいいたっていい。
そりゃあ、まあ。誰だってそうだろう。