火曜日に新人の歓迎会があった。歓迎会は飲み会と大体決まっている。


とはいうものの、肝心の新人はお酒が飲めず、それでいて、新人からも会費を徴収するという「それではありがた迷惑なのではないか」と思うような会ではあった。


まだ火曜日なんだから、そんなに飲まないようにしようと心に固く誓って飲み会に参加したが、やはり飲み過ぎてしまい、結局、4次会まで行ってタクシーで帰ってきた。帰った頃には12時を過ぎ、もう翌日になっていた。こういう飲み方はどうにかならないものかと思うが、どうにもならない。仕方がない。


+++


福島のTどん夫婦が週末に長野に遊びに来るというので、付き合うことにした。Tどん夫婦は結婚してまだ1年ほどしか経っていない。


「福島の夫婦が長野に来るので、そのアテンドをする」と姉に言ったら、「それは迷惑なのでは」などと常識的なことを言われたが、Tどん夫婦の桃太郎電鉄の相手としてのご指名だったので、そんなに迷惑にはならないはずだった。


3連休ということもあって、手ごろなホテルは満室だった。それで、長野市の繁華街である権堂にあるホテルに連絡したら、8畳の和室とシングル1室を借りることができそうだった。値段が驚くほど安い。3連休中なのに1人3,500円なのだという。大丈夫なのかなあ、と不安に思ったが、Tどんがそこでいい、というので、予約した。


土曜日の12時に須坂で待ち合わせをした。間に合う自信はあったけれど、一応9時頃に家を出た。


高速道路で、工事による車線規制をしていて、麻績インターの手前から1キロほどの渋滞になった。冷静に考えれば、1キロくらいの渋滞ならそのまま走っていればそれほど時間がかからず通過できるはずだった。どころが、あまりに動かない渋滞だったこともあって、つい、麻績インターで降りてしまった。


そこから、更埴インターまで普通の道を走ったのだが、途中、聖高原なども通過する、かなり急な山道で運転は大変だった。回り道になったことは間違いがなく、時間は余計にかかった。


そんなこともあったけれど、12時に須坂の待ち合わせには、なんとか間に合わせることができた。


Tどん夫婦も事故渋滞に巻き込まれたらしい。待ち合わせには20分くらい遅れて着いた。
そこに、車を置いて、それから僕の車に移って、3人で小布施に行った。


小布施の街は人が込み合っていて、駐車場も随分と遠くでなければ止めることができなかった。でも、Tどんが言うように、観光地を歩いている人は笑顔の人が多かった。観光地が「いい」のは、そこを歩いているときに、笑顔になっているからなんだろうな、と思った。


桜井甘精堂の泉石亭で昼食の予約をして、それから北斎館の前の店で栗ソフトを食べた。Tどんはソフトクリーム好きなので、だいたいソフトクリームを食べさせておけば文句は言わない。なかなかおいしかった。


それから北斎館に行った。北斎の才能には、来るたびに圧倒される。
http://hokusai-kan.com/


北斎の時代、モデルというシステムがあったのか、なかったのか。人間の老いゆく姿を描いた絵には、リアリティがある。


ピカソが絵を描くときにモデルを使ったというのも、別の意味で驚きだが(あの絵にモデルが必要なのか?と)、北斎の絵はモデルが存在しえない想像上の竜なども生き生きと描かれている。


今回、晩年に描いた「富士越龍図」を見られなかったのは残念だったが、この北斎館に来ると、人間の能力のものすごさを再認識させられる。俺も、まだまだやれるよなあ、という気になる。


それから、桜井甘精堂の泉石亭に戻って栗おこわを食べた。いつもの味でおいしかった。
http://www.kanseido.co.jp/shop/senseki/


そのあと、車に乗って、高山村にある雷滝を見に行った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B7%E6%BB%9D


My Kiasu Life in JAPAN-kaminaritaki

この滝は、意外な穴場で、見るとちょっと感動する。僕は夜中にも行ったことがある。その時は、何も見えなかったけれど。


Tどん夫婦も喜んでくれたみたいでよかった。Tどんの奥さんは、全然怒らない人で、物事の良い面を見る能力に長けている。すごく優しい。Tどんは幸せそうだったが、ときどき、甘やかされ過ぎだ、と俺は思った。


それから、長野市にある「裾花峡天然温泉 うるおい館」の温泉に入ってから、ホテルに行った。
http://www.uruoikan.com/bath/


ホテルは「ニューやま」というホテルだった。
http://www.yama39.com/hotelnew/


古かったが、部屋も広く、全く問題がなかった。これからも、長野に泊まるときはここを使おうと思った。一番の利点は飲み屋街に近いことと、善光寺までも15分くらいで行けることだ。


唯一、残念だったのは、旅館のテレビにPS3の接続ができなかったことで、それで桃太郎電鉄の夜は過ごせなかった。そもそも、桃鉄のために一緒の宿舎にしたのに、申し訳ない気持ちだったが、結局、諦めるしか仕方がなかった。


それから、夕食の場所を探しにいろいろと歩き回ったが、結局、ホテルから歩いて3分程度の「二本松」という飲み屋に行った。
http://tabelog.com/nagano/A2001/A200101/20006904/


