先週は長野県立図書館で朝9時40分から研修会があった。
9時には県庁に車を止めて、県庁内の銀行と旅行代理店で雑用をこなした。ここの旅行代理店だけは、朝9時から営業をしているのだ(通常の旅行代理店の営業は10時から)。
それからゆっくりと長野県立図書館に向かって歩いた。


長野県立図書館がどこにあるのか、僕は漠然としか覚えていなかった。
もうすぐ着くと思われたところまで来たときに、近くに地図看板があったので、位置を確認した。


そこで初めて、僕は自分が目指していた図書館が「長野県立図書館」ではなく、「長野市立図書館」であったことに気がついた。
「くっそう。なんてこった。」


急いで引き返しながら、鞄の中から書類を引っ張り出して研修の担当者に連絡をする。
「遅刻するかもしれません。長野県立図書館と市立図書館を間違えました。」そう携帯で電話をすると「担当は今席を外していますが、そうですか。わかりました。そのように伝えます。」と呆れたような返事がきた。


県庁まで走って戻り、受付で「長野県立図書館はどこにあるのか」聞く。受付のお姉さんが大きな長野市の地図を広げている時間がまどろっこしい。
長野県立図書館は県立文化会館(ホクト文化ホール)の前にあることを初めて知った。


県庁の駐車場に駐めていた車に飛び乗って、今度こそ長野県立図書館に向かう。
ギリギリだったが、何とか間に合った。名簿に載っている僕の名前の隣には、蛍光ペンで「ちこく」と書いてあったが、消してもらった。


この日はとても暑かったので、走ってきたこともあり、研修の間はずっと汗が止まらなかった。


16日と22日には夏休みを取った。
そして16日からシンガポールに行くことにして、ホテルの予約をした。
ネットで、「スイソテル・ザ・スタンフォード・シンガポール」の安い部屋を探して申し込み、特別なリクエストとして「なるべく高い階を」とお願いをしていた。


シンガポールは、今回で3回目になる。
しかしながら、飛行機代もホテル代も今までで一番高かった。円高の恩恵を得ているようには感じられなかった。


My Kiasu Life in JAPAN-出発
【小さな飛行機にびっくり。でも乗り降りに時間がかからなくて、こういう飛行機の方が好きだ。どうせエコノミーしか乗れないんだし。俺の場合は。】


チャンギ空港からいつものようにタクシーに乗って、30分ほどでホテルに到着した。
ラッシュアワーということもあったのだろうか?シンガポールを走る車の数が、以前よりずっと増えているような気がした。


スイソテル・ザ・スタンフォード・シンガポールは70階建ての大きなホテルだが、リクエストをしていたせいか43階に泊まることができた。


My Kiasu Life in JAPAN-スイソテルザスタンフォードシンガポール
【矢印のホテル。これはマリーナ・ベイ・サンズの屋上から撮った写真】


部屋は広く、そして窓からの景色が素晴らしい。マリーナ・ベイ・サンズが正面に見える。


My Kiasu Life in JAPAN-窓からの景色2
【屋上に巨大な船が乗っているのが、マリーナ・ベイ・サンズ】


窓を開けると、外のベランダにも出ることができる。
ベランダから足下を見ると、足がすくむような高さだった。


My Kiasu Life in JAPAN-窓からの景色1
【ベランダからはこんな景色も見える。手前では、F1の観客席を設営中。】


少し疲れていたけれど、その日のうちにナイトサファリに行くことにした。
ナイトサファリを見に行くのも2度目だ。
トラムという連結した車に乗って、放し飼いをしている動物園を見るのだが、前回は目が悪かったこともあって、ほとんどどんな生き物も見ることができなかった。


My Kiasu Life in JAPAN-ナイトサファリ1
【ナイトサファリのエントランス。何を撮ったのかもわからないほどで撮った本人もびっくり。】


今回、僕が驚いたのは日本人向けの日本語トラムがあったことだ。迷わずそれを選ぶ。
以前は、ナイトサファリにはレストランもお土産物屋もそんなになかったように思う。
多くの店が並んでいるのを見て、そしてまだまだ開発中です、という看板を見るとナイトサファリがどんどんと拡張しているのを感じる。
このなかでサテという鶏肉料理を食べたが、あまり安さを感じなかった。


