25日の月曜日に仕事の引き継ぎを受けた。ぐったりするような仕事の量と質で、引き継ぎに5時間もかかった。でも、まあこのくらいの仕事は、世の中の多くの人が歯を食いしばってやっているんだろうし、丁寧に引き継ぎをしてくれたことを感謝するのが筋というものだろうと思った。世の中には、きっと楽な仕事というのもあるのだろうが、なかなかめぐりあえない。


27日は朝7時から引っ越しだった。前日、仕事を終えてからパッキングをしたが、当日の朝も5時には起きて、パッキングをした。
いくつかの段ボールは重く、段ボールを積み上げるのも一苦労だった。


引っ越し業者が来て、荷物を部屋から運び出す。若い兄ちゃんたちで、俺が苦労して積み上げた段ボールを2箱まとめて持ち上げる。
「すっげえ。」思わず声をあげてしまう。


荷物を運び出した後、長野市の支所で転出届を提出し、それからすぐに実家に行った。支所で転入届を提出して、それから引っ越し荷物が届くのを待っていた。
その間にも、近所の家で回れるところには、引っ越しの挨拶回りをした。日曜日に姉に言われて、挨拶用の品をデパートで買っておいたのだ。


引っ越し荷物は、とりあえず、実家の一室にまとめて入れてもらうことにしていたので簡単だった。1時間も経たないうちに、すべての作業が終了した。途中から来てくれた姉が、業者の兄ちゃんたちにペットボトルのお茶を渡してくれた。


そして、僕はそれからまた長野に戻って仕事をした。部下が、OBから勝手な仕事を押しつけられて困っていたので、それを断った。それからホテルにチェックインをして、送別会に出た。


送別会は2次会まであった。すっかり酔ってしまい、その後、一人で飲みに行き、12時30分頃にホテルに帰って寝た。


翌朝、職場に荷物を取りに行った。4年間もいるといろんな荷物が溜まるものだ。それから以前から予約していたダスキンに清掃を依頼した。ダスキンが掃除をしてくれている間は、僕がいても邪魔なので、銀行を回って住所移転の手続きをした。駐車場も解約した。


その作業が終わった後、いったんホテルに帰って、僕の後に宿舎に入る人に「郵便物の転送依頼はしているけれど、誤って送られてきたら、この袋に入れて、着払いの伝票で送ってください」という手紙を書いた。そして、着払い伝票を書いたり、お礼の図書券をセットしたりした。


ダスキンが、清掃が終わったのは4時過ぎだった。部屋は見違えるほどきれいにはなったが、経年劣化もあり、ユニットバスのドアに付いた水垢など、諦めなければならない汚れもあった。


6時に宿舎の管理人に最後のチェックをしてもらった。部屋が汚れていたり、壊れていたら、弁償しなければならない。でも、そんな指摘はなく、「随分、きれいにしましたね。」とほめてもらった。鍵をすべて返して、ブレーカーを切って部屋を出た。


この日も送別会があって、スペイン料理を食べた。でも、さすがにお酒は飲まずに、ずっとアルコールの入っていないビールを飲んでいた。


最終日は、結構、タフな仕事が入って忙しかった。苦情を言ってきた女性に2度会う必要があった。2度目に会ったとき「私は忙しいんです!こんなことばかりしていられないんです!」と怒っていたが、俺もまったくの同感だった。


最終日に最後の挨拶回りを済ませた頃、同僚が500ml入りのダイエットコーラを24本もプレゼントしてくれた。ありがたいが、やっぱり明日も車で職場に来なくてはならないと、ため息が出た。


「送別会の花なんか、俺はいらないよ」と宣言していたので、5*5のルービックキューブや面白い形をした置物などを職場の方たちから頂いた。


そして、この日も送別会があった。随分と飲んだけれど、そんなに酔わなかった。暴言を吐くこともなく、最後の飲み会は幸せな気分で終えることができた。


土曜日に、ダイエットコーラを取りに職場に行き、その場に居合わせた何人かの人に挨拶をして、それから車に乗った。「もう来ることはないんだろうなあ」と思った。


週末は実家に行き、近所の家に挨拶まわりをしたり、引っ越し荷物から、新しい職場で必要になる道具をそろえたりした。


でも、これを書いている今でも、明日からまったく新しい仕事に就くことが現実だという認識がなかなかできていない。


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木山泰嗣の「小説で読む民事訴訟法2」(法学書院)を読み終わった。


My Kiasu Life in JAPAN-novelminso

前作よりも、法律論は高度に、そして小説の部分はなんだかよくわからないものになっていた。


主人公は付き合っていた彼女に振られたという設定なのだが、そのことを友達の男と若い女の子2人に話しているときに、思い出して泣き崩れるのだ。こういうメンタリティの男には俺はどうしても感情移入ができない。


普通のまっとうな男だったら、どんなに未練があろうとも、自分を振った女のことなんか思い出しても泣いたりはしない。「けっ、あんな女」などと吐き捨てながら、心の中でそっと「でも幸せになってくれればいいな」なんて思うものだ。


そういえば、僕を振った以前の彼女はもう結婚したらしい。もし不幸になっていたら嫌だなあとずっと思っていたので、それを聞いてほっとした。もちろん、そのことで人から何か言われたら、口ではもちろん「いらねえよ、あんな女」と答えるつもりだ。


また、この主人公は、どんな法律用語でも、じつにスラスラと定義を答える。そのあたりも非常に憎らしい。


正直言って、この小説に出てくる人物像がつまらない。作者が笑わそうとしているところもレベルが低すぎて、そんなんじゃ笑えねえよ、と思う。小説の出来としては三流以下だ。


何度もゴミ箱にたたき込む寸前まで行くのだが、それでも最後まで読んでしまい、読んだあと「まさか読み終わるとは」と驚いた。そして今回のストーリーは、後半、多数当事者の論点が連続し、僕の理解も今ひとつで、僕にとってはあまり勉強にもならなかった。


でも、悔しいけれど、きっとこの本の続編が出たら、俺は買ってしまうような気がする。正直、面白くないのに。たぶん、なんとなく、勉強したような気になるからだけだと思うけれど。


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ジェームズ・ロリンズの「ユダの覚醒」(上・下巻)を読み終わった。


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My Kiasu Life in JAPAN-judasstrain2

今回もスリル満点で、アクション映画を観ているように面白かった。マルコ・ポーロが14隻の船と600人の随行者を連れて帰る途中、何かが起こり、2隻の船と18人の随行者になってしまったという歴史事実が、このストーリーのベースになっている。


興味深い(多少、まゆつば物の)知識が散りばめられているのも、この本の特徴で、少し賢くなったような気分にもなれる。何より、主人公のグレイや敵組織の刺客セイチャンの魅力が素晴らしい。


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その他、堀尾省太の「刻々」(第6巻)(講談社)、岡本健太郎の「山賊ダイアリー」(第3巻)(講談社)も読んだ。どちらも面白く、特に「山賊ダイアリー」からは学ぶことも多かった。


My Kiasu Life in JAPAN-kokukoku6

My Kiasu Life in JAPAN-sanzokudiary