今から10年以上前、仕事で、新しくできたばかりの生協の屋上に窓から降りたことがある。エアコンの出力を記録するためだ。
同僚とその数字を読み取り、屋上に降りた窓から部屋に戻るとき、1.5メートルほどの高さだったので飛び降りた。


左手にしていた腕時計のベルトがその窓にかかっていたブラインドに引っかかり、ブラインドは窓枠から外れて落ちた。仕事上の事故だったが、当時は僕もあまり知識がなくて、こういうのは個人的に弁償するものだと思っていた。


困ったのは腕時計のリューズの部分で、手首の甲側を深く切ってしまったことで、生協の担当者に謝りに行ったときも、ハンカチで押さえていた手の甲から血がポタポタと垂れてしまい、なんだか本当に申し訳ない気持ちだった。


壊したブラインドの補償は、生協の側から「工務店さんに直してもらったので結構です」と許してもらえた。でも手首の甲の傷はいつまでも残り、飲み屋でお姉さんに「どうしたの」と聞かれるたびに「ためらい傷」なんて答えていた。「普通、手首の内側でしょ?」「間違えちゃって。」


それから数年が経って、傷は目立たなくなってきたきれど、その場所の近くが軟骨が出てきたように硬くふくらんできた。手首を手のひら側に90度曲げると骨のように出っ張る。


形成外科に行って見てもらったとき「これはガングリオンだね」と言われた。ガングリオンというのはコブ状の良性の腫瘍で、放っておいてもいいということだった。そうは言っても、何かと気になるので、太い注射針でなかにあるものを抜いてもらうことになった。ガングリオンに注射針を刺し、シリンジを引くと、きれいな黄色いゼリー状のものが出てきた。


ガングリオンはどこかの管の一部がふくらんで、そこがカプセル状になり、そこに関節などを潤滑に動くようにする液体が溜まるのだとか。カプセルを除去する手術は大事になるし、べつに悪性じゃないから、気になったときにたまに注射器で吸引をしてもらえばいいってことだった。


何年か前までは、実際にときどき病院に行って抜いてもらっていた。吸引するために一番太い注射針を使うのだが、先生によっては全然見当違いの場所に刺してしまって何も吸引ができず、皮膚にできた注射器の穴から絞り出すなど、痛みを伴うこともあった。


最近になって、バッティングセンターでグローブを外すとき、ふと「そういえば、ガングリオンってどうなったんだっけ」って思って手首を見てみたら、いつの間にか治っていた。
ガングリオンの原因はよくわかっていないらしいし、いつの間にか治っていたという人も多いらしい。


バッティングセンターで、80キロ位の遅い球を力任せにはじき返しながら「そうか、治ったんだなあ」と今までの経緯を振り返った。どこか感慨深いものがあった。


週末は、これからの勉強の予定を立てた。
とりあえず、9月23日に久しぶりにTOEICを受けて800点を目指す。それから、11月18日には法学検定でとりあえずはスタンダードコースを受ける。それから、来年の3月(転勤があれば6月)には中国語検定の3級を目指す。


任天堂のDSで「えいご漬け」というソフトを買っていたので、それでTOEICのトレーニングをしてみた。


My Kiasu Life in JAPAN-eigoduke

TOEIC600点程度を目的にしているせいなのか、この程度なら問題なく解ける。このレベルならやってて楽しいが、本番までには、楽しくない程度の勉強が必ず必要になる。今から少しずつ準備をしていきたい。


「アルティメイタム」というドイツのアクション映画を見た。


My Kiasu Life in JAPAN-ultimatum

オープニングからしばらくは、神のお告げの話しで、この部分はまったくこの映画のためになっていない。
法王を守るために2人の子供を即死させ、1人を失明させる聖母マリアに納得がいかない。
そして、この部分はまったくこの映画に必要がない。


My Kiasu Life in JAPAN-ultimatum1

この映画は法王を暗殺しようとする男と、それを阻止しようとする男の戦いだ。
それでは「ジャッカルの日」と同じじゃないかと思うかもしれないが、まあそんな感じだ。


My Kiasu Life in JAPAN-ultimatum2

ただこの映画では暗殺者もそれを阻止する男もとてもいい人間で、首謀者こそ悪という映画だった。
話題にもならない映画だが、前半さえぶっとばして見ればそれなりに面白い映画だった。


「英国王のスピーチ」というコリン・ファースの映画も見た。

My Kiasu Life in JAPAN-king's speech

兄が2度の離婚経験のある女性と結婚するために、王位を捨て、それを継承せざるを得なかった弟の苦闘を描いている。
イギリスの国王は君臨すれど、統治せず。それを支えるのは王の言葉だけ。ところが、国民に言葉を届けなければならない王となるべき弟は吃音症で、必要なときにきちんと言葉を出すことができない。


My Kiasu Life in JAPAN-king's speech1

そして、国はドイツとの戦争に突入をしていく。国民に国王として開戦の言葉を届けなければならない。ところが吃音症で、なかなか言葉を出せず、どうしようかと悩む弟。そして、そんな国王を当時は異端視されていたオーストラリアの言語聴覚士が支える。


My Kiasu Life in JAPAN-king's speech2

コリン・ファースの演技は素晴らしく、本来の彼であれば余裕でしゃべれるところを(あたりまえだが)、じっと耐える姿が素晴らしかった。


もっとも、僕はあまりこういう映画に感動する性格ではない。英国も大変なときに大変な国王を持ってしまって大変だったんだな、くらいの感想しか持てなかった。