おいしくて、食べて飲んだ。Tどん夫婦も喜んでくれたみたいでよかった。
2人とも「長野はいいなあ。」と1日のうちに何度も言うので、「何か福島で嫌なことでもあったのか?」と聞いたけれど、そういうわけでもなさそうだった。


それから、ホテルに戻って、Tどんがビールを買ってくれて飲んだ。それから、夫婦に「おやすみなさい」と言って部屋を出て、それからどこに行ったかは内緒だ。


翌朝は7時30分に起きて、善光寺に参拝した。
http://www.zenkoji.jp/


My Kiasu Life in JAPAN-zenkohji

以前、Tどんと2人で善光寺に行ったことがある。そのときはTどんは戒壇巡りが怖かったらしく、戒壇巡りのあと「こんな建物、消防法違反です。もう2度と善光寺なんか来ない」と本気で怒っていて俺は笑ってしまった。


でも、今回ははじめから暗闇のなかを歩く、と知っていたので、Tどんも心の準備ができていたようだった。


暗闇のなか、右の腰辺りの壁を探っていくと、大きなドアノブみたいなものを握ることができる。これが錠前だ。
Tどんも奥さんも、今回はしっかり握れたようでよかった。


「どうだった?戒壇巡り?」Tどんに感想を聞いたら「戒壇巡り、面白いです」なんて言っていたので笑った。


それから、戸隠神社に行った。
http://www.togakushi-jinja.jp/shrine/index.html


もうパワースポットブームは去ったのかと勝手に思っていたが、すごい人出で驚いた。戸隠中社の広い駐車場にも駐められず、戸隠スキー場の駐車場に駐めて、そこからシャトルバスで戸隠奥社入り口に向かった。


奥社入り口にある「戸隠奥社前食堂 なおすけ」で、早めの昼食を食べてから、とりあえず随神門まで歩いて行くことにした。
http://tabelog.com/nagano/A2001/A200101/20000534/


My Kiasu Life in JAPAN-zuishinmon

▲随神門


途中で、Tどんが奥さんに「随神門まで行って、帰りたくなったら、帰ろう」なんて言っていたので、奥さんが「帰ろう」って言うかどうか気になっていた。

My Kiasu Life in JAPAN-suginamiki
▲杉並木

随神門で写真を撮って、奥さんにTどんが「行く?」と聞いたら、「ここまで来たら行く!」と即決し、Tどんは少し驚いていた。


随神門から奥社までは、杉並木のなか、ちょっときつめの上り坂が続く。休みながら、それでも登っていく。だんだんとみんな無口になってしまう。


My Kiasu Life in JAPAN-togakushirenpoh
▲戸隠連峰が望める。急峻な地形だ。


奥社まであと少し、というところで、順番待ちの渋滞になってしまった。Tどんが「写真を撮って帰ろう」なんて提案をしたけれど、奥さんは「せっかくここまで来たのだから」と最後までお参りすることを選択した。


My Kiasu Life in JAPAN-queue
▲長い行列


それから15分ほど待って、奥社と九頭龍社にお参りをすることができた。



My Kiasu Life in JAPAN-kuzuryusya
▲九頭龍社


それから、また「戸隠奥社前食堂 なおすけ」まで戻ってソフトクリームを食べた。ここのソフトクリームもおいしかった。ソフトクリーム好きのTどんも当然、喜んでいた。


それから「どこか食事か温泉でも」なんて思ったけれど、適当な場所がなく、結局、そのまま帰ることになった。


須坂まで2人を送っていき、2人とはそこで別れた。


そして、それから高速道路を走って、また実家に帰ってきた。
家に帰って、風呂に入りながら、この1泊2日の旅行のことを考えた。


奥社まで歩いたこともあって、とても疲れたけれど、なんだかすごく充実した時間を過ごしたような、そんな気がした。


+++


「完全なる報復」を見た。
http://rakuten.ptn.woopie.jp/video/watch/18b6ed010b1b4277


My Kiasu Life in JAPAN-lawabidingcitizen


自分の妻と子供を殺した犯人を、徹底的にやっつけるアクション映画だと思っていたら、かなり強烈なサスペンス映画だった。「ファニーゲームU.S.A.」がトラウマになっていて、強烈なサスペンスからは距離を取りたい時期だったんだけれど。。


My Kiasu Life in JAPAN-lawabidingcitizen1

犯人は随分と早い時間に、完膚無きまでにやっつけられてしまい(体を麻痺させたうえで、気絶しないようにアドレナリンを注射された後、自分がよく見えるようにと、鏡がセットされる。目をつぶらないようにとまぶたを切られ、手足を切られ、ペニスを切られ、となるらしいが、さすがにセリフだけで映像はなかった。ほっとした。)、あとはどうするんだろう?と思いながら見ていた。


My Kiasu Life in JAPAN-lawabidingcitizen2

妻と子供を殺された被害者の男性は、今度は、司法取引をした判事、弁護士、検事、検事を任命した市長など、次々に殺していく。対象がどんどんと拡大していくので大変だ。


それなりにサスペンスとして楽しめる映画だったが、得たものはあまりなかった。フグ毒であるテトロドトキシンは、体は麻痺させるが、神経は麻痺しないので、痛みはそのまま感じるという、おそらく一生使わない知識くらいが収穫だった。