職場の昼休みに歯を磨いていた。他部署の部下が来たので、「元気?」と声をかけた。
「最近、風邪を引いたみたいなんです。」と彼は言う。
「どうした?」
「なんだか、最近寒くて。」
「君は、あんまり日本のことを知らないかもしれないけれど、夏が過ぎて寒くなってくることを、俺たち日本人は『秋が来た』って言うんだ。」
「そうだったのかあ。」と彼は言う。「秋って寒いんですね。」
「まあな。」
互いに苦笑をして別れた。どうやら本当に風邪を引いたのではなさそうで、何よりだった。


+++


今週は会議が多く、忙しかった。ある会議では、課長の代わりに出席をして、全く異業種の会議で説明をしなければならなかった。


眼光の鋭い人も多かったが、説明後、「ようやく終わったのか」といった趣旨の拍手が聞こえた。それでも、拍手をしてもらったことが少し意外で、嬉しかった。


席に着くときに、まわりの席から「わかりづらい説明だ」という声が聞こえた。確かに、わかりやすい説明ではなかった。通り一遍の説明で、つまらない内容だった。「俺もいろいろ言いたいこともあるけど、仕方がないんだよ」と言いたかったが、何も言わなかった。


会議の後、偉い人と挨拶を交わすと、逃げるように職場に帰った。偉くなると、こうした逃げたくなるような会議が増えるのだろうか?と思った。そうなのかもしれないが、わからない。


+++


今週は、日曜日と水曜日にしかジムに行かなかった。


木曜日もジムに行く予定だったが、同僚に誘われて午前1時過ぎまで麻雀を打っていた。


大きく勝つことも負けることもなく、ほぼ収支は0だった。いつもよりもレートも低く、チップもない麻雀で、痴呆症予防のための麻雀のようだった。


仕事が終わった後、数時間、仕事よりも集中力を使って麻雀をするなんて、馬鹿げているけれど、こういった集中力訓練もたまにするとなんとなくいいような気もする。


単に言い訳のようにも聞こえるけれど、俺は別に言い訳を言わなくちゃいけない相手もいないので、どうだっていいと言えば、どうだっていいことだ。


+++


土曜日は、知り合いの看護師さんに頼まれて、ポスターセッション用のポスターを作っていた。どうしてこんな面倒なことを引き受けちゃうんだろう?疑問に思う人も多いだろうが、いろいろあって仕方がない。俺くらいしか頼めそうな人もいないだろうからなあ。


元ネタはパワーポイントで看護師さんが作成している。これを体裁よく、90cm×180cmのポスターに仕上げればいい。始めは、編集ソフトを使えば楽勝だと思っていた(俺はCREOの「パーソナル編集長Ver8」というのを昔から使っている。とても便利だ。現在はVer10が出ているらしい。)。


personaleditor

ところが、この編集ソフトでは、ポスターのサイズには対応ができないことがわかった。長尺印刷を使えば、高さは十分にとれるが90cmの幅では作れない。朝4時に作り始めたときは、アテが外れたことがショックで、朝10時くらいまでフテ寝をしていた。


結局、パワーポイントで作ることにした。パワーポイントでは高さ142cmまで対応ができる。70cm×140cmでレイアウトをして、1.28倍すればポスターの大きさになるはずだ。


それがわかってから、パワーポイントを2重起動して、元ネタをコピーし、もう1つのパワーポイントに貼り付けていくことにした。


元ネタのパワーポイントは、まず「背景を非表示」にしてから、コピーをする。貼り付けるときには、形式を選択して「図(windowsメタファイル)」という形にするとうまく貼れることがわかった。


それでも全体を調整しながらの作業だったので、それだけで5時間近くかかった。終わったときには疲れ果ててしまい、もうジムにもどこにも行きたくなかった。


できあがったポスターのデータをUSBに入れて、郵便局の本局まで行き、ポストに投函すると、なんだか一仕事終えたような気がした。


帰り道、車を運転していると、飲み屋街をバットマンとジョーカーのコスプレ&メイクをした2人組が歩いているのを見かけた。なかなか凝っていた。嬉しいような気分になった。


+++


日曜日に、姉と墓参りに行った。


姉はもうお墓に骨壺を入れるスペースがないから、骨壺を出して、骨を木綿などの袋に入れ直して、またお墓に入れた方がいいという。


「どうするんだよ。骨壺は?」


檀家の和尚さんの話では、骨壺は埋め立てゴミにでも出せばいいらしい。ある檀家の人が「そんなのもったいない。」と言うと、和尚さんは「じゃあ、漬け物でもつければいいんじゃないか?」と言ったらしい。


俺の考えでは、次に実家の墓に入るのは俺しかいない。そして俺は当分、墓に入るつもりはないから、骨壺がいっぱいでも全く困らない。どうだっていい。


「あなたの葬式の時に、みんな困るじゃない。」そう姉は言う。
勝手に困ればいいと思ったが、口には出さなかった。いつかはそういうこともしなくてはいけないんだろう、なんて話しながらお墓に行った。姉は準備よく、もう木綿の袋を用意していた。


法事があったらしく、お墓の近くに人がいた。どんどんと増えてくる様子だった。誰もいなければ、今日、暗い墓のなかから骨壺を取り出して、木綿の袋に移すなんてことをしなければならなかった。人がいたのでやめにして、お花を飾って、墓に水をかけて、線香をあげて帰ってきた。


それから、姉と一緒に家のまわりの草刈りをした。秋だというのに、草はよく生えてくるものだ。やらなくてはならないことが多くて、本当に面倒くさい。


+++


夜はジムに行った。週に2回以上はジムに行くことをノルマにしているので、土日のうち1日は、どうしてもジムに行きたい。


ジムに着いたのが6時だった。ジムは7時に閉まることになっていたので、ほとんど何もできなかった。


ジムに行くと、それでもう休みの1日が終わってしまった。明日から始まる平日は、出張が2回あって、いろいろとややこしい話しになりそうだ。まあ、何を言っても仕方がないことなので、まあ、頑張りたい。