月曜日の昼休みに、いつものように自販機でコーラを買って、おつりを取ろうとして、ふと足下を見た。
あれれ。
嘘だろって思って、もう一度足下を見てみた。
間違いない。
左右の靴が違う。
左右とも黒の革靴だけど、形が全然違う。


職場にいる女性の職員に話したら爆笑された。
「靴が、左右で違うんだよ。」
「職場で履き替えたの?」
「家から履いてきたんだよ。今まで気がつかなかった。」
特に支障もないけれど、一度気がつくと何度も気になる。
午後は何かと下を向いてばかりいた。


水曜日の仕事帰りに、小布施の蔵部という和食の店で女性と食事をした。
車で行ったので、お酒を飲むことはできなかった。
ビールを一杯くらい飲んだところで、運転ができなくなるようなことはない。
そういう彼女の言葉には説得力があったし、正直、心も揺れ動いたけれど、やめておいた。


3時間くらいいろんな話をして楽しかった。
こんな人と暮らせたらなあなんて思うけど、その女性も結婚していることだし、あんまり頑張ってもなあ、と心にブレーキがかかる。
最近、自分にブレーキをかけ過ぎなんだ、俺は。
誘惑に弱いってことが俺の数少ない長所だったのにな。
また一つ、自分がつまらない人間になったことを自覚して寂しい思いがする。


洋楽が好きだというので、買ったばかりの ロッキング オンの「rockin’on BEST DISC500 1963-2007」を見ながら、どんなアルバムが好きか話した。


My Kiasu Life in JAPAN-ロッキングオンベスト500

まだまだ、俺は聴かなくてはいけないアルバムがいっぱいあるなあって、この本を開くたびに思う。


金曜日には、午後、夏休みを取って実家に帰る予定だった。
ところが予想外の出来事がいくつか起きて、午後の休みは取れなくなった。


そのうちの1つが蜂の退治だった。
職場の建物に1つ。それから宿舎に蜂が5つの巣を作っているのだという。
養蜂場をはじめとしていろいろなところに依頼をしてみたけれど、どこからも断られた。
それで自分たちで除去することになった。


こういう仕事が、僕は大好きだ。
同僚が殺虫剤と捕虫網と虫除けのネットを買ってきてくれた。
ヘルメットをかぶり、虫除けのネットを顔にかぶせる。


地面から10メートルほどの高さにある転落防止用の柵を乗り越え、柵を握りしめたまま、蜂の巣に向けて殺虫剤をかける。
僕自身は平気だったけれど、建物の窓の内側から「怖いー、見てらんない!」って悲鳴が上がって、俺、傍から見るとそんなに怖いことしてるのかな?って少し怖くなって、柵を握りしめる手に力が入った。


殺虫剤は、素晴らしい効果をあげていた。
蜂たちが次々と動かなくなっていく。
ある程度蜂が巣からいなくなったところで、捕虫網を使って、蜂の巣を網の中に落とす。
それを同僚に手渡して、同僚が網からビニール袋に蜂の巣を入れ替えて、1件落着。


宿舎では似たようなことを5回繰り返して、すべて退治した。
殺虫剤の威力はすさまじく、蜂の抵抗が少なくてスリルはあまりなかった。


金曜日の夜、実家に帰った。
部屋は暑かったが、疲れていたせいかぐっすりと眠ることができた。
高校時代から、自分の部屋では寝てばかりいたので、部屋に入った途端に眠くなる。


朝になると、部屋に吹き込む風が涼しく、朝食を食べて満腹をすると涼しい部屋の中でまたぐっすりと眠った。
ときどき、目を覚まし、スティーグ・ラーソンの「ミレニアム2 火と戯れる女」(下巻)「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」(上巻)「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」(下巻)(すべて早川書房)を読んだ。


My Kiasu Life in JAPAN-ミレニアム2下巻

My Kiasu Life in JAPAN-ミレニアム3上巻

My Kiasu Life in JAPAN-ミレニアム3下巻

土曜日の深夜には、「ミレニアム3」の下巻まですべて読み終わり、満足感と達成感を味わい、「もう楽しい本がなくなってしまった」という哀しみを味わった。

主人公のミカエル・ブルムクヴィストの女性観や人生観は、僕がこうありたいと思っている性格に似ている。
一度友人になってしまうと、相手がかなり社会的に眉をひそめるようなことをしても、許してしまうところも僕には好ましい性格のように思える。
この続編がもう読めないと思うと悲しい。
リスベット・サランデルがだんだんと真っ当な女の子になってしまって少し残念な気がしたが、本当に楽しく読めた。


土曜日の深夜からは、試験日と仕事の関係で、受けられるのかどうかさえはっきりとしない、砂利採取業務主任者試験問題研究会の「砂利採取業務主任者試験」問題集(技術書院)に取りかかった。


My Kiasu Life in JAPAN-砂利採取業務主任者問題集

昨年受けた採石業務管理者試験よりは易しい感じがする。
この手の問題に対する慣れのせいなのか、どうせ11月の試験だからという時間的余裕のせいなのだろうか。
問題集は3分の1程度を終わらせることができた。
この問題集が終わったら、もう1冊、勉強する。
それだけ勉強すれば合格には十分だろう。
あとは例年平日に行われる砕石業務管理者の試験日が、重要な仕事の日と重ならないことを祈るだけだ。


実家に戻っていた間、外出をしたのは墓参りと集会所の清掃の呼び出しに応じた程度で、土日は残りの時間のほとんどを布団の上で過ごした。
日曜日の午後にはさすがに寝るのに飽きてきた。
4時頃に夕食を取って、明日の午後からの仕事に備えて長野に戻ることにした。


日曜日、帰る途中に姉の家に寄って、5月から飼い始めたというトイ・プードルに会った。
ぬいぐるみのようだが、走る姿は軽快だ。
抱き上げると、やたらと手をなめる。
なんでなめるのかよくわからないけど、きっとうまいんだろう。


姉の家を出るときに「そろそろ結婚しろよ」と義理の兄に声をかけられた。
「はい。ああ。まあ。えーと。じゃあ。」
などと返事をして、それから長野まで車を運転して帰ってきた。