My Kiasu Life in JAPAN-ナイトサファリ2
【このときはまだ物価を把握してなかった。別にぼったくりなわけではないと後で判明】


出発の指定時間までにトラム乗り場まで行くと、もう日本人の長い行列ができていた。
こんなにいるんだと思った。確かにシンガポールは観光地と呼べるところが少ないので、こうなってしまうんだろうな、とは思った。


My Kiasu Life in JAPAN-ナイトサファリ3
【日本語トラムまでに行く通路。トラム自体の写真はひどくぼけていて使えない。残念だ。】


前回とは違って、今回は多くの動物を見ることができた。でも、照明が暗いので、そんなにはっきりとどの動物も見ることができるわけではない。いるのに見えなかった動物もいっぱいいた。


僕が気に入ったのは、シロアリ、フルーツ、ハチミツが好きという「ナマケグマ」と白黒の夢を食べるという動物「バク」だった。
バクは路上にはみ出して寝ていて、トラムに轢かれるのではないかと心配になるほどだった。


ナイトサファリの後は、マリーナ・ベイ・サンズのカジノに行った。
今回、カジノができたことも僕が目的地をシンガポールに決めたひとつの要因だった。


とりあえず座ったスロットマシーンで、でもあっという間に1万5千円ほど負けてしまうと、急速にやる気が失せてしまった。
はじめはやり方もよくわからなかったのだが、わかりかけてきたときに、これは相当運がよくないと勝てないことをようやく見抜いた。
「もう一勝負」とも思ったけれど、こんな気分のまま勝負をしたら、お金がなくなるまで義務的にかけ続けることになりそうで、やめることにした。


ホテルの外に出ると、海に噴水で膜を作り出し、そこに光を当てて映像を作る「WONDER FULL」というショーをしていた。


My Kiasu Life in JAPAN-Wonder Full
【実際にはもっと美しく、楽しい。僕の手にかかるとせっかくのショーも心霊写真に見えてくるから不思議だ】


高層ビルを背景にした光と音楽のショーを座って見ていたら、「カジノにいなくて正解だった」という気がしてきた。初めて見るタイプの美しいショーで、こういうこともできるんだ、という思いがした。そして、これだけの大きなショーを無料で通行人に見せているところに、この国のすごさを感じた。


ショーが終わった後、マリーナ・ベイ・サンズからスイソテル・ザ・スタンフォード・シンガポールまで歩いて帰ることにした。
途中で、ダリの「記憶の固執」に出てくるような柔らかい時計の像を見たり、来週から始まるF1のコースを眺めたりして帰ってきた。


My Kiasu Life in JAPAN-ダリ
【こういうの、好きなんだよなあ】


もう12時近いというのに、マクドナルドには高校生のような学生たちがいっぱいいて、地下道ではダンスの練習をしていた。
シンガポールの治安の良さを感じた。


僕は物価をいつもコカコーラ1缶を目安に把握するのだが、今回、シンガポールのコカコーラは1缶120円を少し超える程度だった。
つまり日本と物価は変わらない、もしくは日本より高いということだ!


シンガポールは発展しているんだ、ということが、だんだんとわかってきた。この国は決して不景気なんかじゃない。
前回来たときよりも、この国ははるかに前に進んでいる。


43階のホテルのバルコニーから、マリーナ・ベイ・サンズの大きな船が見える夜景を眺めて、もし日本のバブルが続いていたら、こんな国になったのかもしれないなあ、という思いでいた。


前回来たときには、この巨大なマリーナ・ベイ・サンズ自体がなかったのだ、ということに思いが至って、それからあの車のラッシュも、かつては一部だった富裕層がかつての中間層にまで拡大している結果なのだと思った。


時計を見たら、1時30分だった。日本と1時間の時差があるので、日本でならもう2時30分だった。「眠いわけだよな」と思いながら、ベッドに潜り込んだ。


〈続く〉