砂利採取業務主任者試験の結果が届き、僕は受かっていた。
成績はわからないけれど、かなり迷う問題が多かったので、受かっていてホッとした。
「結果がわかったら、教えてください。」
そんなかわいいことを言ってくれた女の子がいたので、早速報告する。
「俺、砂利採取業務主任者試験、受かったよ。」
「砂利…。バカじゃないの?」
本音が返ってくると思わなかったので、少し驚いた。
確かに馬鹿げたことかも知れないけれど、資格を取りに行ったときの気持ちは真剣で、そのときの気持ちを「僕は僕が知っているからいいんだ」と思う。
「僕は僕を知ってる。」
たぶん清志郎の歌「君が僕を知ってる」が元なんだと思うけれど、僕はこの考え方を小林じんこのマンガ「風呂上がりの夜空に」(講談社)を読んで学んだ(ような気がする。)。
誰もほめてくれなくても、僕は11月の仕事が忙しいなか、僕がよく頑張ったことを知ってるから、それでいいんだと思う。
友達から頼まれていた接遇についての約6000字の文章を作成しなければならない。
当初の締め切りが10月31日だったから、1か月以上遅れてしまった。
何としても今週末には仕上げないと、友達に迷惑をかけてしまう。
金曜日に職場の忘年会があって、ついつい1時過ぎまで飲んでしまったせいで、土曜日は動くのも嫌でずっと寝転がって本ばかり読んでいた。
日曜日。
頼まれていたのは約6000字だったが、残りは3000字くらいだった。
「もう全然、終わらない。」
朝からずっと取り組んでいるのに、思ったように進まない。泣きたくなってきた。
何度も嫌になって、そのたびに料理を作ったり洗濯をしたりDVDで映画を観たりして気分転換をした。
途中で車にガソリンも入れに行った。
本来であれば、そろそろスタッドレスタイヤに換えなければいけない時期なんだけど、それは来週することにした。
セルフのガソリンスタンドでガソリンを入れていたら、隣で軽自動車にガソリンを入れているおじさんに声をかけられる。
「にいちゃん。すごい車だね。国産かい?」
「国産だよ。三菱。」
「そんな車乗っていたら、彼女なんかいっぱいできるんだろうなあ。」
「そんなことないよ。全然いないよ。」
ガソリンを入れて、じゃあ、といって笑顔で別れたけれど。
おじさんの頭のなかだけにある、三菱の車に乗ってるだけで、もてる国に行ってみたい気がした。
こうやって書き出してみると、なかなか文章ができなかった理由もわかる気がする。
要は気分転換が長すぎたのだ。
それでも夕方になってようやく形が定まってきた。
ただ、予定していたよりも1500字近くも多くなってしまった。
でもまあ、とりあえずこのまま出してみる。
見直す気力も今はもうほとんどない。
優秀な友達が上手にカットをしてくれるのではないかと思う。
ジェームス・D・ワトソンの「DNA」(講談社)をようやく読み終わった。
遺伝学の誕生、暗黒時代から現在までを、おおよその時系列に従って描き出し、遺伝学をわかりやすく論理的に説明をしている。
この本を読むと、遺伝子組み換え作物への無用な抵抗感がなくなる。
また、遺伝学がナチスによるユダヤ人の大量虐殺に結びついたというその過程も丁寧に説明がされており、政治と疑似科学のつながりがいかに不幸なのかがわかった。
なかお白亜のマンガ「麻酔科医ハナ」も2巻まで読んだ。
リアリティがあるのかないのかもわからないけれど、医師って職業も大変だよなって思う。
健康で病院に行ったことがない人ってすごく少ない。
それを医者の立場から見たら、治しても治しても患者が来る。
嫌になっちゃうと思うんだ。毎日病人ばかり診ていたら。
麻酔医ハナは、そんなマンガだ。
深くもないし、思い入れもできないマンガだけど、それなりには面白い。
「ノン子36歳(家事手伝い)」をDVDで観た。
昔、アイドルでマネージャーと結婚して離婚。
36歳のノン子が、実家でやさぐれた生活を送っている。
20代の若者と出会い、一緒に生活をし始めたところに、前のマネージャーがもう一度やり直そうと言ってくる。
体当たりの演技なのか、俺にはどうでもいいことだけど、こんなに「人のセックスなんか見るもんじゃない」と思った映画も珍しい。
なんか、本当にセックスがリアルで「している、さかってる」って感じなんだよ。
俺も子供じゃないから、キスなんかレモンの味なんかじゃなくて、よだれの味だとか知ってるよ。
でもそんなこと、あえて言わないだろ。
「彼と初めてあったとき、ときめきを感じて、胸がきゅんとしました。」ってのはありだけど「初めてあったとき、なんていうか、感じたんです。すごい性欲。」ってのはなしだと思うんだ。
この映画は、そういうことを言っちゃってるような気がする。
見ていてつらかった。俺には向かない映画だと思った。
「カプリコン・1」という映画もDVDで観た。
NASAが火星への有人飛行を計画し、実現をする。
ロケットは打ち上げられるが、実はロケット組み立ては失敗していて、このままでは宇宙飛行士を火星に運ぶことは不可能。
宇宙飛行士は別の場所に連れて行かれ、火星に似せたセットで火星着陸の演技をする。
宇宙飛行士達は、こんな茶番を演じていていいのかと苦悩をするが、断り切れない。
火星からのロケットは、地球への再突入の際、耐熱シールドが剥がれて消失。
ロケットが消失した以上、宇宙飛行士達だけが生き残るわけにはいかない。
国から命を狙われた3人の宇宙飛行士は、追ってくる国の機関から砂漠のなかを逃げる。
発想も脚本もなかなか面白く、楽しんで観たけれど。
今となっては古い映画で、似たような映画もその後いっぱい作られて、僕はそっちを観ているので、どうも今ひとつって感じだった。