厳冬期の登山の最中に、登山靴のひもがほどけてしまったとしよう。
「ああ、こんちくしょう」なんて思うはずだ。


靴ひもを結ぶという作業は細かな作業なので、手袋を外して、手袋を口にくわえて靴ひもを結ぶことになる。
下を向いて強風のなかで靴ひもを結んでいる最中に、同行したパーティーの1人から、「俺のコンパスうまく動かないんだ。北ってどっちだっけ?」なんて聞かれたりする。
「北ですか?あっちですよ。」
なんて思わずしゃべってしまい、手袋は強風に運ばれ尾根の下数100メートルに落下。
手袋なくしちゃったから、きっと凍傷になっちゃうよなあ。どうしよう?なんてことがきっとある。


厳冬期の船釣り。
魚は釣れたけれど、針を魚が飲み込んでしまって、外れない。
魚から針を外すという作業は細かな作業なので、手袋を外して、手袋を口にくわえて魚から針を外すことになる。
世の中には、中指、薬指、小指の第2関節から先の部分がない魚釣り用の手袋もあるけれど、やっぱり素手の方が作業はスムーズに進むはずだ。
素手になって針を外していると、船長から、「針、外れないんかい?」なんて聞かれたりする。
「そうなんですよ。飲み込んじゃって。」
なんて思わずしゃべってしまい、手袋は暗い日本海に落下。
「ああもう、声かけないでくださいよ。」なんてことがきっとある。


そう思うんだよ。俺は。
そういうことがきっとあるって。


それで、俺は思ったんだ。
1手袋のなかで、手袋に入っている指の部分を外して手を握りしめる。
2手袋の手のひらの部分をペリペリってはがす(手のひら部分はマジックテープではがせるようになっている。)。
3拳を握りしめたまま穴の開いた手のひら部分から、手を出す。
4そうすれば、手袋を外して口にくわえなくても素手になれる。


超、画期的なアイデア。
そういうわけで3万円ほど出して、2年くらい前に特許申請をした。


特許申請というのは2段階あって、僕がしたのは第1段階の部分。
ここまでで3万円ほどかかるのだけど、ここからさらに本申請に入ろうとすると、26万円ほどがかかる。


とてもじゃないけれど、26万円なんて払えないので、いくつかの手袋の会社に打診してみた。
こんな発明をしたのだけど、買いませんかって。


不思議なことに、どこからもオファーがない。
それで、職場の女の子にも何人かに聞いてみたんだけど、みんな「そんな手袋いらない」っていう。
このままだと、3万円も無意味になってしまうので、どうしようかなあってときどき遠いお空を眺めながら考えたりする。
今度の月曜日に、職場の近くで「発明相談」なんてのがあるらしい。

仕事に余裕があったら、2時間ほど休んで行ってみようか、なんて考えたりもする。


青木雄二プロダクションの「ナニワ銭道」(トクマコミックス)を2巻まで読んだ。


My Kiasu Life in JAPAN-ナニワ銭道1

My Kiasu Life in JAPAN-ナニワ銭道2

基本的には「ナニワ金融道」の青木雄二のタッチだが、ページによって作画のタッチが変わる。
吹き出しのなかの文字も、明朝体だったり、丸ゴシックだったり、プロダクション作というのはこういうことなのか、と思ったりもする。
ストーリー自体は読ませるストーリー展開で、なかなか面白い。


ヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」(エンターブレイン)という「今、最も熱い風呂漫画!!」も読んだ。


My Kiasu Life in JAPAN-テルマエ・ロマエ

ローマ時代の建設技師が、依頼されたフロの設計を考えるたびに気を失い、現代日本の温泉や銭湯にタイムスリップする。
日本の温泉技術やフロ文化を学んで、ローマでのフロ建設を成功に導くというストーリー。
ストーリー性は希薄で、はっきり言ってばかばかしい。
ワンパターンのばかばかしさを面白いと思って読めば、それなりには面白い。


「ナナとカオル」という青年誌向けの着衣?SM漫画も2巻まで読んだ。


My Kiasu Life in JAPAN-ナナとカオル1

My Kiasu Life in JAPAN-ナナとカオル2

優等生で美人の高校生のナナがストレスの発散を考えていたところ、幼なじみで劣等生のカオルがSMマニアで、彼女のストレス発散を、SMの手法を駆使して手伝う、というあり得ないストーリー。
ナナを際だたせるためか、カオルがひどく陰険でひがみっぽい少年のように描かれていて、もうちょっとなんとかならなかったのか?と思う。
縛られると、頭が真っ白になってストレスが消えてしまうナナのことがよくわからなかったが、ただ服の上から縛れば満足というカオルのことも今ひとつよく理解ができなかった。
また、カオルの視点や発想に幼さや若さがなく、これでは老人ではないか、とも思った。
僕にはナナがかわいそうに思えてしまい、ちょっとなあ、と思ったけれど、どこか引きつけられる淫靡さがこの漫画のなかにあるのも事実だ。


ユーキャンのテキスト「民法上巻」もようやく読み終わった。
読み終わったけれど、時間がかかりすぎだ。
しかし、とてもわかりやすいテキストで、ストレスなく読めた。
これから下巻を読み進めることになる。
もっと早く読み進めたい。


今週末も母の見舞いで実家に帰ってきた。
実家にいる間に親戚の法事にも参加し、なかなか忙しかった。


薬の相性が悪かったせいで、母はまた少し体力を失ったようだ。
「あなたたちと別れるのかと思うと身を切られるようにつらい。」と母は言う。


「悪いやつほど長生きするって言うけど、いい人も生きないと。社会のためにも長生きしないと。」
「ありがとう。」と言って母はまた泣く。


困ったなあ、と思うけれど、僕にはどうすることもできない。