仕事が忙しくなってきた。
10時前にはなかなか帰ることができない。
家に帰ってから、DVDを観ると、1日はもうおしまいだ。
それでも、飲み会があり、1週間のうちに2日も飲みに出かけた。
お世話になった人からの誘いだと、なかなか断りづらい。
締め切りをたくさん抱え込んでいるのに、お酒を飲み始めるとすぐに忘れてしまい、まあそのうちに俺も頑張るだろ、なんてつい気楽に考えてしまう。
そして、締め切りがいよいよ目の前に迫ってくると死ぬほど後悔する。
いつものことだけど、今回は本当にピンチだ。
仕事量の目算を誤った。
DVDで「インファナル・アフェアⅢ」を観た。
Ⅲもいい映画だが、Ⅱほどの圧倒的な力は感じなかった。
それでも因果がめぐるというこの物語のメインは、いつまでも心に残り、また優秀な人が倒れるたびに喪失感を感じざるにはいられなかった。
因果が巡るといえば「ブーリン家の姉妹」もようやく読み終わった。
キャサリンという妃を追い落とし、妃の座を奪ったアン。
もう少し、穏やかさを持ち合わせていれば、もし男の子を産んでいたら…。
歴史に「もし」はないが、彼女の人生はまったく違ったものになっていたはずだ。
あとがきを読むと、キャサリンの娘メアリーは、アンの娘のエリザベスを幽閉し、プロテスタントを弾圧したのだという。
まさに因果は巡るといった感じだ。
多くのプロテスタントが殺され、ウォッカ・ベースのトマトジュースを入れたカクテル「ブラッディ・マリー」の名前の由来にもなったという。
読み終わって、考えどころの多い小説だったと、改めて思う。
「ブーリン家の姉妹」がどんな映画になっているのか想像もつかないが、時間ができたら観に行きたいと思った。
先週、ウエスティンホテルのキングサイズのシングルに泊まったとき、部屋がとても快適だった。
「俺の部屋はどうも落ち着かない」
快適な生活は望みだが、実現は難しいなあ、なんて思っていた。
土曜日に、友達の女の子が、バイトとして部屋の掃除に来てくれることになった。
僕は普通に掃除をして、彼女は流し台を磨いてくれた。
油汚れに覆われていた流し台はかつての輝きを取り戻して、見違えるようになった。
「この家には無駄なものが多くて、必要なものがない」
綿半に買い物に行き、彼女のいう必要なもの(ふきん掛け、キッチンマットなどなど)を買った。
その後、松栄というとてもおいしい寿司屋で寿司を食べ、解禁になったばかりのカニも食べた。
そしてまた部屋に戻った。
彼女がいろいろとセッティングしてくれた流し台は、本当に料理ができそうな感じがした。
今までは、どうもいい加減だった。
三角コーナーもなかった。
あれば確かに便利だ。
その後、部屋も大幅に模様替えをすることになった。
今までは、掃除機が常にコンセントに接続され、部屋の中央に置いてあったが、部屋の隅に立てかけるだけで、大きな空間が取れることがわかった。
床の上、テレビ、タンスの上など至る所に置いてあった、シェーバーや整髪料、かゆみ止め、電動肩たたき機、アロマで使う精油のビン等々が片付けられるととてもすっきりした。
整理してみると、今まで狭く感じていた部屋が、広く、さっぱりとした感じになった。
「本当にありがとう。きれいになって、僕は本当に嬉しいよ。」
最後に、彼女はどうしたら流し台をきれいに保つことができるのか、など多くの知恵を教えてくれた。
その道の優れた人の言うことは黙って聞くものだ。
僕も素直に聞いていた。
彼女が疲れ果てて帰ったのはもう11時を過ぎていた。
まだ完全ではないが、僕もどうしたら、より快適な空間が作れるのかわかってきた。
部屋が半日で劇的に変わった。
これからはもっともっと部屋をきれいにしていきたいと思った。
日曜日の午後は仕事に行った。
僕の係はほぼ全員が顔をそろえた。
残業代も出ないのに。
2時間ほど経ったあと、僕は続きは家でやることにして帰った。
みんなはまだまだ残って仕事をする。
来週は月曜日から全力疾走しないと締め切りに間に合わない。
大変だが、最後までやりきろうと思う。
今夜もまだまだ仕事をするつもりだ。
頑張ったけどやりきれなかった、なんて選択肢はないから、なんとしてもやらざるを得ない、というのが本音だけれど。

