27日から29日まで、名古屋にある愛知県産業労働センターで、診療情報管理士のスクーリングがあった。
27日は朝9時からオリエンテーションがあるということだったので、僕は26日にの仕事が終わったあと、高速バスに乗って名古屋に行き、ホテルに泊まった。
今回から専門課程が始まる。基礎過程で挫折した人もいるだろうし、基本的に働いている人は平日の受講は無理だろうから、きっと会場はがら空きだと勝手に思っていたけれど、全くそんなことはなく、会場となった愛知県産業労働センターの小ホールは、授業の開始時間になると受講生でいっぱいになった。
今回は教科書以外にもICD10の索引と内容例示集という電話帳のような大きな本2冊と、ICD9CMというこれまた索引と内容例示集2冊の計4冊を持っていく必要があった。これがかさばるうえに重い。電子辞書にしてしまえば薄く、持ち運びやすく、また検索時間も短くて済むと思うのだが、そういうわけにはいかないらしい。もともとが厚生労働省が考えていることなので、診療情報管理士受験生の健康管理にも気を配って、体力作りを兼ねているのかもしれない。
初日のオリエンテーションで、この重い4冊の本は3日目の最終日にしか必要がないということだった。この本をまたホテルまで持って帰る気力がわかず、愛知県産業労働センターの地下1階にあったコインロッカーに突っ込んで、3日目に取り出すことにした。
初日の授業はオリエンテーションを含めると7時間もあって、途中、何度も睡魔に襲われた。それでも、我慢して目を開けていた。学生時代は遠慮なく寝ていたものだが、随分と大人になったなあ、と自分をほめてあげたかった。
初日の夜は、友達の弁護士の先生の元で働いている秘書さんと、スペイン料理を食べに行った。
こういう店が、ふんだんにあるということが「都会だよなあ」と思う。都会は食事に困らない。田舎は食事に行くにも、車に乗って行かなくてはならず、考えただけでいつもうんざりしてしまう。車で行くと、飲めないし。
楽しい食事をして、夜はホテルに帰って眠った。
翌日は6時間の授業で、これまた眠たかった。しかしジュビロ磐田のチームドクターをしているという講師の話はなかなか面白かった。
医師は病院では、看護師や技師や検査士の中心として働かざるを得ないし、そしてまた注目をされている。しかしプロのサッカーリーグでは中心人物はあくまで選手であり、チームドクターの存在感などほとんどないに等しく、トレーナーよりも立場は低いらしい。それで、その待遇に耐えられずに辞めてしまう医師が沢山いるのだという。「そういうこともあるんだろうなあ」と思った。
そして、この日の夜は、友達の弁護士の先生と焼鳥屋で飲んだ。短時間のうちにビールのほか、ワインを2本空けた。その後、もう1軒行ったのだが、このあたりが限界ということで、早々に切り上げて、ホテルに戻った。
3日目の授業は、あの重くてかさばる本を使った授業だったのだが、使えば使うほど、どうしてこれを電子化しないのか理解に苦しむものだった。それでも作業があった分、比較的睡魔に襲われずにすんだ。
この日は、弁護士の先生の事務所に、渡しそびれていたお土産を渡したあと、すぐにホテルに戻った。ここのところの飲み疲れもあって、午後9時には寝た。
一応、30日も休みを取っていた。これで、僕の夏休みはおしまいだ。
昼に弁護士の先生の事務所で秘書さんと食事をして、それからまた高速バスに乗って田舎へ帰った。
帰ってすぐに職場に行き、溜まっていた仕事を片付けた。優秀な部下に恵まれているおかげで、それほど多くの仕事は残っておらず、多くは自分たちで処理をしてくれたようだった。
日曜日は、朝から防災訓練があり、午後は地元で川の清掃やらお祭りの準備などがある。
夏休みがあっという間に終わってしまい、やらなければならないことが待ちかまえていることを考えると、「なんだか疲れるなあ」と思うが、仕方がない。
9月には診療情報管理士の自宅試験があり、同じ時期に地元のお祭りとも重なる。
お祭りもいろいろと役があって大変だ。
それが終わったら、本気で気象予報士の試験に取り組む。
そして、気象予報士の試験が終わったら診療情報管理士の試験も頑張りたい。
とにかく、いろいろと仕事もあるけど、まあ前向きに、頑張ろうと思う。
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山下淳弘監督の映画「リアリズムの宿」を見た。
原作はもちろんつげ義春。つげ義春の作品では、竹中直人が監督をした「無能の人」があまりにも素晴らしかったため、今回も期待をして見た。
無名の役者で(女優はかわいかった)、演技は今ひとつといった感じだったが「たまらんなあ」と思うシーンはいくつもあった。
とても日本を代表しているとは思えない風景、会話、観光地。国際映画祭にはきっと出さない、日本国内での上映だけを考えた狭い世界観で、狭い世界を撮っている。主人公達は決して勝てない、勝ちがない世界で漂う。
僕の家には、今、つげ義春の漫画は一冊もないが、それはあげたり貸したりしているうちになくなってしまっただけで、昔はよく読んでいた。
見終わって、特に感動もしなかったし、どうってことのない映画だとは思ったけれど、つげ義春の漫画の読後感って、こんな感じだったよなあ、と思いだした。
そういう風に考えると、この映画も「すごい」映画なのかもしれなかった。つげ義春は、いつだって俺にとっては、すごい。