転勤するという内示が出た。
でも、内示は「転勤する」というだけで、どこに転勤するかはまだわからない。


週末は、散髪とクリーニングのために外に出たくらいで、あとはほとんど家にいた。
黄砂のせいで、車は薄汚くなっていたが、どうせ車を洗っても、すぐにまた黄砂にやられてしまうと思って、車は洗わなかった。


引っ越しが必要かどうかも不明なので、部屋のなかもまだ散らかったままだ。
引っ越すとなったら大ごとになるよなあ、なんて思う。でも、そろそろ実家に帰らないと、という思いもあって、引っ越しをしたいのかそうではないのか、自分のなかでも微妙なところだ。


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ジェームス・ロギンズの「マギの聖骨」上下巻(竹書房文庫)を一気に読んだ。


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バチカンをはじめとするヨーロッパが舞台の小説で、カトリック教徒の世界が描かれている。僕は小学校6年まで、カトリックの教会に毎週土曜日に通って、聖書の勉強もさせられていたので、なかなか興味深かった。


マギというのは、イエスキリストの誕生を祝福した3人の博士のことだ。
僕は幼稚園に通っていたとき、クリスマス会で、この博士の役をした。


祝福の言葉を書いた紙を広げて、朗読するという役割だったが、実際には紙には何も書かれておらず、台詞は暗記しなくてはならなかった。


シスターが言う台詞を覚えながら、「どうせ紙を広げるのだから、書いておけばいいのに」と思っていたのを思い出す。そしてなかなか台詞を覚えなかったので、シスターが怒っていたことを思い出す。


本番前にはメイクをされる。僕はこのメイクというのが大嫌いで、腹が立って仕方がなかった。化粧品の感触が気持ち悪かったし、そもそも人前で何かをすることが見せ物になるみたいで嫌いだった。でも、母親やシスターは「かわいい」などと大はしゃぎで、僕は文句を言うのを我慢していた。正直なところ、メイクした姿をかわいいと言われるだけでも腹立たしかった。


ヨゼフ役の男の子は、台詞も長く出番も多いので、最も賢かった男の子がその役をした。彼がいったいどこから、この幼稚園に通っているのか僕は知らなかった。小学校で一緒になったことはなかったから、きっと違う学区から通っていたのだと思う。


僕がピアニカでようやく覚えた曲を吹いているときに、彼が隣に来て、突然、仮面ライダーの主題歌をサラサラと弾いて、笑っていたのを思い出す。僕は仮面ライダーの曲をピアニカで吹けるということすら想定していなかった。初めて能力の差というのを感じた。


この本は、僕が幼稚園の頃にやったその3博士のことが書かれていると思ったので、とても親近感を感じて読んでいた。最初は、風呂のなかだけで読むつもりだったが、思っていた以上に面白く、土曜日の夜はほとんど寝ないで読みふけっていた。


ダヴィンチ・コードのような謎解きと、強大な敵と闘うスリルと、美女とのロマンス。この小説は盛りだくさんだ。


この小説を読み終わったとき、僕の心に一番深く残ったのは主人公の父親が、かつて言ったという「一人前の男になりたかったら、一人前の男のように振る舞うことだ」という言葉だった(言い回しなど既に間違っているかもしれないが、すまん。)。


僕は後悔しすぎるし、愚痴が多すぎる。もう少し、シンプルに一人前の男らしく振る舞おうとこの本を読みながら思った。そして、この主人公の生き様が、僕にはとても参考になった。


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スコット・ベドベリの「なぜみんなスターバックスに行きたがるのか?」(講談社)を古本として購入して読み終わった。


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ナイキやスターバックスのブランド開発を担当した人が「ブランドとは何か、そしてその戦略」について書いた本だ。邦題が軽薄なので飛びついた人も多かったかもしれないが、中身は教科書のレベルだ。

ブランドに必要なのはまずは「商品」あるいは「サービス」。これがなくして、ブランドなんてものはあり得ない。


以前、大手広告代理店の電○のブランドの講義を受けたことがあるが、彼らはブランドはイメージ戦略だと言っていた。でも、そもそも「商品」あるいは「サービス」がなくては成り立たないことは一切、説明がなかった。


電○の話しでは「関サバ」というブランドを構築して、それからサバを水揚げしました、というくらいの話しだった。しかし、現実にはまず、そこに「良質のサバがいた」というところから始まっていたはずだ。先に、「関サバ」ブランドを作ったわけではない。前後が逆になっている。


一匹でも品質に劣るサバに「関サバ」というブランドをつけてしまったら?それだけでブランドは終わりになる可能性もある。そんなリスクについての説明もまったく抜けていた。


ブランドを誕生させる難しさも、生き残らせ、発展させる厳しさも、この本のなかで指摘がされている。ブランドは、知名度ではない。「ブランドは最高の商品によって定義されると同時に、最低の商品によっても定義される。もっとも優秀なスター社員の業績によって定義されると同時に、最低の社員がしでかした失敗によっても定義される。」。


この本は、ブランドの基本的なとらえ方をマスターするのにうってつけの本だと思う。ブランド戦略により、成功したり失敗する企業は必ずある。


ただこの本を読んで、思い知るのは、ブランドイメージがどんなに悪くても、マイクロソフトも電○も決してつぶれないだろうということ。必要不可欠とされる「商品」あるいは「サービス」がある限り、ブランドなんか消費者の情緒的な欲求に過ぎないと開き直られれば、ぐうの音も出ない。


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「フライング・スマグラー」という映画を見た。


My Kiasu Life in JAPAN-gangsterexchange

http://www.youtube.com/watch?v=sREKuIsPoPg

ヘロインを混ぜた陶器で便器を作り、日本からニューヨークに輸出をする。
到着を待っていたのは、ニューヨークの複数のギャング。


My Kiasu Life in JAPAN-gangsterexchange1

ギャング同士の抗争に、日本からきたチンピラも巻き込まれる。
どこかコメディ・タッチなハード・アクション映画で、まあまあ面白かった。


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「フライング・スマグラー」は直訳すると「空飛ぶ密輸業者」だが、原題は「ギャングスター・エクスチェンジ」で、直訳すると「暴力団員の交換留学」くらいの意味だろうか?


いろんなギャングが様々な思惑で麻薬に絡んでくる。真実の姿がどうなのかは知らないが、大変な世界があるものだと思った。