全国レベルで有名なアイドルオタクが職場の別の部署にいる。たまたま、彼と一緒の出張になった。
「1月までにボーナスを使い切ってしまうかも。」と彼が言う。
「アイドルのために?」
「気をつけないと。」
「そんなことで悩んでいるの、日本中で君だけだぜ。」
雪道を4輪駆動に切り替えて走りながら「明日はどこに行こう?やっぱり東京かな?」と言う。
彼の携帯には、次々とアイドルからメールが届くらしい。
「そんなにたくさん応援している人がいるの?」
「押し、ですか。いっぱいいますよ。ときどき「浮気禁止!」って怒られます。」
「へえ。」
俺が思っていたのは「本当にアイドルの話をしているときは幸せそうだなあ」ということ。
それから「こういう献身的なファンがいて、アイドルっていう職業も成り立つんだろうなあ」ということも思った。
アイドルを見て、幸せになるということが、僕には今ひとつ理解ができないが、それは単純に僕の経験不足なのかもしれない。俺も「どうしてキャバクラに行くんですか?」ってまともに聞かれたら、どうしてなんだかさっぱりわからない。翌日、2日酔いで苦しむことまで考えたら、俺の方がよっぽど理解できない行動をしているのかもしれなかった。
「明日、都会のどこかのライブハウスで振り付きで踊りながら応援している人がさあ、前日はこんな田舎の雪景色のなかで仕事しているなんて、アイドル達は知らないんだろうなあ。」と言うと、「謎にしてあるんです。謎にしていた方が、気を引きやすいじゃないですか。」なんてことを言う。
「おまえは小学生か?」と言っておいた。
「韓国のアイドルって本当に整形してる人いっぱいいるじゃん。元はどんな顔で、どういう思いで整形したのかな、とか考えながら見てると怖くなってくるんだよね。」と言ったら、「日本のアイドルでも、整形している人いっぱいいますよ」と言った後「俺も整形したら、かっこよくなるのかな?」なんてことを言うので笑った。
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週末の土曜日に、地元の神社の本殿にかける、しめ縄づくりが始まった。朝から集会場に60名ほどの人が集まった。3本の大縄を作ることが課題だった。前回も作ったので、大縄の作り方はなんとなくわかっていて、また人手も多かったので仕事は順調だった。
明日の日曜日は、3本の大縄をより合わせて、1本の大縄にする。それから神社に納めに行く。
当然、夜は宴会になって、その後は飲みに行くことになる。きっと俺は、明日も飲み過ぎるんだろうなあ、と思う。でも、まあ、なんていうか、仕方がない。
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思いっきりくだらない映画が見たくて、レスリー・ニールセンの「スパイ・ハード」という映画をDVDで見た。
ランカーという将軍が、世界を破壊しようとする。ディック・スティール(ディックは、男性性器を、スティールはカチンカチンということを意味する)というスパイが、それを防ぐという映画だ。
期待を裏切らないという点では、この映画は優れている。この映画にも脚本家がいて、監督がいるという事実にも、少し驚く。
でも、正直に言うと、何回か笑ってしまった。
