最近、運に見放されてきた気がしていた。
試験も思っていたよりもうまくいかなかったし、マインスイーパーをときどきやるけれど、5割の確率の時には、必ず間違える。ネット麻雀でも負けが続いてばかりだ。
リーダーの資質は運の良し悪しで決まると、以前、司馬遼太郎の本で読んだことがある。努力でなんとかなるものなら、運を少しでも引き付けるような努力をしたいと思う。
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金曜日の夜、職場の同僚に誘われて雀荘に行った。
夜中の2時過ぎまで麻雀をして、鼻血が出るくらい負けた。こんなに負けていいのかと思うくらいに負けた。手痛い出費になった。
外に出たら、雪がかなり積もっていた。車も雪に覆われていた。
雪の中、震えながら家に帰ってきた。
雀荘のなかは空気が悪いので、雀荘に持って行ったものや体にタバコの匂いが染みついている。風呂に入りたかったが、こんな夜遅くに湯沸かし器を使うのは近所迷惑だと思ってやめた。
翌朝は6時30分に起きた。
風呂に湯を張ってから、家の前や近所の雪かきをする。この辺りでは、こんなに雪が積もることはめったにない。雪かきをしているうちに体が温かくなってきた。
7時前には雪かきも終わり、風呂に入って、それから二度寝をした。
10時頃に姉から電話があった。「今日は母の命日で、花を買ったのだけど、あまりの雪の量でお墓に行けない。」ということだった。「だから仏壇で私の分まで祈っておいてほしい。」と。
今日が母の命日だということをすっかり忘れていた。
誰かがお墓に行ったら、雪に覆われていた、という話しも聞いた。
忘れずにお墓参りをしてくれる人だっているのに。
大切なことを、僕はみんな忘れてしまう。
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そんなわけで土曜日はこれ以上ないくらい、ダメな1日の過ごし方をした。
寝て、あとはテレビを見ていた。見ていたのはほとんどケーブルテレビだ。
ときどき窓から外を見ると、雪が相変わらず降り続いているのが見えた。
でも、雪かきをしようとはもう思わなかった。
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日曜日も朝6時30分に起きて、雪かきをした。
もう雪は降っていなかったけれど、重い雪を片付けていたら、除雪用のシャベルの柄の部分のネジが折れてしまった。
手で持つ部分が抜けてしまうようになったので、雪かきはますます難しくなった。
8割方終わったところで、「とりあえず、これで良しとしよう」と思って、温めていた風呂に入って、また2度寝をした。
眠たくて仕方がなかった。いつまでも寝ているわけにはいかないので、目を覚ましたとき、食料の買い出しにスーパーへ行った。
帰ってきて、食事をし、それから再び雪かきをした。
道路の雪はほとんど片付けることができた。
着替えると、どうしようもなく眠くなってしまい、イスに座ってぼんやりとDVDを見たり、本を読んだりした。
それで日曜日も終わってしまった。来週の1週間で、いろいろと立て直したい。気象予報士の勉強だけでなく、診療情報管理士の勉強も本格的に始める必要がある。
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ジェームズ・ロリンズの「ウバールの悪魔 下巻」(竹書房文庫)を読み終わった。
シグマフォースの最新刊だと思って読んでいたのだが、どれだけペインターがピンチになっても仲間が助けに来ない。おかしいなあ、と思っていた。
あとがきを読んで、この本がシグマフォースの第1作目であることを初めて知った。翻訳されたのが、最近だというだけの話しだった。まだ仲間と出会っていないんだから、誰も助けに来ないわけだと、ようやく納得した。
観光地に秘密の場所があって、危険を冒してそこを訪ねると、隠されていた秘密が暴露されるという、この物語のおきまりのパターンは、元々だったのかと思った。
それでも今回、学んだこともある。今まで、水の密度は摂氏4度が最大だということは知っていた。だから、池の底には摂氏4度の水が溜まり、軽い氷は表面に張る。でも、その理由までは知らなかった。
水の分子が「く」の字型に曲がっていることが、固体になるときに隙間を作りやすくしているらしい。水の分子はH2O。つまり水素原子2つと酸素原子1つとでできている。「く」の字の両端に水素原子が、「く」の字の中央に酸素原子があると考えるとわかりやすい。
固体になるときに隙間ができやすいということを考えながら雪が降るのを見ていたら、確かに、水が固体になった雪の結晶だって隙間だらけだよなあ、ということに思いが至って、なるほど、と思った。
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サム・ライミ監督の「シンプル・プラン」を見た。
最初のシーンから、カメラワークにホラー映画のような意図を感じていた。クリアで、硬質で、そして意味するところは画面に見えているものだけではないぞという、そんな感じ。
雪の降るなか、カラスがじっとにらみ付けている。
僕はこういう映画は実のところ苦手で、見るのを何度もやめようと思ったけれど、頑張って最後まで見た。
キャスティングがいい。
怪しい無職の兄、そして兄の友人の高校をドロップアウトして40歳になった無職の男。どちらも演技がぴったりとはまっている。
主人公は会計士の資格を持つ男。この3人が、440万ドルもの大金を見つけたところからドラマが始まる。
主人公の妻の助言が、思わぬ方向に3人を進ませる。見終わった後、もっとも罪深いのはこの女だよな、と思った。
いい映画だと思ったが、僕にはまだ消化不良で、この映画を理解しきっていない。この映画には、ストーリー以外の何かのメッセージがあるように感じる。人はどう生きるべきなのか、とかそんな感じのメッセージだ。
見終わってから、やはりいい映画なんだな、と思った。

