先週の火曜日、朝5時30分に起きて、サンドイッチを作ることにした。
まだ、少し寝ぼけていた。
フライパンにバターを投入して、それから茹でたアスパラを放り込んだ。
「ランチボックスあったっけ?」
気になって、戸棚のなかを探していたら、アスパラは黒こげに。
しばらく、モクモクと煙を出しているアスパラを見ながら呆然として、それでもと思って試しに1本食べてみた。
炭の味がした。フライパンから、三角コーナーにアスパラを投げ捨てた。
時計を見て、少し迷ったけれど、近くのスーパーにアスパラを買いに行くことにした。
ついでに買い物もしようかと思ったけれど、遅刻したら困ると思い直してやめた。
アスパラだけ買って帰り、それからは全力で作った。
食パン2斤分のサンドイッチが完成したのが7時15分。
仕事には間に合ったけれど、なんだか一仕事終えたように疲れていた。


水曜日の夜、眠っていたらトイレの方からボコボコという音が聞こえる。
水槽のなかに馬鹿でかい生物がいて、呼吸をしているような音だ。
「朝起きたら、様子を見てみよう」
起きるのが面倒だったので、そのまま寝ていた。


翌朝、トイレを見たけれど何も変化がなかった。
試しに水を流してみる。
水が流れていかず、座面の下いっぱいに水が溜まる。
「ああ、詰まったんだ。」
職場には午前中の休みを取って、業者に来てもらった。
「何かトイレに落としました?」
「何も。」
スポイトで何回かトイレの排水を吸引していたら直ったようだった。
後日請求書が届いて、見たら5000円だった。
高いのか安いのかよく分からない。


土曜日にその業者から電話がかかってきた。
「最近、どうですか?直ってますか?」
「それが、昨日の夜もボコボコ音がしていて、これからスポイトを買いに行こうと。」
「実は、別の棟の人からも似たような話を聞いているんです。もしかしたら、あなたが何かを落として詰まらせたということではないかもしれないので、お金はしばらく払わなくていいですよ。」
「そうなんだ。でも、俺のせいだったら払うから、また電話して。」
何が原因だったのかさっぱりわからないけれど、どうも僕のせいじゃなかったらしい。
それでも、一応、スポイトだけは買っておいた。


FACEBOOKに登録したら、カリフォルニアのクリスからメールが来た。
「結婚したのか?もし結婚したんだったら、俺みたいないい子になれよ。」
返事を書いたら、すぐにまたメールが来た。
「まだ結婚していない。どうしたらいいかまだ、迷っているんだ。俺は悪い子でいたい。」
クリスらしい返事で気に入った。
それから、彼女をつくるための忠告が書いてあった。
「おまえらしくしていろ。それから女の子もさびしいんだってことを知っていろ」
ちょっと知的な文章だったので驚いた。
「女の子もさびしいってことは気がつかなかったよ。それにしても時々賢いことを言うね。山ほどそうでないことも言うけど。」
返事が来た。
「ははは。俺はくだらないことを言う。おまえはよく俺を知ってる。」
クリスの器のでかさを感じた。


日曜日からは実家に帰った。
とにかく寝た。実家に帰ると本当によく眠れる。
ときどき起きて、本を読んだり、砂利採取業務主任者の問題集をパラパラと眺めたり、友達から頼まれていた憲法の資料を作成したりした。
久しぶりに憲法の本なんか読んで、自分がよく覚えていることに感心した。


「ロスト・イン・トランスレーション」という映画をDVDで観た。


My Kiasu Life in JAPAN-ロスト・イン・トランスレーション

舞台は東京。
2人のアメリカ人の目を通して見た、美しく、何もかもがある、でも空虚な街。東京。


My Kiasu Life in JAPAN-ロスト・イン・トランスレーション1

高層ビルから東京の街を見下ろすとき、見渡す限りすべてのものが人によって作られたものであることに、感嘆し、そして疲れを覚える。


My Kiasu Life in JAPAN-ロスト・イン・トランスレーション2

2人のアメリカ人が見た東京は、かつて僕が見ていた東京であり、彼らと似たようなことを何かしら経験している。


My Kiasu Life in JAPAN-ロスト・イン・トランスレーション3

彼らの寂しさやとまどいを、観ていた僕も感じた。
見応えのあるいい映画だった。



キム・ギドクの韓国映画「絶対の愛」もDVDで観た。


My Kiasu Life in JAPAN-絶対の愛

恋人が自分に飽きるのではないかと心配になった女が、整形手術を受け、新たな女として彼の前に姿を現す。


My Kiasu Life in JAPAN-絶対の愛1

すべてを手に入れた後、彼女に訪れたのは、満足感ではなく、悲しみだった。
胸が張り裂けそうな痛み。


My Kiasu Life in JAPAN-絶対の愛2

そして、その痛みを、彼も感じる。
もう元の顔には戻れない。でも、別の顔にならなれる。



My Kiasu Life in JAPAN-絶対の愛3

毎回ギドクの映画は見ていてつらい。
よく考えると荒唐無稽な話なんだけど、映画を観ていると、説得力があるのが不思議なところだ。


セバスチャン・フィツェックの「サイコブレイカー」(柏書房)を読み終わった。


My Kiasu Life in JAPAN-サイコブレイカー

外傷はなく、暴行の痕もないが、若い女性を意識不明にし麻痺状態にしてしまう事件が勃発。犯人はサイコブレイカーと呼ばれ恐れられていた。
ベルリン郊外の精神病院で、吹雪に閉じこめられた医師と看護師、患者たち。
そのなかにはサイコブレイカーも潜んでいた。
患者である記憶喪失の男カスパルは、サイコブレイカーから他の患者や医師を守ろうと必死に戦う。
そんなスリラーだったのだが、見事にミスリードされた。
推理小説の醍醐味も味わえる。
手放しでほめるような本ではない。
でも、俺はだまされないと自信のある人はぜひ挑戦してほしい。
きっとだまされる。