TEDで「社会運動はどうやって起こすか」を見た。5分程度の簡単な講義だ。
http://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement?language=ja
この話が正しいかどうかは僕はわからないが、印象深い講義ではある。リーダーシップを取るには、最初にリーダーになる人よりも、次に続くフォロワーが大切だという視点は斬新だった。
なるほどなあ、と思いながら見た。ブームというのはこうして起こるものなのだろうな、と思った。
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先週スナックに行ったとき、ホステスさんが随分と派手な金色の名刺をくれた。金色の下地に濃い青色の印字がされている。名刺の裏は普通の白色で、そこにホステスさんがベイ・マックスの絵を描いてくれた。
「ベイ・マックスの顔は、日本の神社の鐘の形をしていんだよ。」
そんな誰でも知っているような話をしていた。それからその店には行っていない。
仕事帰りにクリーニング店に寄って、ワイシャツを4枚とズボンを2枚洗濯してくれるように頼んだ。いつもそれなりにワイシャツ等はたたんでいくのだが、ここの店では、目の前で頼んだワイシャツをたたみ直す。
「これ、入ってました。」
ワイシャツをたたみながら、ポケットから金色の名刺を取り出す。ホステスさんの名前が濃い青色で書かれている。先週、飲みに行ったお店の名刺だった。
「なんてこった」と思う。俺、ワイシャツのポケットに入れていたんだっけ?
「もう1枚入っていました。」
そういえば、途中でホステスの人が変わったっけ?と思い出す。クリーニング店の女性の店員がどこかあきれたような表情をしている。互いに「やれやれ」と思う。
どこか知らない街を走りたい衝動に駆られた。
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水曜日には、また新年会があって飲み会があった。僕は幹事長で全体の進行を任されていた。
それなりに楽しく進行することができた。そしてこの日も4次会まで行って、帰ったのは日をまたいだ翌日だった。2次会からは5人くらいで飲んでいたが、どういうわけか、俺以外は10歳以上離れた若者ばかりだった。
ロックの聴ける店にも行った。先客がいて、マスターにパンクロックをかけてもらっている。俺も昔はよく聴いたけど、もうあまりパンクロックには興味がない。
ウィンストン・チャーチルが言ったとされる文言のとおり、「もし、20歳のときにリベラルでなかったら、ハートが足りない。もし40歳で保守でなかったら、知能が足りない。」ということなのだろうか?(原文は"If you are not a liberal at 20, you have no heart. If you are not a conservative at 40, you have no brain."。)。
最近の若者は、始めからパンク・ロックを聴かない。変な音楽だなあ、という若者達の顔が印象的だった。そして彼らはたぶん、それで正しいのだと思う。
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今週は金曜日に、ちょっとしたもめ事が発生して、遠くにまで出張した。説得するのに時間がかかったが、それでもある程度は納得してもらえたように思う。
帰り道、一緒に行った同僚が役所に書類を提出してくるというので、車に乗ったまま駐車場で待っていた。
車のなかでふと携帯電話を見てみたらメールが届いていた。タイトルに「はじめまして」と書いてあった。どうせまたジャンクメールなのだろうと思ったけれど、一応、見てみることにした。
偉い脚本家の先生だった。僕がテレビシナリオのコンテストに応募したシナリオを読んでくれたらしい。
「シナリオの新人賞を目指しているのなら、もっと基本的なことから勉強した方がいいと思います。」と書かれていたので「確かになあ」と思いながら笑った。
帰ってきた同僚にもそのメールを見せる。「はじめましてってタイトルの割に厳しいですね。」と言う。「確かになあ。」思わずまた笑ってしまった。
テレビを見ていると、くだらない番組が多いように思えるけれど、なかなか作る側には回れないものなんだなあ、と思った。
土曜日に礼状を書いた。
『シナリオの新人賞に出したのは自分の文章や創作の力を伸ばしたかったからです。
最初はSFかサスペンスを書くつもりでしたが「たぶん続編が全く書けない」という能 力的な限界を感じたので、アメリカのドラマ「フレンズ」に似たコメディを作ろうと思いました。
「都会の若者はおしゃれで楽しい生活を送っているが、田舎ではそれは無理。」といった潜在的な固定概念を崩したいという気持ちもありました。ところが考えていたプロットでは全然長さが足りず、付け足しに付け足しを繰り返して、何とか応募できる長さにまでにしたというのが正直なところです。
先生の「もっと基本的なことから勉強した方がいいと思います。」という言葉には、「確かに。わかっちゃうんだな」と心から納得しました。
今は、2月初旬に診療情報管理士の試験を受けるために勉強していますが、それが終わったら、またいろいろと 勉強をさせていただきたいと思っています。』
そんな趣旨の文章だった。ただ、3月には転勤の可能性も高く、自分がどうなることやら、自分でもさっぱりわからないというのが、正直なところだ。
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小玉ユキの「羽衣ミシン」(フラワーコミックス)をキンドルで読んだ。
ジャンルはSFになるのか、恋愛になるのかはわからない。助けた白鳥がお嫁さんになってくれるという話しだけれど、主人公の成長や白鳥の純粋な愛が、すごく胸を打つ。
いつかは遠いシベリアへ白鳥は帰らなくてはならない。だから別れが必然の、決して華やかではない静かな恋が描かれている。
タイトルもいい。心を打つ美しいマンガで、これだけ描ける漫画家はすごいなあ、と溜息が出た。