火曜日に仕事を半日休んで免許証の書き換えに行った。
過去5年間に違反はないと思うのだけど、ゴールドにはならず、通常の免許証だった。


30分のビデオを観て、1時間30分の講義を受ける。
この講義そのものが、なんらかの刑罰なのでは、と思うほど退屈でつらかった。
僕の前の席に座った男は、携帯電話で麻雀をしていた。
環境に対する、生物としての対応の仕方をかいま見たような気がした。
俺がダーウィンなら、精神的進化論を書いているところだ。


「自動車運転致死傷罪という刑が作られた。今までは、業務上過失致死傷罪だった。大きな変更点は、「業務上」という要件が抜けたこと。」
ふーん、と思いながら聞く。
「今までは「業務上」でないとこの法律では処罰できなかった。」
うんうん。
「つまり、いずれにしても、気をつけて運転しろと言うことだ。」
がっかり。あのなあ…。


寝る価値しかないような講義だったので、一通りもらった資料を読んで、半分寝ながら聞いていた。


寝ながら、以前、姉から聞いた話を思い出した。


僕の叔父の一人に大会社の社長がいた。
京大を出て、就職した際には、優秀な人材が来るということで花火が上がったのだという。
その後もエリート街道をまっしぐら。
そんなわけで、当然、運転免許証は持ってないし、車は後部座席にしか乗ったことがなかった。


そんな叔父を姉がバス停まで送ることになった。
助手席に乗り込んだ叔父に、姉が「シートベルトをお願いします」と言った。
叔父は「わかりました。これですね」とシートベルトを引き出し、そのまま首にかけたのだという。
姉はそれ以上、何も言えずに車を発進させた。
それから、左右を見るたびに、首にだけシートベルトをした叔父が目に入り、おかしくて仕方がなかった、と言う。


ふと、頭を上げる。
「シートベルトは、死を止めるベルト、シオトメベルトです。」
講師はうまいことを言ったと思ったのか、満面の笑みだ。


講義が終わったとき、講師に「実に意味のない、つまらない講義だった」と伝えたかったが、やめておいた。


人事書類を提出することになった。
僕は「男ばかりの忙しい職場」に飽き飽きしていたので、「女性の多い、暇そうな部署」ばかりを考えに考えて転勤希望先にした。


提出後、すぐ係長に呼ばれた。
「本当に、今の職場を出たいのであれば、よく考えて、真面目に書け。」
「世界一、真面目に書きましたよ。」
「とにかく、書き直せ。このままではダメだ。」


仕方がないので、戻された人事書類を受け取り、飲み友達である別の係長に相談に行った。
「アホか。おまえは。いきなりそんな部署に行ったら、問題を起こして左遷されたって思われるぞ。」
「俺はそれでもいいけどなあ。」


相談結果を踏まえて、もう一度、書き直して提出したら今度は受け取ってくれた。
それでもまだ、不満そうだった。
「これだけは言っておきたいってことあるか?」と言うので「若い女の子が多いところがいい」と言ったら、「そんなところはない」と冷たく言われた。


土曜日は、東京に出張だった。
夜8時頃から、東京にいた頃の仲間と会って飲んだ。
仲間の一人は、明日TOEICの試験を受けるのだと言っていた。
「何点くらい取れるの?」
「前回は885点で、前々回は890点。」
「マジですか!」
久し振りにいろんな話しを聞いた。
みんな何回も結婚しているらしい。
「おまえも1回くらいしろよ」と言われるが、そんな予定が全くないところが俺のすごいところだ。


最終の新幹線で長野まで帰ってきて、駅前でラーメンを食べる。
「長野に帰って来ちゃったんだなあ」とさびしく思う。


DVDで「アイ・アム・デビッド」を観た。


My Kiasu Life in JAPAN-アイアムデビッド

家族と引き離され、ブルガリアの収容所で育ったデビッドが、収容所を脱走する。

My Kiasu Life in JAPAN-アイアムデビッド1

目指すのは、デンマーク。
ギリシャ、イタリア、スイスと彼は歩き続ける。


淡々と撮った映画で、感動も薄いが、子供が観て、「知恵」や「決断」といったものを学ぶにはいい映画だと思う。


My Kiasu Life in JAPAN-アイアムデビッド2

この映画を観るまで、まったく思いつかなかったが、収容所から脱出して街中に溶け込もうとするときに、「石けん」がとても大事だと知った。
薄汚く、くさかったら、それだけで警戒されてしまう。


My Kiasu Life in JAPAN-アイアムデビッド3

ストーリーはかなり都合がよく、大人が観るには物足りない。
飢えているという設定の割には、デビッドはかなり健康そうで違和感も覚える。
でも、子役にそこまで求めるのは無理なのかもしれない。


My Kiasu Life in JAPAN-アイアムデビッド4

日曜日には、職場に行った。
冬にしては暖かい一日だったが、北側にある僕の職場は寒かった。
休みだというのに、僕の係は3人も仕事に来ていた。


土曜日の出張の報告をして、対応を検討する。


僕が帰るときも、3人はまだ仕事を続けていた。
帰るとき、「お疲れ様」と声をかけられて、少し恥ずかしかった。